シェア・インターナショナル 2024年11月号

シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による記事、今月号の概説などが含まれています。

印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。

contents

和合の重要性

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
2013年1月12日

人間がこの時代を振り返って見るとき、われわれの存在のすべての面を、達成と過失の両方を同時に顕した時期として見るだろう。これはもちろん驚くべきことではない、なぜなら至るところにいる人間は進化の梯子の様々な段階にあり、これらの自然な分割(それは時間自体が減少させるだろうが)を受け入れたとしても、まだ、すべての者の必要についての理解と対処の仕方に和合を欠いているからである。
なぜそうなのか。長い間、次々に現れた宗教の教えや卓越した強力な個人の教えが進化していく人類の中に、一定の思考の統一を維持してきた。もちろん、多くの戦争や不和の時期はあったが、あるレベルにおいて偉大なる宗教の和合させる影響力が維持されていた。今日、個人性があまりにも強力で、あまりにも貴重とされ、それが報われているので、多様な達成にもかかわらず、この貴重な個人性が人間の最大の危険となった。
本当の意味での和合は、宗教の分野においてさえも、いや、おそらく特に宗教において、ほとんど消滅した。そこに危険が横たわるのである。
しかしながら、正義と自由という啓発されたフォース(エネルギー)が何千万の人々を彼らの生得の権利に目覚めさせつつある。少しずつ、人間の心(マインド)がすべての者の必要に向けられつつある。これは、当然、個人性への熱烈な呼びかけに対抗する。かくして、現在の途方もない緊張と混乱の世界状況がある。政治的、経済的問題は、基本的に霊的な性質のものであるが、政治、経済の分野においてのみ解決することができる。和合が追求され、顕現されなければならない。さもなければ、現在の世界の状況によって強要される緊張が人間を最も危険な行動に追いやるだろう。この理由のために、マイトレーヤは和合を、すべての者の必要についての理解を呼びかける。
「平和」は欠くことのできないものであるが、「正義」が支配するところにのみ達成され得る。正義はその達成のために「信頼」という平穏な湖水を必要とすることが分かるだろう。「分かち合い」のみが、われわれの病に対するマイトレーヤの治療法である。「分かち合い」のみが、「正義」が達成され、「平和」が保証されるテーブルに、人間を、信頼のうちに、誘うだろう。
(シェア・インターナショナル誌2013年1・2月号)

今月号の内容概説

今月号の覚者の記事「和合の重要性」(2013年)を読むと、それが過去12カ月の間に書かれたものだと思うだろう。堕落、恐怖、ジェノサイド(集団殺害)の年の始まりである2023年10月からちょうど1年を迎えた。ベンジャミン・クレームの師はこう言われる。「『平和』は欠くことのできないものであるが、『正義』が支配するところにのみ達成され得る」……「政治的、経済的問題は、基本的に霊的な性質のものであるが、政治、経済の分野においてのみ解決することができる。和合が追求され、顕現されなければならない。さもなければ、現在の世界の状況によって強要される緊張が人間を最も危険な行動に追いやるだろう。この理由のために、マイトレーヤは和合を、すべての者の必要についての理解を呼びかける」
今月号では、和合と正義という、緊急ではあるが長らく延び延びになっている必要性に焦点を当てた。また、マイトレーヤがなぜ政治と経済の分野で働くことを選ばれたのか、なぜこれらの分野がハイアラキーによって「霊的」とみなされるのかについてのベンジャミン・クレームと彼の師による説明にもスペースを割いた。
「人類の一体性」という選集をご覧いただければ、簡潔で力強い疑問と表明が見つかる。「世界は一つであるのに、いかで二つの世界が存在し得ようか。法はすべての人間に対して同じであるのに、いかで分割があり得ようか。やがて人間は、大勢の人々の苦しみは総体の病であることを理解し、そして正義のみがその治療法であることを理解するだろう」(ベンジャミン・クレームの師、「正義は神聖なり」より)
今月号は、政治、国際社会の正義、科学、自然の状態など、非常に多彩な内容となっている。また、いつものように、ベンジャミン・クレームの洞察は、読者の質問に対する彼の回答に浸透している。

シェア・インターナショナル2024年11月号
印刷版全内容

  • 覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
    和合の重要性
  • 今月の内容概説
  • 視点
    イスラエルの大量虐殺のイデオロギーに立ち向かい、 阻止しなければならない
    ジェフリー・D・サックス
  • 先住民族 —危機の世界における解毒剤
    ジェイミソン・アービン、 アンナ・ジュリア・メドリ
  • 国際刑事裁判所判事への公開書簡
    ヤニス・ヴァルファキス、 ブライアン・イーノ
  • 人類の一体性 -選集
    The oneness of humanity - a compilation
  • 自由意志との折り合いをつける
    フェリシティ・エリオット
  • 時代の徴
    「徴を求める者は・・・・・・」、AIがトリノの聖骸布の裏の顔を想像
  • S.O.P. -われわれの惑星を救え!
    「ストップエコサイド」 運動の前進 他
  • 国連食糧農業機関が食糧安全保障に関する年次報告を発行
  • アスペンの魔法
    ポーリン・ウェルチ
  • 大義のために命を落とす : 攻撃の的となる環境保護活動家
    ブサニ・バファナ
  • 米国の医師団がガザ地区で 「理解を超える犯罪を目撃した」と報告
    ジェシカ・コーベット
  • 水生命の源、 その物理化学的および電磁気的特性 第一部
    ドミニク・アブデルヌール
  • 人類
    アート・ユリアーンス
  • 編集長への手紙
    不思議な贈り物 他
  • 読者質問欄
    回答 ベンジャミン・クレーム

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