シェア・インターナショナル 2023年11月号

シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。

印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は35年近くにわたって毎月記事を提供してきました。これらは書かれた時点だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載されることを意図していました。

contents

中東の危機──覚者の視点 

世界の最近の危機については、シェア・インターナショナル誌から通常とは違った反応が必要とされると思われる。そのため、ベンジャミン・クレームの師である覚者による三つの記事からの抜粋を掲載したい。

世界はイスラエル・パレスチナ紛争の激化を深く憂慮している。今月号においてできるだけバランスの取れた方法でこの状況を提示するために、マイトレーヤの教えとベンジャミン・クレームおよび彼の師の著作が引用されている。

永続する平和的な解決策は、万人のための正義にしか基づき得ない。現在の惨事は、パレスチナ人に対する長期的な不正義と抑圧という観点から見られなければならない──それは1948年から何十年にもわたって続いている。

この複雑な問題に対するわれわれの貢献は限られていることは承知している。ベンジャミン・クレームは多くの書籍やこの雑誌の中で、解決や和解を目指さなければならないものの、「この和解を成立させるためにはマイトレーヤ御自身が必要でしょう」と指摘してきた。

次の記事は少し前の出来事や緊張について述べているが、イスラエル・パレスチナ問題への解決策を見つけるのに国際社会がこれまで失敗してきたことが、いかに今日の恐ろしい戦争につながったかについての洞察も提供している。分かち合いと正義が、この紛争や他の紛争を解決するに当たっての鍵である。

次の記事はベンジャミン・クレームの師によるものである。

行動の必要性

すべての者により良き生活を保証する人間の計画と夢を実現するために、行動が必要なことを、わたしはこれまでに何度も述べてきた。マイトレーヤが言われるように、「何事もひとりでに起こらない。人間はその意志を実施するために行動しなければならない」。〔*〕このことを念頭において、最も注目を必要とする問題を見てみよう。そしてそれらの解決に何らかの光を当ててみよう。

解決が待たれる主要な問題は、公正で持続的な平和の達成である。今日、平和なしには、人類にとって未来はない。諸国家はすでにこのゴールに向かってゆっくりとにじり寄っているのだが、本当の平和が確保される前に、まず一定の基本的条件が満たされなければならない。

まず初めに、本当の平和は信頼に依存する。その信頼は、正義の法が成就されるときにのみ生じるのである。金持ちと貧乏人の生活様式の間の隔たり、富める国と貧困な国の生活様式の間の隔たりはますます拡大しており、それが今日、平和の達成に最大の障害となっている。多様なイデオロギーが分裂的な役割を果たしているが、しかしこの要素の影響力は減少しつつある。それよりもずっと重要なことは、先進開発国に深く染み込んだ自己満足感と貪欲である。

平和はバランス(均衡)から生じる。バランスが欠けるとき葛藤と戦争が生じることは確実である。バランスを達成するには、国家も国民もすべてが相互依存しているという認識が、そしてすべての者の必要は公正な分かち合いによって満たすことができるという認識が必要である。その認識が目覚めて、そしてそれに続いて行動が起こるまでは、われわれが見ることができるのは不安定な世界である。世界の半分が飢えており、毎年何百万も飢えている間は、本当の平和は夢にすぎない。

中東における現在の危機は、発展途上国に武器を売ることの愚劣さを、産業大国に思い知らせた。この利己的な貿易によって野心が育成された国家はたくさんあり、イラクはその一つにすぎない。西洋諸国の工場が、世界中の専制君主や保守反動の政権を維持することで繁栄するということは許されるべきではない。……

現在の状況の解決は、アラブとイスラエルの間の調和なしには、そしてイスラエルの建国以来、ズキズキとうずいてきた激しい敵意に終止符を打つことなしには、不可能である。パレスチナの人々は彼らの故国を持たなければならず、そして持つようになるだろう。長い間苦しんできたあのグループの正当な志向を満足させるものは、それ以外にない。そしてそれ以外には、長い間、繰り返し発生して中東地域に絶えず緊張をつくり、かくして世界の平和を脅かしてきたところの危機を終わらせる方法はない。

出来事(イベント)は急速に進行している。もし指導者たちが現在のこの機会をつかみとるならば、そして、賢明な長期的な見解をもって、軍事力を行使しようとする手を引っ込めるならば、敵意と戦争の終わりを、そして資源の公正な分配と、諸国家間における新しい健全な関係の出現を、世界は目撃することができるだろう。

このことのために、マイトレーヤは長い間、懸命に働いて来られた──様々な危機の中で入れ替わり登場してくる主役たちに助言を与え、彼の洞察と広い見解を授けることを試みてこられたのである。マイトレーヤの努力に彼らは徐々に反応してきており、マイトレーヤが世界の前に公に出現することのできる時期はそれだけ早められる。

〔*〕=マイトレーヤからのメッセージ第31信   (『いのちの水を運ぶ者』を参照)

(シェア・インターナショナル誌1990年11月号)

中東

中東における最近の出来事が、困難に満ちたあの地域に新しい方法で世界の注目を集中させた。放置しておけば、そこにある多くの問題はおのずと解決するか、なくなるだろうという考えは消え去った。紛争や分裂はあの地域特有であり、もしその地域だけに抑えられていれば、大した問題ではないという考え、そして歴史的、戦略的に重要な世界のこの部分のためにできることは何もないという考えは過ぎ去った。

 近代戦争の性質と技術的進歩がそのような考え方を返させ、それは国連があの舞台において果たす役割の再評価につながりつつある。中東を非核地帯にするという可能性が、初めて、真剣な注目を集めつつある。また、多くの陣営の中で、初めて、イスラエルとパレスチナ紛争への最終的な公正な解決がこの上なく重要だと考えられはじめている。他方、民主的改革を要求する者たちの声の中に新しい緊急性が聞かれる。

 ここに、世界の諸国家がこれらの多くの問題にエネルギーと智恵をもって対処する機会とチャレンジが横たわる。覇権を競って相争う多くの派閥や利害を統御しておくために、自由放任主義で十分だろうという日は過ぎ去った。

 国際社会はこの地域に、平和と繁栄を維持する責任を受け入れなければならない。そして新しく確立された権威を利用して、様々な民族の代表を交渉の席に集わせて、真剣な交渉に伴う妥協に基づく協定の実施を保証しなければならない。そのようにしてのみ、公正で長続きする解決が見いだされ、そして真の平和が回復されるだろう。そのような行動のための時は熟している。長い年月、世界平和を脅かし、そして今回、文字通り太陽を暗くしている黒雲を永遠に吹き飛ばす時がやってきた。

 そのような協定に到達することは、そしてそのような行動を実施することは容易ではないだろう。簡単な解決法は手近にはない。様々な争い合う者たちが、広範囲な変化を求めるアプローチではなしに、あの地域の将来の見直しを、現実性をもって見る用意があるかどうかに、多くがかかっているだろう。彼らが智恵と善意をもって問題に対処することを拒むならば、未来はまさに厳しいものとなるだろう。

 いまその状況に取り組んでいる者たちよりもずっと賢明な方たちが、助言を提供してくれる時はそんなに遠くではない。長い間、引っ込められていたハイアラキーの手が、間もなく公に援助のために差し延べられるだろう。これを心に置いて、長い間苦しんできた世界のあの部分の将来をもっと希望をもって見ることができるだろう。そして新しい光が憎悪と戦争の暗雲を散らすのを見るだろう。

 最近、イエス覚者が、戦い合う両側の兵士たちにビジョン(幻影)で姿を現した。そして両側がそれぞれに、彼の出現は自分たちの大義について祝福してくださったものと主張している。間もなく、マイトレーヤ御自身が大勢の人々に姿を現されて、彼の援助を提供されるだろう。もしマイトレーヤの導きに従うならば、世界を健全で安全なものに戻すことができるだろう。そして中東において現在分割され疎外されている人々の、当然なる同胞愛の実践に道が開かれるだろう。

 (シェア・インターナショナル誌1991年5月号)

平和運動を促進する

国家が世界のために良いと考えることのために行動を起こすことが、しばしば世界的規模の大混乱を引き起こす。 彼らの行動を取り巻くグラマー (幻惑) の霧があまりにも深く、 彼らの思考があまりにもイリュージョン (錯覚)に満ちているので、理由はともあれ、大きな害と多くの苦しみと災難がもたらされる。
 今日において然りである。….
 それゆえ、 中東における平和がいかに必要か、パレスチナ人に本当の正義と持続可能な故国が与 えられることがいかに必要かが分かるだろう。 これが今日、人類の直面する最も重大な問題である。それを解決することができなければ、世界にとって悲惨なことになるだろう。
 この悪質なフォース(エネルギー)を決定的に征服するためには、ハイアラキーと人類の両方の結 合した知恵と意志の力が要るだろう。かくして、この脅威の本当の性質を人間が明確に理解するこ
とが必須である。人々は組織し、 統一して行動しなければならない。
 パレスチナ人の抑圧を終らせることを呼びかけ、そうしてイスラエルの人々につきまとう恐怖感に終止符を打つことである。国際連合はスーパーパワー(超大国)に立ち向かい、アメリカとイスラ
エルの両方にあらゆる限りの圧力をかけて、平和運動を促進しなければならない。世界の民衆はす でに行進している。彼らはその声をさらに強めて、平和が彼らのものであることを要求しなければならない。彼らが未来を受け継ぐ者たちであり、それを平和のうちにつくり上げなければならない。
 覚者であり、あなた方の兄であるわたしたちは、 わたしたちの役割を果たすが、しかしわたしたちはあなた方の理解と意志の欠如によって足枷をかけられている。 よって告げる。 恐れることなく行動しなさい。賢明で勤勉なやり方で行動しなさい。そうすればすべてが良くなるだろう。
(シェア・インターナショナル誌 2003年7月号)

編集部コメント

世界情勢における最近の恐ろしい展開は大きな試練であることを国際社会は知っている──それは私たちの人間性への挑戦である。宗派主義を乗り越え、すべての者を抱擁し、そうすることで「人類という褒美に目を離さないようにする」能力が試されている。
事実に向き合い、真実を認識しなければならない。このような悲惨な状況における課題は、事実をはっきりとさせることである。大見出しやうわさが入り乱れ、「ジェノサイド」「民族浄化」「戦争犯罪」「アパルトヘイト」といった言葉が拡散している。未来に目を向け、南アフリカにおけるアパルトヘイトの苦々しい後遺症を克服するのを助けるため、マイトレーヤは「真実和解委員会」の設立を鼓舞された。その委員会においては、どれほど苦痛であっても、真実と過失に向き合わなければならなかった。
私たちは選択することを求められている。もちろん、どちらに味方するかを選ぶのではなく、正義を、いのちと同胞愛を、許しを、復讐への願望の放棄を選ぶことを求められている。すべての思いや衝動、行動が今や、かつてないほど重きをなす──私たちの集合的な未来は私たちの選択にかかっているからである。プロパガンダによって煽られ、金銭的にもうけたり権力を保持したりしたいと考える人々によって操られているため、分断と憎悪が幅を利かせてきた。政治と金融の両方における国家主義、過激主義、ファシズムが、「われわれ対彼ら」という分離主義の概念を生み出してきた。そのような態度は捨て去られねばならない。私たちが一つの惑星上の一つの人類として自分たち自身を知るような世界において、そうした態度に居場所はないからである。各国の大統領や首相は盲目で無知であるように思える。彼らの領土的な利己主義と政治的なパワーゲーム(駆け引き)は災厄に拍車をかけるだけである──彼らがこの災厄を食い止めることはできないかもしれない。もっと多くの国々がこの非常に危険な状況に巻き込まれるのを防ぐために、あらゆる努力がなされなければならない。

私たちは重大な選択に直面している。「人の、国家の、人類種族の歴史の中で、人間は、いのちのリアリティ(実相)に自分自身を向け直して、存在の目的とその目的がよりよく達成されるための手段を理解することを求める時が来るのである。

……間もなく、至るところにいる人間が彼らの選択の結果を深く考察することを要求されるだろう。彼らの決断に、この世界の未来がかかっている。

今や非常に間もなく、マイトレーヤが諸国家に重大な選択を提示するだろう──現在の脅えた自己破壊的な様式を続けて、皆ことごとく消滅するか、あるいはマイトレーヤに従って、より簡素な、より健全な、より安全な生き方をするか、それは地球上のすべての人間のためのより幸せな未来を保証し、そして人を進化しつつある神の子としての運命(さだめ)に再び結び付けるだろう」

(「人間の重大な選択」──覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記)

マイトレーヤからのメッセージ 2008年3月27日

「……あなた方の声を大きく上げなさい。あなた方の必要を世界に告げなさい──平和の必要を、

正義と自由の必要を、宗教や皮膚の色や人種が何であれ、

すべての人間が調和のうちに生きることの必要を告げなさい。

すべての人間は本質的にひとつである。

彼らはわたしの兄弟であり、わたしは一人ひとりを愛する。……」

(パリのラジオ局「Ici & Maintenant」でのベンジャミン・クレームへのインタビューの最後に伝えられた)

ベンジャミン・クレームがテロリズムやイスラエル・パレスチナ問題、正義の必要について説明する

ベンジャミン・クレーム

『過去の悪を克服するために、すべての人間が必要とされていることを知るべきである。分割や分離は大昔にその根を持ち、それが捕えているものを容易に放棄しないだろう。であるから、一人ひとりが、キリストを助け、変換の仕事を助けることを自分たちの任務と見なして、世界の再建に最善を尽くしなさい。
間もなく、世界はその直中に壮麗なる輝きを見るだろう。間もなく、人間はマイトレーヤのお姿に歓喜の涙を流すだろう。間もなく、彼らは救助の仕事を自分たち自身で担い、人間の真の和合を確立するだろう。かくあるだろう。このようにして、人間は、長い間心にいだきながら、今まで見つけることのできなかったあの兄弟同胞愛を、ついに知るだろう』
(「偉大なる主、お出まし給う」、シェア・インターナショナル誌1988年6月号)
人類は前進しているのではなく、かえって逆戻りしていると、思うかもしれません。9・11のような、あるいはイラク攻撃のような大惨禍があるたびに、わたしたちは逆戻りしているような気がします。人々は私に手紙をよこします──「これはマイトレーヤの出現に影響を与えますか? 彼の出現を遅らせましたか?」 実際、答えはいつも「ノー」です。
これらの出来事は何でもないわけではなく、たしかに人類に影響を与えます。9・11の出来事はアメリカに最近の歴史において類を見ないような影響を与えました。これは極めて異常です、なぜなら9・11の攻撃は二つの都市の二つの建物だけ、すなわちニューヨークのツインタワー(まあ二つの建物ですが)とワシントンにあるペンタゴン(国防総省)の建物、それに不成功に終わったホワイトハウスへの攻撃だけだったのですから。そして3,000人あまりが殺されました。それはあっという間に起こった大きな出来事でした。しかしそれ以前の何年もの間に、海外でのアメリカに対するテロの攻撃、IRAによる英国でのテロ、スペインにおけるETAの攻撃などで失われた人命に比較すると、そんなに大きな数ではありません。絶え間なく起こるテロの攻撃、何年間も毎月のように起こる絶え間ない攻撃に比較すれば、それほどのことではありません。人々はそれに馴れてしまうのです。もし攻撃が完全に破壊的なものでなければ、人々の日常生活の重要な部分を破壊するのでなければ、人は絶え間ない攻撃に本当に馴れてしまうのです。
しかし9・11は、アメリカの人々に途方もない心理的な影響を与えたようです。そしてそれが現政権によって煽られ、釣り合いを欠いて拡大されました。ですからそれを忘れることさえ許されません。イスラエルが、ユダヤ人大虐殺(ホロコースト)を何がなんでも人類が決して忘れてはならないものにしているのと同じです。彼らはそれを彼らの痛みと苦しみの大きなシンボルとして高く掲げ、パレスチナ人に対する極端な報復を許しているのです。
至るところに住むユダヤ人は──イスラエル建国前に何百万のユダヤ人に起こった出来事ゆえに──日々、あの恐ろしい出来事の追想の中に生きてきました。600万人のユダヤ人がドイツの死の収容所の中で死にました。しかし他の民族も、ジプシーやポーランド人や、ハンガリー、ルーマニア、ロシアの人々が何百万も同じようにして同じような場所で死にました。しかしロシア人やポーランド人やジプシーから、あるいはルーマニアや東ヨーロッパの国々の国民からはそのような哀悼の声を聞きません。
私は死の収容所の重要性やその恐ろしさを減少させようとしているのではありません。しかし人類は、人間が他の人間に対していかに恐ろしいことができるかということの描写として、永遠にそれを高く掲げていくことはできません。それはユダヤ人とそして特にイスラエル政府の大きな間違いだと思います。そのために、世界は彼らの体験を、彼ら自身の自己憐憫の目を通して以外に見なくなってしまうでしょう。それは、彼らがパレスチナ人に対する彼ら自身の非寛容さと非妥協的態度についての現実を直視することを妨げています。災難を受け、苦しみを、何年にもわたって本当の一瞬一瞬の苦難を知る人々の中では、ユダヤ人がおそらく賞を勝ち取るかもしれませんが、それはパレスチナ人にとっては重要性を持ちません。ホロコーストがイスラエルに、パレスチナを冷酷なやり方で抑圧することを許しています、そしてそれは世界全体にとって非常に大きな危険をはらみます。……
テロは特定の国だけではなく、世界中に散在し、それに対して戦争を挑むことはできません。それは幻想です。しかしそれはアメリカの現政権が、テロ活動を援助したりけしかけたりしていると感じる国々に対して戦争をしかける権利を与えます。
アメリカ政権自体がテロ活動を助け、けしかけているのです。彼らはイスラエルを支持します。イスラエルに対して、武装のために年間30億ポンド(約60億ドル)もの援助をし、イスラエルの軍隊はあの地域で最強の軍隊となり、世界でも最強の軍隊の一つです。核爆弾を保持しています。イスラエルは核爆弾を所有すべきではないと考える者はいません。なぜイラクが核爆弾を所有することが許されなかったのか。もしイスラエルが大量破壊兵器を持つことが許されるならば、なぜイラクが大量破壊兵器を持つことが許されなかったのか。現アメリカ政権がイラク攻撃について提供した理由の一つは、イラクに対する国際連合の決議のうちの19が実施されていないということでした。イスラエルは63の国連決議を破っているのです。なぜか? アメリカが安全保障理事会において拒否権を持っており、決議が実際に実施されることを許さないからです。
残念ながら、そのような政府であり、それがアメリカで権力を握っています。パレスチナの抑圧を援助し、けしかけていながら、同時に、イスラエル国内にパレスチナ国家を設立することを助けるふりをしています。……
1967年のイスラエルによる先制攻撃までは、ヨルダン川西岸地区はヨルダンの国王のものでした。マイトレーヤはヨルダンの故フセイン国王に(1990年4月にロンドンでマイトレーヤが主催した会議の席上で)ヨルダン川西岸地区の支配権を放棄してパレスチナの人々のための国土にするように頼みました。ヨルダンの善良な国王はその提案に同意し、ヨルダン川西岸地区が、ガザ地区と併せて、パレスチナ人の国になることが可能になったのでした。
それ以後、ヨルダン川西岸地区の大部分がイスラエル人の入植者の住宅建設によって削り取られてきました。それらの安全を守るために周りに壁と小規模の軍隊が備えられた建物の巨大な密集です。そしてそれらをつなげるためにヨルダン川西岸地区全体にわたって道路がつくられてその地域を分断しており、パレスチナ人に与えられたのはヨルダン川西岸地区の約40%です。それが現実であり、だからマイトレーヤはアラファト氏に協定書類に署名しないように助言されたのです。
それがこれまでに提案された最高のものだったのです。入植建設は今でも次々に続いています。それはヨルダン川西岸地区を完全に撤収し、パレスチナ人を彼らの土地や畑から分断し、彼らが生計を立てるのを不可能にしています。そして今度は、イスラエルは壁をつくっています。それは、パレスチナ人のテロリズムと彼らが呼ぶところのことへの仕返しという名目で、冷淡に、職業的に行われています。パレスチナ人は、何らかの賠償を得るために、あるいはイスラエルが自分自身に欲している自由の形だけでも得るために、彼らがなし得る唯一の方法を使っているのです。
初期のイスラエルがパレスチナ人にテロリズムを教えたのです。イスラエルはテロによってつくられた国家です。スターンギャングとかイーグン・ゼヴァイ・ルーミ等のギャング組織が幾つもありました。彼らは、英国に対して、パレスチナに対して、テロリストとして戦い、そしてイスラエルとして知られる地域を勝ち取ったのです。パレスチナ人が、彼らが自分たちの国と呼ぶことのできる少しばかりの国土を死守するために戦っているのと同じように、彼らはあのとき、そのために戦い奮闘したのです。それは非常に不公平であり、イスラエルの建国の背後にはアメリカ政府の重みとアメリカのドルの力と軍隊があったのです。あの状況が持続する限り、世界に平和は決してないでしょう。パレスチナに平和がなければ、全体としての世界に平和はないでしょう。
(シェア・インターナショナル誌2005年1月号)

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。

正真正銘のメッセージ

ガザのパレスチナ人の救済のためのデモが、2009年1月24日にロンドンでありました。抗議の人々は、ガザにおける破壊緊急委員会の訴えを放映することを拒否したBBC(英国放送協会)の外に集まりました。

私がもう一人のメンバーと共に旗を持って、集まったデモの人々の群れの中にいた時、不意にブロンドの巻き毛の子供が楽しそうに笑いながら、デモの中や外を走ったり飛んだりしているのに気づきました。母親は背が高く、若くて色白で、ドレッドヘアを腰まで垂らして、幸せそうに笑いながら子供の少し後を追いかけていました。私は楽しい気持ちになって、笑みがこぼれました。二人は群衆の中で見えなくなりました。二人を探すと、若い女性が子供を腕に抱いていました。彼女は広い道路に立って、大きなピンク色のハート型の旗を一緒にバランスを取りながら掲げていました。白い太文字で書かれていたのは、「愛は行動〔文字:ゴシック〕」でした。反対側には「変化は行動する時にだけ起こる〔文字:ゴシック〕」と書かれていました。デモが続いていたので、私も一緒に動いていました。二人のことも、その旗も再び見ることはありませんでした。

二人が本当に覚者方であったのか、確認していただけますか。

スザンヌ・フィリップス

英国、サセックス州アシャースト・ウッド

【ベンジャミン・クレームの師は、『若い女性』がマイトレーヤで、『子供』がイエス覚者であったことを確認した】

(シェア・インターナショナル誌2009年3月号)

確証

2009年2月8日の夜、おかしなことが私に起こりました。私は星の徴の情報について、大変に懐疑的で、もしすべてが幻想だったらと思い始めていました。もしマイトレーヤがおられなかったら、世界はどうなってしまうのかを考えていたのです。それは全人類と惑星の破壊を意味するでしょう。私はすっかり悲しくなり、落ち込んでしまい、バスルームに行ってシャワーを浴びました。シャワーからお湯を出して蒸気がバスルームに充満し始めた時、バスルームの鏡に手形があるのに気づいたのです。それはマイトレーヤの『手』に似ていました。私は鏡には触っていませんでしたので、びっくりしましたが、手形が現れたことで、勇気と期待感がよみがえり、喜びと平穏と希望で満たされました。
これはマイトレーヤによって現されたので
すか。
チアゴ・スタイバーノ・アルベス
ブラジル、サンパウロ
【ベンジャミン・クレームの師は、その『手』がマイトレーヤによって現されたことを確認した】
(シェア・インターナショナル誌2009年3月号)

思い出させる合図

2009年2月15日に、手形が私の両親の家のバスルームに現れました。私はそのことを親に尋ねましたが、彼らが作ったのではないという返事でした。これはマイトレーヤからの徴でしたか。もしそうなら、今月現れた二度目の手形になります。目的は何ですか。その頃、私は少し疲れて落ち込んでいましたが、それと関係がありますか。

チアゴ・スタイバーノ・アルベス

ブラジル、サンパウロ

【ベンジャミン・クレームの師は、その『手形』がマイトレーヤによって現されたことを確認した。目的は人々に、ここにおられることを思い出させるためである】

(シェア・インターナショナル誌2009年4月号)

呼びかけ

私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。

誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。

インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。

ご支援ありがとうございました。

時代の徴

アメリカ 2021年にテキサス州ローレット近 郊でボブ・アーサーさんが撮影した写真には、 太陽
の上に翼のある姿とUFOの形をした物体が写って いる。この写真は、シェア・インターナショナル誌 に掲載された多くの写真と似ている。 そうした写真 は、アメリカ航空宇宙局 (NASA)の太陽太陽 圏観測機 (SOHO) によって撮影されたもので、 太 陽の近くにある巨大な翼のある姿やUFOをとらえ ていた。 翼のある姿の多くは、 ベンジャミン・クレ ームの師によって、巨大な天使つまりデーヴァであ ったことが確認されている。

マイトレーヤの教え ―選集

 Maitreya’s teachings── a compilation

世界教師マイトレーヤ、世界における彼の臨在、私たちの人生を鼓舞するような彼の影響力についての引用文の選集を掲載する。これは三つの選集のうちの2番目のもので、最後の選集はシェア・インターナショナル誌12月号に掲載される。引用文は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第1巻、第2巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

イトレーヤが世界の前に現れるとき、人はこの方を以前から知っていたことを、そして、彼の教えは予想外のものではなく、彼らの思考のレベルを超えるものでもないことを悟るだろう。彼は実に単純明快であり、すべての者が理解できるだろう。

まさに彼の単純さこそはびっくり仰天させるだろう。にもかかわらず、ほとんどの人は彼らが聞く教えを新しい方法で、突然悟ったような真理として、新しく彼らのより深いレベルに触れる真理として経験するだろう。アイディア(理念)は単純かもしれないが、それは人々の心(ハート)に共鳴し、新鮮で活気あるものとして感じるだろう。

(『覚者は語る 第2巻』─最初のステップ─より)

わたしの教えへの鍵は、あなたがたが知っているように、分かち合いの原則にある。人間が為すすべてのこと、人間が為すであろうすべてのことは、単純(シンプル)な基本的な真理に基づく──即ち、わたしたちが神と呼ぶ方から、すべての人間のための摂理が流れ出づるということである。これを事実として受け入れなさい、我が友よ、そしてあなたの霊性を顕しなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第69信より)

彼は本質的に「霊的教師」であり、世界の政治、経済、社会的必要への関心を包含しています。彼は世界教師であり、宗教を持つ人にも持たない人にもすべての人々にとっての教師です。多くの人々は宗教的な道だけが霊的な道だと思いがちです。それは神を体験するための多くの道の一つにすぎません。私たちはあまりにも深い物質主義の中に政治や経済を覆い隠したので、今日のような危機的な状況を迎えたのです。私たちはすべての人々のために、分かち合いと正義と自由を通して霊的な政治と経済を持たなければなりません。……

(『多様性の中の和合』)

人工知能:良い面、悪い面、危険な面

シェア・ギルモア

人工知能(AI)は今日、メディアの至る所で活用されており、作家たちがその是非を熱く論じているようだ。AI技術がなくなる兆しはない。今後ずっと論争の的となり、広く利用されることで私たちの社会の構造が変わる可能性があるため、主要な問題を把握することは賢明なことだと思われる。

良い面

パソコン同様、 AIにも実用的な用途が多い。 作業負荷を軽減し、 作業を終わらせるのに必要 な時間を短縮し、 生産性を高めることができる。 例えば、AIやMLA は、 医師が患者の診察記録 を作成するのに費やす時間を大幅に削減し、その 診察記録の要約も行い、 医療用語を患者が理解 できる言語に翻訳することができる。 また、X線 を解析して医療診断に役立てることもできる。….

気候危機に対処するため、 AIアルゴリズムはすでに、ガスパイプラインからのメタン漏れの防止、 バッテリー貯蔵技術の改善、貨物輸送の効率化、ドローンを使った森林の植林、 建物のエネルギー使用量の削減など、他の多くの事業の中で利用されている。 最終的には、 核融合の開発を 加速させたり、永久凍土の変化を検知したり、さらには温室効果ガスを空気中から直接取り出したりするのに使われるかもしれない。

悪い面

しかし、 AI の応用には悪い面もある。特に、 人間による選考プロセスを必然的に伴うものにつ いてである。こうした問題の多くは、 AI モデルの 訓練に使われるデータが偏っていることに起因す る。 例えば医療システムでは、臓器の分配やその 他の医療要素に関する決定においてAI アルゴリ ズムが役割を果たしており、ここでの偏りは文字 通り生死に関わる結果をもたらすことになる。….

さらに、AIには、問い合わせに対して虚偽 ー婉曲的に 「ハルシネーション」 と呼ばれるー をつくり出すという問題があるため、 法律調査などの重要な用途に使用することが不可能であるのは言うまでもない。 関連問題として、「ディープフェイク」を生成することができ、あるいは人工的に画像や音声を作り出す能力があり、それは標的となった個人の生活に壊滅的な影響を与える可能性がある。 偽情報は簡単に作られて広まる (ステロイドを使ったソーシャルメディアのようだと言う人もいる)。 顔認識のようなアプリケーションは、誤認逮捕が日常茶飯事になり得るほど不正確であることが証明されているが、またしても、それに反証するのは難しい。
世界規模では、 AI アルゴリズムはテロリスト によって高度な破壊工作ソフトウェアや生物兵器 の作成に利用され、社会に悲惨な結果をもたらす可能性がある。

危険な面
現在議論されているAIの次のイテレーション (開発工程)は、 汎用人工知能 (AGI) である。 まだ存在しないが、 オープン AIのGPT-4 (マイ クロソフト社)は「高度な一般知能のひらめき」を持っていると説明されているので、その先駆けである。ここで、AIのさらなる発展についての論争が激しくなる。

AIが自己改良できるようになり、超知的になれば(つまり人間を超えることができれば)、私たちは未知の領域に入ることになる。….

科学者が進化のメカニズムを操作していた他の科学実験(生物遺伝子工学)について、マイトレーヤは「神を真似る」ために科学者が知識を使うのは危険であると警告を発した、とクレームは述べている。きっと同じ警告がAIにも適用される可能性があり、また、適用されるべきだ。

イランの活動家がノーベル平和賞を受賞

シーダ・コーランギ
ノルウェー・ノーベル委員会は10月6日、 イランにおける女性の抑圧と闘い、 人権と 「万人のための自由」 を推進した功績により、 投獄中のイランの人権擁護 者ナルゲス・モハマディ氏が2023年のノーベル平和賞を受賞したと発表した。

同委員会のベリット・ライシュ=アンデシェン委員長は、発表の冒頭、ペルシャ語で 「 Zan — Zendegi Azadi」 という三つ -Azadi」という三つの言葉を発した。 翻訳すると「女性、生命、 自由」であり、これは最近のこの反乱の中心的スローガンである。 また、今年の受賞は、 「女性を標的にした差別と圧政という独裁体制の政策に反対するデモを行った何十万人もの人々」と「イランにおける運動全体の非常に重要な活動」を称えるものである、と彼女は付け加えた。

モハマディ氏は350人以上の候補者の中から 選ばれ、 122年の歴史の中で19人目の女性受賞者であり、 イラン人女性としては2003年の受賞者シーリン・エバディ氏と彼女の同僚と助言者に次いで二人目である。 ナルゲス・モハマディ 氏は、イランにおける人権、自由、民主主義の率直で精力的な擁護者であり、母国を離れることや沈黙することを断固と拒否してきた。….

この10年間、活動により繰り返し投獄されたモハマディ氏は、現在、「反国家的プロパガ ンダの流布」と「国家安全保障に反する行為」で告発され、政治犯の監禁と拷問で悪名高いテヘランのエヴィン刑務所で10年の刑に服している。….

ノーベル賞の発表を受けて、 モハマディ氏は次のような声明を発表した。 「私の人権擁護活 動に対する世界的な支援と評価は、 決意をより強くし、 責任をより果たし、より情熱的で、 より希望に満ちた存在に私をしてくれました」。 ニューヨーク・タイムズ紙に寄せた声明では、 「私はすべての女性が解放されるまで、この抑圧的な宗教政府による執拗な差別、圧政、 性別に基づく抑圧と闘い続けます」と述べ、「民主主義、自由、平等の実現のために努力することを決してやめません」と強調した。

シェア・インターナショナル2023年11月号
印刷版全内容

  • 今月号の内容概説
  • 中東の危機— 覚者の視点 行動の必要性、 中東、 平和運動を促進する マイトレーヤからのメッセージ
  • 賢者の言葉
  • 「民間人を標的にすることは、 誰がやったとしても戦争犯罪である」 サンダース氏は言う、「子供や罪のない人々がハマスの行為で 処罰されてはならない」 ジェイク・ジョンソンによる二つの報告
  • イスラエルの人権団体がネタニヤフ首相の「犯罪的な復讐政策」を非難
  • イスラエルの友人たちへ このようなわけで私はパレスチナ人を支持します イラン・パペ
  • ローマ教皇フランシスコは、世界が 「限界点」 に近づく中、 気候変動対策を促す オリビア・ロザンヌ
  • 人工知能 : 良い面、悪い面、 危険な面 シェア・ギルモア
  • イランの活動家がノーベル平和賞を受賞 シーダ・コーランギ
  • 時代の徴 宇宙の兄弟たち、 彼らの霊的使命と宇宙船-UFO
  • S.O.P.-われわれの惑星を救え! パリ協定後初の世界的な進捗評価
  • マイトレーヤの教え—選集 新しい時代の祈り
  • 国連を通してイスラエルとパレスチナを救う ジェフリー・D・サックス イスラエルとパレスチナにおける平和と正義
  • 編集長への手紙 正真正銘のメッセージ 他
  • 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム

 シェア・インターナショナル誌をオンラインでお楽しみいただけましたか?

シェア・インターナショナルの雑誌を定期購読して、ご自宅にお届けすることもできます。印刷版では、ここに掲載されているすべての抜粋の完全版に加え、追加記事、インタビュー、書評、質疑応答などが掲載されています。

Copyright © 2023 Share International. All rights reserved.

contents