シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。
印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。
ベンジャミン・クレームの師よりの記事
シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は、執筆された時だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載される記事を提供してきました。
変化の時――覚者より
例外なしに全世界の国々が、国内においてそして国家間の関係の中に、大きな変化を経験している。このプロセスは、今この惑星全体に行きわたっているエネルギーの刺激の直接的結果であり、やがて既存の機構の完全な変容につながるだろう。これらの変化を速めることが、わたしたちの意図であり、望みである。しかし今日、緊張はあまりにも大きいので慎重に進めなければならない。此処彼処で圧力が大きくなり過ぎると、世界の大きな部分に悲惨な結果を招き得る。よって、わたしたちは今日、人類が直面する問題に対して、慎重に取りかかる。変化は秩序あるかたちで進められなければならない、さもなければ破局が生じるだろう。
変化を恐れ、古きものの破壊に対して、親しんできたものへの深い損失であるかのように考える者が多い。多くの者はこれらの変化を、彼らの特権と威信を脅かすものとして拒否する。多くの者が、民衆の自由と正義への正当な志向を、内部からの反政府行為の脅威と間違える。同時に、人類がこれまでに蓄積してきた美しいもの、真なるものすべてを排除しようとする者たちもいる。彼らは、新しい形態がつくられるのを待ち切れず、進歩が徐々に進められることの必要性を見損ない、過去における価値あるものの多くを正当に評価しようとしない。
人類種族の保護者であるわたしたちの問題は、この両極端の間に進路の舵を取り、必要に応じて、制御したり、拍車をかけたりすることである。わたしたちの目標はいつも、最小限の亀裂で秩序ある変化を達成することである。だから、世界の出来事の中にわたしたちの手を探しなさい。そしてそれらを賢明に評価しなさい。今起こっていることの多くはわたしたちによって仕組まれており、結果的により良い世界につながらねばならない。あなた方がわたしたちを見るとき、この世界は保護されていることを知るだろう。
わたしたちの助言に耳を傾けて、そして行動しなさい。わたしたちの忠告を守って、可能で確実なことから徐々に順を追って世界をつくり直しなさい。あなた方の兄弟の必要が満たされるように気をつけなさい。そうすれば、あなた方は道を間違えることはないだろう。「どの方向に進めばよいですか」と聞かれたら、喜んで答えなさい、「最大の必要に仕えること、人類同胞愛へ」と。
あなた方の生活の骨組みをつくり直すのに、新しい材料と新しい手腕が必要だろう。古く廃れた形態を新しいエネルギーで置き換えなさい。そして喜びと愛の中に固められる関係をつくっていくことを学びなさい。わたしたちが案内者としているから、すべてが可能である。すべてが美と真理の中につくり直されるだろう。
あなた方を助けるための手が喜んで差し延べられており、何ものもこの新しい始まりを遅らせることはできない。あなた方がわたしたちを見るとき、覚者たちはあなた方と同じような人間であるが、愛が顕現されていることを知るだろう。あなた方に愛の秘密を教えよう。喜んであなた方をあの遠くの岸に連れていき、「門を守る御方」の御前に立たせてあげよう。
すべての変化の前には緊張があり、緊張は恐怖を呼ぶ。しかしながら恐怖は、奉仕と愛によって活気づけられている心(ハート)の中に、居場所を見つけることはできない。だから、奉仕の鎧を着けて、歓びをもって未来を見わたしなさい。そして起こらなければならない変化を喜んで迎え入れ、ともに「愛の統治」を創造しよう。
これらの記事は、ハイアラキーの上級メンバーである覚者によるものである。彼の名前は秘教界ではよく知られているが、まだ明かされていない。マイトレーヤの出現に関する主要なスポークスマンであるベンジャミン・クレームは、覚者と常にテレパシーでコンタクトをとっており、彼に記事を口述していた。
覚者による他の記事を見る
読者質問欄(抜粋)
最近、私たちは、ベンジャミン・クレームが回答し、以前この雑誌に掲載した以下の内容に密接に関連するいくつかの質問を受けました。回答は現在でも関連性があり、読者はそこから推測して現在の質問に対処することができます。
Q 最近のアメリカでの出来事は、特定の勢力が、地球が人口過剰であると判断し、人口を減少させるために感染症を引き起こすワクチン接種のような手段を開発していることを示しています。これをやめさせ、自分自身や愛する人々を守るために何をすべきですか。
A これもアメリカから定期的に発信される陰謀論の一つです。これには何の中身もありません。リラックスしなさい!
Q ワクチンについての覚者方の助言は何ですか。それは非常に多くの子供たちにとって逆効果であるように思われます。ホメオパシー療法が実行可能で安全な代替案として促進されないのは恥ずべきことです。私たちは完全にワクチンをやめてしまうべきではないでしょうか。
A 全体として、ワクチンは幾つかのひどい子供の病気を除去する上で恩恵のあるものでした。ホメオパシーの「ノソーズ(nosodes)」(ワクチン)はそれらの病気の多くに利用できますが、ホメオパシーがより広く知られ、受け入れられるようにならなければ(それは今ゆっくりと起こっています)、ワクチンは「正常な」様式のままであり続けるでしょう。「完全にワクチンをやめてしまう」のは危険なことでしょう。
Q 将来の「荒野の体験」にどう対処するべきでしょうか。
A 私が言い続けているとおり、「注目を高く保ちなさい」。それが意味するのは文字通り注目を高く保つことですが、もちろんそれ以上の意味があります。それは世界中に伝導瞑想を広め、そして実践することと、現在進行中のキリストの再臨について知らせるという二つの方向への活動と行動によって生じる霊的緊張を保持することを意味するのです。これはそれ自体でかなりの達成です。
ますます多くの人々は、私たちが話してきたことは、非常に実際的な観点から、彼らが関心をいだいていることについてであることを、すなわち世界全般、今日人々に非常に難しい選択を迫る世界についてであることを、理解し始めています。
私たちの人生の仕事は確かに容易ではありませんが、それは限定されています。人類の一部として、私たちは生計を立てなければなりません。この‘いわゆる’不況と呼ばれる状況を通して、行路を見つけなければなりません。荒野の体験の苦痛に耐えなければなりません。そして、人類のすべてと同様に、それをくぐり抜けなければなりません。それによって動揺させられたり、打ち負かされることなしに、頭を持ち上げて、注目をさらに高く上げて、くぐり抜けなければなりません。なぜなら、私たちは、おそらく今まで認識してきたことよりもさらに偉大なることに関わっているからです。
編集長への手紙(抜粋)
シェア・インターナショナルには、ベンジャミン・クレームと彼の師が、覚者たち、あるいはその「代弁者」との本物の出会いであると確認した未発表の手紙を預かっています。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっていたかどうかを確認することも、示唆することもできませんが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されています。
相互理解
編集長殿
つい最近(2020年9月)、母と私は神の存在について議論しました。母はその間中ずっと自分が正しいと決めつけていたので、私は何とか会話を終わらせようとしていました。それは本当にとても不愉快な体験でした。けれどもその議論から1、2日後に、母が言うには窓から外を眺めていた時、スーツを着た男性を見かけて、その人は道路を渡る間に少なくとも20回は十字を切る仕草をしたそうです。私は自然と笑いが込み上がるのを止められませんでした! それは希望の徴でしょうか。どちらにしても私は幸せな気持ちになりました。
K.M. ベルギー
冬の贈り物
編集長殿
数年前の冬のことで、私はチューリッヒのバーンホーフ通り(世界有数の高級商店街)で年配の女性に出会いました。彼女はパジャマを着ていて、ひどいあり様でした。寒いに違いなく、ケアが必要だと思いました。ホッとしたのは、彼女が少なくとも温かそうなコートを着ていたのが見えたからでしたが、ボタンを留めてはいませんでした。彼女は私にコーヒー1杯を買うお金を求めてきました。私は彼女にそれ以上を渡して、コーヒー2杯は買えるはずだと伝えました。彼女はとても親しみのこもった様子で、祝福の言葉と共にお礼を言ってくれました。・゙女が正確に何と言ったかは覚えていません。近くに立っていた男性が優しい笑みを浮かべて、その場を見ていました。
その女性は誰でしたか。
D・T スイス、チューリッヒ
【ベンジャミン・クレームの師は、その『女性』がイエス覚者であったことを確認した】
クッション効果
編集長殿
私の婚約者のジョンと私は、2005年にサマセットのバースで6日間の休暇を過ごし、その地域の美しさを堪能していました。けれどもそれほど楽しめない時間を過ごすことになったのは、ジョンと彼の娘と一緒に、エイボン川の一部を見渡す広々とした歩道を散歩していた時、突然つまずき、ドシンと音を立てて顔を下向きに転んでしまったためでした。
転倒で息が上がってしまったので、少しの間そこに横たわっていました。休んで息をすることが必要だったのです。さらに以前と同様に(本誌2020年7月号の手紙参照)、きっと顔からひどく出血しているはずだと思っていました。数人の人たちが私を助けに来てくれて、電話で救急車を呼ぼうとしましたが、突然私は親切な手助けによって歩道から立ち上がれそうに感じ、気分もかなり良くなりました。全く出血していないことがわかって本当に驚いたのですが、私が何かの力で転倒したので、その時どういうわけか衝撃が和らげられたに違いないと感じました。
それから黒い服を着て小さな丸い帽子を被った一人の紳士を見かけました。とても素敵な顔をしている人でした。私が無事に立ち上がっているのを彼が見て、川を見渡せる欄干にもたれると良いと言ってくれてから、静かに歩み去っていきました。私は肋骨の辺りがひどく痛んだので、ジョンと彼の娘が検査してもらうために私を病院に連れていってくれました。結果は呼吸も酸素の吸入量もすべて異常なしでした。私たちは休暇の間の宿へ戻りました。
その後、再び黒い服の男性の姿が私の心の目に見えて、彼の思いやりのある静けさを思い出し、また今度も「特別な」方との出会いではないかと思うのです。
D・B 英国、ノース・ヨークシャー
【ベンジャミン・クレームの師は、その『黒い服の男性』がマイトレーヤであったことを確認した】
呼びかけ
私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。
誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。
インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。
ご支援ありがとうございました。
時代の徴
ここでは、編集部にとって「希望の兆し」であり「時代の兆し」である現象を紹介します。幸いなことに、ベンジャミン・クレーム師によって本物であると確認された現象のストックは、現在かなり多くあります。しかし今後は、確認されていないものも紹介する予定です。私たちは、それぞれの「奇跡」または「徴」の現象において、可能な限り徹底的に調査することを約束し、過去にベンジャミン・クレームの覚者から常に提供されていた確認や、追加情報を現在利用することができないため、判断は読者のみなさまにお任せします。詳細については、入手可能な場合は、写真のキャプションに記載されています。
オイルの涙を流す聖母のイコン
アテネ郊外のある教会で聖母のイコンが涙を流している。シェア・インターナショナルの協働者が、アテネ南東部郊外にあるヴァイロナスの聖ディミトリ教会で目撃し画像に収めた。そのイコンは2020年9月8日に最初はオイルのような涙を流し始めた。それはギリシャでのイエスの母マリアへのキリスト降誕を祝う饗宴の日であった。
われわれの協働者によると、教会公人の調査が間もなく始まるとのことである。彼はまた、そこは無名の教会であるともコメントした。さらに教会の雰囲気は「慎ましく質素」であり、全く宣伝されている痕跡がないことが、彼にこの現象がおそらく本物であると確信させたと付け加えた。


アメリカーー2020年10月7日、ニューヨーク州ウエスト・ナイアックの住人が普通でない形の雲を数枚の連続写真に収めた。後にその写真を見返すと、二つの緑っぽい円盤型の飛行物体が1枚に写っていた。(mufon.com)

このUFOの写真は2016年にスパニッシュアイランドでS・Cさんによって撮影された。数秒前に撮られたもう1枚の写真にはそのような物体は写っていなかった。
本誌通信員より
地球規模の問題には一致した行動と強力な国連が必要である(抜粋)
グラハム・ピーブルズ
世界のどのような片隅に住んでいたとしても、現代の最も差し迫った問題はすべての人に影響を与える。環境の緊急事態、戦争とテロリズム、食糧不安を含む貧困問題、人口過剰と難民発生、感染症の大流行などである。そのような危機は、国境によって制限したり、国家が制御することはできない。どの政府や企業も危機を管理することはできない。それらは相互に関連し合う地球規模の問題であり、一致した地球規模の対応が必要である。
経済的利益や共通する地政学的な関心で結び付けられ、様々な同盟のグループ分けと地域的同盟が世界に存在している。それらが諸国家の統合の可能性を、少なくとも理論的には提示する一方で、自国の利益やイデオロギーや党派心が地球規模の問題への各国政府の姿勢を支配している。一致に達することは稀であり、合意の実施はなおさらである。そして、近年の部族的な国家主義の高まりや、アメリカ、ロシア、中国(多かれ少なかれ、すべてが独裁者のリーダーシップの下にある)などの主要国に主導された破壊的な進展のため、協力と一致の余地はさらに損なわれ、この時代の主要な問題は無視されるか、多くの場合に争いが発生する。
国連:今度は何?
そして今では新型コロナウイルスである。この大流行は、世界の問題に対する現在の国家主義的な姿勢の多くの弱点の幾つかに加えて、社会経済モデルの不平等に光を当てるだけではなく、集合的な必要に関連した目的の再調整の必要性を強調した。それは、地球規模の問題への各国の対応において、国際機関の管理の下で協調して活動するためである。政治的イデオロギーから自由な機関は、非党派主義であり、最大規模の合意を構築する努力をするものである。

国連が存在することで世界はより豊かな場所になった。
photo: Shabanmasengesho
第二次世界大戦後の1945年に設立された国際連合は15の幅広い専門機関を持ち、そのような拡大した重要な役割を引き受ける主体であることは明白である。加盟国への統治の力を活用することによるのではなく、特定の問題には統合した戦略的な行動が必要であるという認識と、加盟国の未来は全体の健全さと安定にかかっているという承認による。
確かに国連には反対者もいる。すべての地球規模の組織と同様に国連は不完全であるが、人間の達成の高い到達点を示しており、国連が存在することで世界はより豊かな場所になった。過去75年間、国連機関により何百万もの人々が食物を得、教育や医療を受けてきた。国連の歴史で(そしてまさに人類の)最も重要な実現の一つは、1948年に公表された世界人権宣言(UDHR)であった。それは偉大な野心的達成であり、奴隷にされない権利、表現の自由の権利、食物と住居の権利、迫害から逃れ庇護を求める権利などが含まれる。
多くの条項が未だに実現されていないという事実にもかかわらず、UDHRの存在は極めて重要であり、世界のあらゆる人間のための一連の明確な人権を規定する。そして私たちが新時代に移行するとき、UDHRは体系的な変化へと導く雛形としての役目を果たす。特に、次のように述べる25条である。「すべての人は衣食住、医療及び必要な社会的施設等により、自己及び家族の健康及び福祉に十分な生活水準を保持する権利ならびに失業、疾病、心身障害、配偶者の死亡、老齢その他不可抗力による生活不能の場合は、保障を受ける権利を有する」。 現在の社会経済モデルでは、これらの権利は世界のどこにも存在しない。創造性を探究し開発すれば、新しい公平な経済制度の基礎を築くことができる。その経済制度は、生まれや財政状況にかかわらず、すべての人がこのような必須条件を利用可能になるように設計される。
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国連の中には、ここで概説した地球規模の問題に関わる幅広い関連部門や、専門性と善意の人々で溢れる機関が存在する。しかし、それが(難民に関わる活動を行う)UNHCRであれ、WHOや国連環境機関であれ、奉仕対象の利益のために行動する彼らの努力は、大抵の場合、加盟国の偏狭で自己中心的な姿勢や安全保障理事会の15カ国の理事国、特に5カ国の常任理事国(中国、フランス、ロシア、英国、米国)によって、そして資金の欠如やどこか曖昧な世界での役割によって抑制されている。
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新たな国連
ここで概説した地球規模の問題を克服する鍵は、分かち合いの導入と、並びに再活性化され拡大した国連と姿勢の変化である。ほとんどの人や多くの国は貧困であるか豊かではないが、世界は豊かであり溢れている。それは潤沢な世界であり、すべての人が集合的な富から恩恵を受ける資格を持っている。
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すべての国がある領域では欠けているが、人類が国際社会として機能し始めるにつれて、すべての人の必要が満たされるようになる。必要なことのすべては、私たちがすべての人の必要を尊重し、認識し、分かち合いを学ぶことである。現在の制度はそのような常識的なやり方に反するものであるが、善意を一貫して行使することで既存の制約の中でも多くを達成することが可能であり、それによりそのような制限を解体し、集合的な雰囲気を変えてゆく。分かち合いは素晴らしい潜在的な特質である。それは行動と心の姿勢の両方であり、根本的変化の導火線に着火する火花である。分かち合いは協力を促し信頼を育てる。そして信頼があるときには、個人やグループの間で多くのことが達成できる。分かち合いは寛容と社会正義が花開くような空間をつくり出し、その表現を通して私たちの内なる一体性の認識が明らかになる。それは尊敬の表現であり、人々の間の尊敬は関係を築く助けとなる。関係が存在するところでは、論争は和やかになり解決策を見つけることができる。
外的兆候と大きな声がますます対立的となる一方で、意識の移行が世界中で起こっており、平和、正義、環境の行動への止められない勢いが世界中で湧き上がり、真の変化を求めている。今日の主要な問題は、協力し一致したやり方でのみ対処可能である。この目的に向けて、強力で活動的な完全に独立した国連が必要である。
文明と文明を結ぶ世界ーーいかにして変化の苦痛に対処すべきか(抜粋)
ゲラード・アートセン
新著『一体性(ワンネス)の先覚者たち(Pioneers of Oneness)』の中で著者ゲラード・アートセンは、科学と宗教との統合の認識を促す新時代の基調について、不朽の知恵と宇宙からの訪問者たちの存在を導入して、何が真実であるかの見解を示している。彼らからの示唆によって、今日の激しい分離傾向とそれから来る耐え難いストレスを、今ある分離主義を直視することによって克服し得ること、及び、それを人間性の夜明けを告げる新しい一体性(ワンネス)の感覚が目覚めるための産みの苦しみとして見なすことで克服し得ることを示している。
二つの宇宙サイクルの入れ替わりという歴史上の転換期において、私たちは古い構造が崩壊しつつあり、新しい宇宙時代の基調となる一体性(ワンネス)と統合性が、今はまだでもやがて人類に訪れるであろうと著者は述べる。

Pioneers of Oneness
政治と経済のシステムがいつまでたってもうまく機能しないことにより、“イルミナティ”とか“秘密の政府”といった秘密組織が世界を支配しているからという陰謀神話が生まれており、それによる根拠のないうわさが広まっている。世界各地の残虐行為がエリートたちによって伝えられ、人々の不信感があおられている。これに乗じて、極右活動家たちがその陰謀神話を広めている。そして、この不確定な時代に、破綻している組織を建て直すべく“敵”をつくりだそうとする不寛容で無責任なリーダーたちによって、パンデミックへの恐怖や憎悪感や他のウイルスへの恐怖心があおられている。その結果、人々の中の不安感情が、1930年代のユダヤ人社会や現代の難民や移民の社会がそうであるように、異なる存在に向かってたやすく転化されている。
しかしながら、古い構造はもはや有効ではなくなったとメディアが言及することが稀ではなくなり、新しい世界の訪れが間近であるという予感が強まっている。17歳の環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんは2020年6月に、不正義がもはや許されない分岐点に達しているという表現でこう述べている。「気候と生態系の危機は、現在の政治的・経済的システムの中では解決できません。このことは意見ではなく事実なのです」
この予測は、新時代に関する不朽の知恵の教えに含まれており、また同様に、宇宙からの訪問者たちからの情報にも示されているのは驚くべきことではない。世界で初めてクロップサークル(穀物畑サークル:ミステリーサークル)について書かれた最初の本の一つである『クロップサークル──世界的変化の前兆』において、考古学者のミカエル・グリーン氏は、UFOとクロップサークル現象の間の関係性について概説している。彼はH. P. ブラヴァツキーやアリス・ベイリーの様々な文献を挙げて、結論部の章で、様々な偉大な宇宙からのパワーが人類の上に注・ェれているとしてこう述べている。「この過程は新時代の公式的な始まりを、またはキリスト教的な表現では『第二の(主の)到来』と言われるものに相当し、ミステリーサークルの顕現は、黄金時代が訪れることを人類に目に見える形で示したものである」
・・・
「戦略的国際研究センター」※ は、2020年3月に極めて意味深い以下の声明を発表した。「私たちは、頻度においても範囲においても規模においても歴史上先例のないグローバルな大衆的抗議運動が展開される時代に生きています。(……)最近、抗議行動の規模と頻度は1960年代末のものや1980年代末のものおよび1990年代早期のものなどの歴史的抗議行動を覆い隠すほどになっています。広い視野で見ると、『アラブの春』は個別の現象ではなく、広範囲で増加しているグローバルな傾向の特に顕著な例です」
事実、ベンジャミン・クレーム氏の覚者は、「今日この惑星に浸透している物質主義に基づく不正を心の中で排除している人が大勢いる。彼らは正義と平和を待ち望み、その達成のためにデモ行進を行う」と述べている。
そして抗議行動は時にエスカレートし、暴力を伴ったり略奪を起こしたりするが、そのような過程があっても、抗議行動は恐れるべきものでも避けなければならないものでもないことが研究の結果わかっている。米カリフォルニア州のハンボルト州立大学の社会心理学者アムバー・ガフネイ氏は、人が極端に走ることは、私たちが間違ったことや欠けていることに対する完全に人間的な反応であることを見いだし、こう述べている。「人々が自己自身と自己の動機に関して極めて不安定になったとき」(つまり、人々が自己存在の核である魂とのつながりを見失った状態になったとき)、「誇張的な表現で主張する民主社会の独裁的リーダーのような、今までとは異なるタイプの存在に人々は惹きつけられる」。例えば「我々は自分たちが何者であるかを見失っている」というような発言をしながら、この不確かさにつけ込もうとする。しかし、彼女が言うには、最大級の積極的な社会変化は「強い結合とはっきりとしたアイデンティティーを持つマイノリティー(グループ)によってもたらされてきました。私たちが積極的な社会変化を体験する場合には、それはマイノリティーからもたらされるのです。市民権運動や女性選挙権獲得運動を思い起こしてください。それらはおおむね信じ難いほど肯定的なものでした。しかし、それらはマイノリティー(グループ)から始まったのです。彼らは社会の中枢から疎外されていたアウトサイダーの労働者たちであったのです」
宇宙の兄弟たち(スペースブラザーズ)からのメッセージに基づき、また世界教師の出現を広めるために何十年と働いてきた多くの人は、これらの希望あふれるビジョンが実現するのに一体どれだけ待てばよいかと嘆くかもしれない。ジョージ・アダムスキーの1963年ヨーロッパツアーに関する報告書の締めくくりで、陸軍少佐であったハンス・ピーターセン氏は、現代にも当てはまるようなことを述べている。「皆さんは一人で孤独な道を辿り続けなくてはならないでしょう。いまだかつてなかったように(理想と現実との)不一致が際立っていたことはありませんでした。(……)スランプ状態が以前にはないほど大きく、殺人や暴力、犯罪や事故、搾取、病気、ストレス、これらはすべて程度が大きくなりすぎて、もっと悪化することを考える余裕がない状態です。しかし、空飛ぶ円盤が私たちの大気圏内に現れ、私たちの中で宇宙人(スペースピープル)が働いていることが間もなく知られるようになります。このことが起こると、極めて大きな変化が発生します。そのペースは加速されています。私たちの中で進歩が促され、原因と結果の法則によって私たちの世界のバランスと平衡とが整えられるでしょう」
出典:ゲラード・アーセン『一体性(ワンネス)の先覚者たち─UFOと宇宙の兄弟たちの科学と霊性(Pioneers of Oneness. The science and spirituality of UFOs and the Space Brothers)』BGA出版、2020年10月、276頁、ISBN:978_90_830336-0-0
※「戦略的国際研究センター(CSIS)」は、米国の首都ワシントン市を拠点とするシンクタンクで、1962年にジョージタウン大学に設立された。世界の政治的、経済的、安全保障的問題に対する政策研究と戦略的分析を行う機関である。特に国際関係や貿易、科学技術、財政、エネルギー、そして地政学的問題に焦点を当てている。
プロジェクト・ドローダウンーー炭素を減少させる100の方法(抜粋)
シェア・ギルモア
2001年、米国の環境保護活動家であり、また起業家、執筆者でもあるポール・ホーケン氏は、どのようにしたら地球温暖化を食い止め、そして元に戻すことができるのかを専門家たちに質問し始めた。その頃までに、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、三つの報告書を発表し、いずれ地球温暖化は悪影響を与えるだろうと警告していた。ホーケン氏は、最も効果的な対策、それが広く実施される可能性、そしてその費用を知りたいと考えた。彼はそのような解決策の一覧表が存在しないことをすぐに知った。
2013年になって、アル・ゴア氏のドキュメンタリー映画「不都合な真実」によって、人々は困惑し、その後この地球がゲームオーバー(終了)かもしれないことを暗示する、気候変動に関するさらなる報告書が発表された。常に楽観主義者であったホーケン氏は、それをゲームスタートであると考えることを選んだ。そして 2014年、彼は環境活動家のアマンダ・ジョイ・レイヴンヒル氏と共に、非営利団体「プロジェクト・ドローダウン」を設立した。
ドローダウンは、大気中の温室効果ガス濃度の上昇が停止し、着実に減少を開始し、それによって破壊的な気候変動が停止する時期を指している。共同創設者たちの目的は、炭素低減を達成するための100の実質的な解決策を特定、評価、モデル化し、30年で何が達成できるかを確認することだった。
2013年において、最も多く表明された気候変動対策目標は、温室効果ガスの排出低下、もしくは停止であったが、ホーケン氏にとっては、それは必要なものではあるが、不十分なものだった。「もし間違った道を進んでいるなら、そこでスピードを落としても、まだ間違った道の上にいます」と彼は見解を述べた。意味ある唯一の目標は、地球温暖化を逆転させることだと彼は考えていた。そしてそれに関する予定表は存在していなかった。プロジェクト・ドローダウンは、その計画となり得るかもしれないが、それは独自のホリスティック(全体的)な方法となるだろう。
ホーケン氏とレイヴンヒル氏は、ロードマップの様々な解決法を、経済的に実行可能で科学的に有効である、広く利用可能な実践方法と技術として実証されている人類の集合的知恵から集めた。彼らの情報源は、個別の農園、地域社会、都市、企業、政府である。データの収集と分析のために、彼らは包括的な気候変動対策を集めている研究者や科学者たちのグループと協力した。そのリストから、炭素排出を減少させ、低下させ、大気中から炭素を吸収して貯蔵する最大のポテンシャルを持ったものを選び、それぞれの解決策の内容をレビューし、それぞれの気候モデルと経済モデルを考案した。その後、外部の専門家が費用や情報源、計算結果を評価した。
ドローダウン──書籍とウェブサイト
それらの調査結果の概要は、2017年のホーケン氏編集の本『ドローダウン:地球温暖化を逆転させるために今まで提案された中で最も包括的な計画(Drawdown: The Most Comprehensive Plan Ever Proposed to Reverse Global Warming)』の中で発表された。その本は、自然と協力して作業を行いながら、大気中から炭素を減少させる、環境的に健全な100の方法を示しており、それらは副題の主張のとおり包括的である。この本の目的は、利用しやすい形でこの情報を整理し、広く配布し、閲覧した人々がその情報を修正もしくは付加するように勧めることである。それは同時にドローダウンのウェブサイトにも掲載される。
書籍とウェブサイトは共に、八つのカテゴリーに分けられている。つまり、エネルギー、食料、女性と少女、建築と都市、土地利用、交通運輸、原材料、これからのアトラクションである。
すべての解決策の項目には、その歴史と科学的情報、幾つかの実例、地球的な炭素排出の低減の可能性の観点からのランキング、何ギガトンの温室効果ガスの排出の回避もしくは大気中からの吸収が可能かの推定、そのコストが含まれている。
すべての解決策の概要と、炭素の減少もしくは削減の効率性の観点から見た相対的なランキングは、ウェブサイト上で定期的に更新されている。これらのランキングは、おそらくこのドローダウンプロジェクトの中で、最も驚くべき部分であろう。最も効果的な方法は、私たちが予想できないものである。誰が、冷媒管理と代替冷却材が、共にトップ10に入ると考えることができるであろうか。食料廃棄物の減少がナンバーワンだと、女子教育と家族計画が、炭素排出を削減させるための2番目に重要な方法であると考えることができるだろうか。
この本が出版されてからも、プロジェクト・ドローダウンの調査は続いている。そしてまさに今年、彼らは最新のアップデートを行った『ドローダウン2020レビュー』という本を出版した。この本はウェブサイトから無料でダウンロードすることができる。彼らはまた、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成と、プロジェクト・ドローダウンの解決策との関連性についての報告書を作成した。
究極的には、私たちは再生型社会を構築することが可能である。なぜなら、気候の緊急事態を解決するために自然の解決策を使うとき、連鎖的に発生する大量の恩恵を人間に対して、そして同様に地球のウェルビーイング(福利)に対して与えているからである。必要とされているのは、協力という新たなパラダイム、可能性のビジョン、その問題を解決するための集合的意思であろう。・・・
シェア・インターナショナル2020年11月号
印刷版全内容
- 覚者より 変化の時
- 今月号の内容概説
- 視点 世界的に貧困が急増する 世界の億万長者の収入は最高額を更新
タリフ・ディーン - 地球規模の問題には一致した行動と強力な国連が必要である グラハム・ピーブルズ
- 文明と文明を結ぶ世界 いかにして変化の苦痛に対処すべきか ゲラード・アートセン
- 貧困の根絶——政治的意志の問題 セバスチャン・ヴィルモット
- 弟子の属性——謙虚さ、単純さ、私心のなさ アート・ユリアーンス
- 世界の母 クロード・シャボッシュ編
- 時代の徴 オイルの涙を流す聖母のイコン
- プロジェクト・ドローダウン―― 炭素を減少させる100の方法 シェア・ギルモア
- あなたが知る必要がある五つの本当の陰謀 ジェレミー・レント
- 愛と私心なき奉仕のカ N.O
- ナイジェリアで環境意識が高まりつつある
ジェイソン・フランシスによるアレックス・アキグベ氏へのインタビュー - 編集長への手紙 相互理解 他
- 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム
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