シェア・インターナショナル 2024年3月号

シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。

印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。

ベンジャミン・クレームの師によって書かれた記事を三つも掲載するのは行き過ぎのようにも思えるが、現在、世界に何が起きているかを考えてみるべきである。戦争、混沌、絶滅、死が、妥当で正当化される選択肢として、多くの国の政府の方針としてさえも、考えられているようである。そのため、反応してくださる読者がおり、正気が優勢となるのに役立つことを期待して、知恵の覚者からのこれらの言葉を掲載したい。

contents

究極の選択

-覚者より ベンジャミン・クレーム筆記

人類が暴力と戦争に魅せられている現在の愚行にやっと気づくとき、そしてその暴力行為を実施するための手段を放棄するとき、著しい変容を経験するだろう。人間の行動におけるこの最も歓迎すべき変化の最初の徴は、現在戦争を糾弾し、正義と平和を求めてデモ行進する何百万人の人々の中に見ることができる。これらの自発的で世界的規模のデモは、人類が過去の行為を放棄する用意ができており、そして正しく導かれるとき、方向を変える用意があることの確実な徴である。その時は急速に近づいている。
現在の心的外傷〔ルビ:トラウマ〕と緊張の高い状況の直中〔ルビ:ただなか〕で、新しい未来のビジョンが何百万の人々のハートとマインドに提示されており、多かれ少なかれ彼らは反応する。人間は、生き延びるためには平和が必要なことに目覚めつつある。彼らがいかに戦争の中に巻き込まれていようとも、このことを心(ハート)のうちに疑う者はほとんどいない。かくして、人類の前にある究極の選択のための舞台は整っている。
一般の傍観者にとって世界は、平和のビジョンを分かたない者たちによって、あらゆる状況・形態の中に富と権力への機会のみを見る者たちによって、引き裂かれ、支配されている。これらの者たちは大勢いるが、大多数の人間は戦争の無益さに飽き飽きし、そのような愚行を永久に終わらせるための戦略を求める。彼らの心(ハート)の中に、すべての人間のための平和と進歩の新しい時代の希望が燃える。すべての国に存在するこれらの人々が世界の希望を代表する。
マイトレーヤが出現して話しかけられるのは、彼らに対してである。マイトレーヤが未来のビジョンを、今でさえ提示されるのは、彼らに対してである。何百万もの彼らはマイトレーヤの唱道に速やかに反応するだろう、そして、すべての者の希望を燃えたたせるだろう。
かくして、マイトレーヤは、さらなる無謀な争いが無益で危険なものであることを人間に説得されるだろう。今回の問題は世界的なものであり、戦争によって解決され得ないことを、協力のみが人間に平和と豊かさをもたらすことを、人間は兄弟姉妹として、手に手をとってのみ、彼らの保護を待っている新しい世界に入ることができることを、説得されるだろう。
かくして、人間は決断し、底知れぬ深みから逆戻りするだろう。かくして、人間はいのちと幸福への彼らの選択を示し、希望で目を輝かせながら、この世界の再建の仕事を共に始めるだろう。
決断の時は近い。ほとんどわれわれの真上にある。マイトレーヤは道を示し、新しい方向を指し示そうとしておられる。非常に多くの人々が、マイトレーヤの助言とインスピレーション(鼓舞)を、智恵と愛を待っている。マイトレーヤはすべての者のための未来を請け合われるだろう。
(シェア・インターナショナル誌2004年6月号)

法の規定

人類が「法」の規定をこれまで大体において拒絶してきたがゆえに、一連の大きな災難を経験したのであるが、彼らはそれを“神の御業”と解釈してきた。これらの“人間の行為”は、計画された地球の進化には何の類似性もない。人間がこれに気づくとき、彼らは自分たちの思考と行動を再調整するために一致した努力をするだろう。かくして“法の規定”を正しい状態にするだろう。徐々に法のリズムが人生を支配し、その結果、新しい調和とより大きな平衡が生まれるだろう。
この過程を助けるために、巨大なアバター(大聖)がマイトレーヤの背後に立っておられる。平和または平衡の霊は、作用と反作用の法を通して、その宇宙的な存在感をこの世界の大混乱の上に注ぎ込む。これまでのところ人間は、この変容のフォース(エネルギー)の影響にぼんやりとしか気づいていない。にもかかわらず、平衡の霊のエネルギーは今やこの地球に充満している。そうであるから、人間は今日の混迷とは本当に異なる途方もない平穏な時代を期待することができる。
その前代未聞の平和と平穏の時代の中で、新しい文明が壮麗なる高みに発展するだろう。星々へ手を伸ばし、人間は宇宙を征服し、時間の錯覚を打ち破るだろう。今日いまだ知られざる宇宙のエネルギーが利用されるだろう。己の神性の感覚が増大し、人は深く自己の裡を見つめるようになるだろう。それによって、自分の真のアイデンティティーの本質と、自然との、そして神との一体性を見いだすだろう。かくして、人間の環境は豊かに繁栄し、もはや自己の目的のために自然を搾取するような愚かなことはなくなり、自然は人間の必要をすべて満たすのに十分なだけのものを与えてくれるだろう。
かくして、新しい文明は大計画の展開における次のステップを表現するだろう。かくして、人間はずっと昔に失った進化の弾みを取り戻すだろう。あなた方の兄であるわたしたちは、見守り、勇気づけ、警告し、保護し、人間がわたしたちの群れの中に戻ってくる喜びを経験するのである。そのようになるだろう。
マイトレーヤが非常にしばしば言われたように、「人間は自分たちを一体として見なければならない」。 
これが、未来のすべての進歩への重要な第一歩である。その他のすべてが、その条件の達成にかかっている。これがそうであることを、そのときに初めて自己破壊が避けられることを、そのときに初めて人間の眠っている可能性をその次の偉大なる達成のために解き放つことができることを、人間に示すことがマイトレーヤと彼のグループの最初の仕事である。
人間が彼らの一体性に目覚めることをわたしたちは疑わない。人間の落ち着きのない奮闘のすべての底に、今日彼らを襲っている多大な問題の解決にはすべての者が責任を分かち合わなければならないという認識の目覚めがある。問題と同様に、その責任も世界的であり、分割不可能であり、そして協力とエゴ(自我)の否定を通してのみ、それらに適切に対処し克服することができるという認識の目覚めがある。
間もなく世界の前に現れようとしておられるマイトレーヤは、人間の心(マインド)をこれらの真理に開かせる仕事を持つ。彼の能力とその成功を疑ってはならない。
(シェア・インターナショナル誌1999年6月号)

戦争の無意味さ

人間が戦争をすると、彼ら自身や他の人々の生命を危うくするのみならず、自分たち自身の生命そのものが生かされているこの惑星の健康をも危うくする。死の兵器のために使用されるあらゆる種類の金属を得るために、地球はめったやたらに略奪される。この惑星の豊かな富を享受する権利を持つ未来の世代の必要に、何の配慮もなされない。数え切れない何百万トンものねじれ曲がり錆ついた鉄が、人間が恐ろしい見世物を演じる“戦争の舞台”を飾る。人間はたえまない爆撃によって彼らの精妙な体(エーテル体)に加えられる破壊を見ることが、いや想像することすら、できない。これまでにないレベルの騒音がこれら(エーテル体)の繊細な被いを破り、切り刻む。人間の躯体はそのような乱暴な扱いに耐えるようにつくられてはいない。かくして、彼らは自分たち自身に対して取り返しのつかない危害を加えている。人が戦争の無意味さに気づくのに、一体どのくらい長い時間を要するのだろうか。戦争は何の問題も解決しない。ただ混乱をつくるのみであり、人間の進歩を阻む。
言われなければならないことは、ある少数の人々は戦争の行為を好むということである。彼らにとって、(戦場での)勇敢な行為は彼らの意志と技のテストである。しかし主に今日、人々はイデオロギー的な理由のために、大義のために、戦争に惹かれる。であるから、権力の手綱を握る諸国家のリーダーたちが戦争か平和を制定するのである。平和な世界を保障するためには、リーダーを注意深く選ばねばならない。
この問題に多くの考慮がなされなければならない。中東における最近の出来事は、法のルールに違反し、混乱を解き放つことがいかに簡単かを示した。その違反行為を修正し、解決をもたらすことは、また全く別のことである。
マイトレーヤはこれらの出来事を注意深く見ておられる。それらが起こるにつれて、緊張とその緩和を正確に計算し、そして絶えず平衡を確立しようとされる。このことに関して、マイトレーヤを通して集中される平和、平衡の霊のエネルギーが重要な役割を演じる。強力で正確なそのエネルギーは、諸国家の国民を非常に困らせる憎しみと争いの本能の潮流を変えて
いる。
国民自身が彼らの役を演じ始めている。投票箱やデモ行進を通して、彼らの声を聞こえさせ、平和への要求を知らしめている。この時点から、後戻りはない。民衆は彼らの力を感知しつつあり、彼らが欲する平和を彼ら自身がつくりあげていかなければならないことを、そして自由とともに正義が支配するときのみ、うれしい平和が保障されるだろうということを理解し始めている。
増大しつつあるこの認識は、マイトレーヤの早い出現の舞台を整えるだろう。
(シェア・インターナショナル誌2006年12月号)

今月号の内容概説

ベンジャミン・クレームの師は、私たち人類の欠点や弱点を指摘する一方で、変化や改革、賢明な助言を喜んで受け入れることといった、あらゆる希望を提供している。覚者はいつものように、諸問題に取り組み、歴史の流れを変えるために共に行動を起こすことの重要性を確認している。「人間の行動におけるこの最も歓迎すべき変化の最初の徴は、現在戦争を糾弾し、正義と平和を求めてデモ行進する何百万人の人々の中に見ることができる」
覚者は、選択する必要性に強調を置いている──未来のために、万人の利益のために、地球の未来のために、選択をする必要性である。「人間の落ち着きのない奮闘のすべての底に、今日彼らを襲っている多大な問題の解決にはすべての者が責任を分かち合わなければならないという認識の目覚めがある。問題と同様に、その責任も世界的であり、分割不可能であり、そして協力とエゴ(自我)の否定を通してのみ、それらに適切に対処し克服することができるという認識の目覚めがある」
覚者方からの助言と世界の行動全般との間に大きな隔たりがあるだけでなく、有権者と政治家たちとの間の隔たりと完全な断絶が拡大しているように見える。指導者たちは、大金や大汚職、主流メディアによって保証された非現実性と不可触性に満ちた、防音の泡の中で生きているように見える。この主流メディアもまた、同じ大きな既得権益によって陰で糸を引かれている。彼らは明らかに市民の側に立っていない──市民はきっと、何ができるだろうかと自問しているに違いない。
何百何千万もの人々が、妥当な未来を選択する権利を行使するこの選挙の年にあたって、次のことが望まれる。「投票箱やデモ行進を通して、彼らの声を聞こえさせ、平和への要求を知らしめている。この時点から、後戻りはない。民衆は彼らの力を感知しつつあり、彼らが欲する平和を彼ら自身がつくりあげていかなければならないことを、そして自由と共に正義が支配するときのみ、うれしい平和が保障されるだろうということを理解し始めている」

読者質問欄

「第二次インティファーダ」つまり「第二の蜂起」は、イスラエルの当時の右派野党指導者であったアリエル・シャロンの挑発的行為によって引き起こされた。第二次インティファーダは、シャロンが意図的にイスラム教の聖地アル・アクサ・モスクを訪れたことから「アル・アクサ・インティファーダ」とも呼ばれる。この蜂起は2000年から2005年まで続き、推定3,000人のパレスチナ人と1,000人のイスラエル人が死亡する結果となった。2004年当時、ジョン・ケリーはアメリカ大統領候補であった。
名前は変わり、主要な人物は入れ替わったが、解決や安定した持続可能な和平への障壁となっている問題は、いまだに現代の私たちを悩ませている。パレスチナ人のための正義は依然として達成困難であり、パレスチナ人のための自治と実現可能な祖国にしてもそうである。一方、イスラエル人のための安全保障についても合意されてはいない。
以下の質疑応答は、シェア・インターナショナル誌2005年1月号に掲載されたものである。

Q:ジョン・ケリー氏は、イスラエル政府とその行為を支持すると言いました。彼はその態度を変えるでしょうか

A:イスラエル政府とその行為を支持すると言うことは、多くの疑問を浮上させます。彼はパレスチナ人に対して用いられているテロ行為を支持しているのか?  もし彼にそう尋ねたら、彼は何と答えるでしょうか。私個人としてはパレスチナで行われているイスラエルの行動を支持しません。では、私はイスラエルを国連の一メンバーとして支持するか? イスラエルは国連の一員ではありますが、国連憲章を遵守しておらず、イスラエルに反対する63もの国連議決があります。彼らはアメリカの支持を得ているので、これらの議決を実行していません。アメリカの支持をなくしてしまえば、イスラエルは6カ月で破産してしまうでしょう。

ケリー上院議員に、イスラエルが取っている態度を彼が支持するのかどうかを尋ねてみなければなりません。それは単に自衛のためだけではありません。なぜなら、これはパレスチナの人々を迫害するために用いられる口実にすぎないからです。イスラエルは、パレスチナの人々を迫害しなくとも容易に自衛することができるのです。もし彼らがすべての分野においてパレスチナの人々の迫害をやめたなら、彼らが何よりも恐れているテロ攻撃、自爆攻撃の圧力はずっと少なくなるでしょう。自爆攻撃者を彼らは何よりも恐れます。

誰かがバスに乗り込んできて、自分自身を爆破させるのです。なぜそんなことをやるのか。それをやる以外、他に方法がないからです。彼らは軍隊も武器も持っていないのです。またそうすることの影響が非常に強力であることも知っているからです。彼らは速やかにアラー神のもとに戻り、殉教者になり、そして家族が何がしかの金銭的報酬をもらうことも知っているからです。彼らはイスラエルによって故意に貧しい状態に置かれています。イスラエルは彼らが働くことも、今までやってきた仕事をするためにイスラエルへ出かけることもできないようにしています。彼らは果樹園を持っていましたが、イスラエルはそれを伐採してしまいました。ですから彼らはどうやって生きていけばいいのですか? 彼らは絶望しています。未来に何の希望もないのです。

イスラエルは、彼らが生きようが死のうがかまわないのです。死んでくれた方がまだいいとすら思っているでしょう。実際に出かけていって彼らみんなを銃撃したいと思っているというわけではありません。一部の人はそう思っているでしょう。ちょうど一部のパレスチナ人がイスラエル人を皆殺しにしたいと思っているように。しかし、パレスチナが自分たちの生活を非常に難しくしているので、シリアやレバノン、ヨルダンへ行ってくれれば、イスラエルの問題は終わると思っているのです。それに自分たちの行動への罪の意識も感じなくて済むのです。

イスラエルはパレスチナ人の領土を奪ったのですから、非常な問題を抱えています。彼らはそのことと、原因と結果の法則を知っています。ですからいずれそれを返却しなければならないということを知っているのです。それが彼らを怖がらせ、苛立たせているのです。ですからあらゆる手段を尽くして、私たちから見てどんなに違法であろうと、嫌な方法であろうと、恐ろしい方法であろうと、パレスチナ人を屈服させようと、つまりテロをやめさせようとしているのです。

しかしある種の人々、ハマスやシリアにいるヒズボラは決してテロをやめようとはしないでしょう。なぜならそれが彼らが持つ唯一の武器だからです。イスラエルの存在権を決して認めないパレスチナ人がいるように、元々パレスチナ人のものだった土地へのパレスチナ人の権利を認めないイスラエル人もいます。ヨルダン川西岸の土地ですら認めないのです。それはマイトレーヤの要請に応えて、亡くなったヨルダンの国王がパレスチナ人に贈り物として与えた土地なのです。この問題について何らかの合意、ある種の見解の妥協がパレスチナとイスラエルの間に成立しない限り、闘争もテロも終わらないでしょう。

私は当初からこの状況はマイトレーヤによってしか解決できないと言ってきました。今でもそうだと確信しています。これまで見てきたこと、聞いてきたことから、決して他の方法は考えられません。

1988年に最初にマイトレーヤが出された予測の一つが、「パレスチナ人は故国を持つだろう。イスラエルの軍隊はヨルダン川西岸地区とガザから撤退するだろう。二つの国は地域の資源を分ち合って共に暮らすだろう」というものでした。それが起こるのは、大宣言の後、マイトレーヤが公に受け入れられてからのことになるでしょう。イスラエルは次の1、2年の間にあるいは何年間にわたろうとも、多くのことをあきらめなければならないでしょう。それがどんなものであろうとも。

呼びかけ

私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。

誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。

インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。

ご支援ありがとうございました。

時代の徴

ベンジャミン・クレームの師によって確認されていない「希望の徴」と「時代の徴」をここに掲載する。それらの「奇跡的な」特性を検証することはできないため、判断は読者に委ねたい。

ロシア──2024年1月21日、ロシアのサンクトペテルブルクにある芸術アカデミーの建物の近くの大学堤防を歩いていたとき、空に明るい白い楕円形の物体を約2秒間見た、と目撃者が報告した。歩き続けながら、目撃者たちはその後、「『空飛ぶ円盤』の説明に似ている」真っ白な物体が上空を数回移動するのを見た。「楕円形の白い光がエルミタージュの建物の上空に2秒間現れてから消え、数秒後に同じ楕円形が最初の出現から少し離れた右側に再び現れ、やはり2秒後に消えるのを見ました」
さらに、「エルミタージュの上空を見ると、消えていく白い光の楕円の下に、星のように見える、明るく小さな白い光がたくさん現れました」。小さな光は数秒間現れ、それから消えた。数分後、明るい白い楕円形の物体が空に二度現れ、それぞれ約2秒間見えていたが、その後消えた。
(国立UFO報告センター)

2023年11月8日にモンテ・リーチさんが撮影した色付きの光の模様。

政府が民衆の声に耳を傾ける必要――選集

The need for governments to listen to the people── a compilation

政府が民衆の声に耳を傾ける必要というテーマに関する引用文の選集を掲載する。引用文は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第Ⅰ巻、第Ⅱ巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

折々、国の歴史の中で、深い内省が行われなければならない時期が来る。憲法(書かれたもの、書かれていないもの)の中に祭り上げられた理想を、実際の業績の中で再検討し、その達成を評価しなければならない。これが正直に偏見なしにおこなわれるとき、新しい冷静な現実感が現在の自賛に取って代わるだろう。多くの国々のリーダーは自賛に耽〔ルビ:ふけ〕ることによって、国民の生活を握るよろよろした力を維持しようと望む。彼らの時代はほとんど終わっている。
間もなく起こる出来事が政府の力を再分配し、国民を解放するだろう。今日の見せかけの民主主義は本当の参加に道を開け、人間の長い間の正義と自由への希求に新しい一章を開くだろう。
(『覚者は語る 第Ⅰ巻』─扉を叩く者─より)

国民の声はすでに耳を傾けられ始め、この代表政治の形態がイデオロギーを通して大衆をコントロールするやり方に取って代わるだろう。すべてが非常に急速に動いているので事態は政治家の手に負えない。新しい政治の時代が始まった。認識が人々を自らの基本的人権に目覚めさせ、自由とそして自らに対する、またお互いに対する責任に目覚めさせている。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』─マイトレーヤの予報─より)

マイトレーヤ御自身がメッセージ第135信で言われました。「善意の人々が集団をなして、正義と平和への希望と夢を高く掲げて振り回すだろう。この叫びが各国家の中に真理の松明を灯すだろう、そしてその中心にわたしが居る」
まさしくこのことが今、米国やヨーロッパにおける平和行進で起こっていることです。これは人々が分かち合いを、そしてマイトレーヤを受け入れる準備があることを示していると思います。彼の言葉を受け入れる準備ができていることを示します。このようにして彼は、我々の要求と志向を喚起し集中させます。教育のある世界世論の集中的断固たる意志に抵抗できる政府は地上に存在しません。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』)

新しい時代における生活:目標と可能性

ベンジャミン・クレーム

来るべき時代における人類の目標は集団意識、全体の欠くことのできない一部分であるという感覚の創造である。宝瓶宮の星団からこの惑星に入ってくる新しいエネルギーはこの方向に働く。それに固有の特質は統合、普遍性である。

政治、経済、社会、宗教、教育、文化のすべての制度と構造の根本的な変化を、われわれは今まさに目撃しようとしている。これらの変化は、人類がその本質的な一体性を徐々に理解し、それを具現するために必要な手段を取るにつれて起こるだろう。

病気の終焉

マイトレーヤの再臨と覚者方の出現は世界の緊張を減じ、大きな安堵感をもたらすだろう。それが肉体的情緒的福利にもたらす効果は大きいだろう。今日、世界にある肉体的病気の多くは心的原因──分裂した社会や世界に固有の緊張や恐怖や無理──によるものである。未来への真の希望が与えられると、人類の一般的な健康は改善されるだろう。
これとは全く別に、病気の原因を見つけるための新しいアプローチが採用されるだろう。物質のエーテル界、すなわちガスよりもさらに精妙で通常目に見えない物質、の存在はずっと以前から秘教学徒によって公理として受け入れられているが、三次元世界の科学者たちがこれから探究すべき領域である。キルリアン写真術やウイルヘルム・ライヒの仕事がすでに方向を指し示した。肉体の健康はエーテル体、つまりエーテル界にある「肉体の対」に完全に依存することが知られるだろう。エーテルの流れを集注させるフォース・センター(または東洋では「チャクラ」と呼ばれているもの)は内分泌器官の大小の分泌腺の中に濃密な肉体界における対を持つ。内分泌器官の相互関連した正しい機能がわれわれの健康にいかに重要であるかが理解され始めている。そしてこれはエーテル体の適切な機能によって支えられている。….

イエス覚者

キリスト教の復活祭が近づいてきているので、イエス覚者の過去、現在、そして未来の役割について振り返りたい。

イエス覚者は約640年間、シリア人の肉体をまとってきた。彼はアリス・ベイリー著『イニシエーション』(ルーシス・トラスト刊、日本語版はAABライブラリー刊)の中で次のように説明されている。「彼自身は、むしろ軍人のような風采をした厳格な人であり、鉄の規律と意志を持った人である。背が高く、細身で、かなり面長で、黒い髪に、青白い顔、鋭い青い目をしている」。彼は「偉大なリーダー、将軍、賢明なる行政官」と描写されている。
このほとんどの期間、彼は主にパレスチナに住んでいた。しかし、1984年以降はローマに住んでいる。その意図は、キリスト教会を結晶化と対立の状態から脱却させ、もし招かれるならば、新たに統一される教会を導くよう試みることにある。そうすることによって、自身の歴史的な役割と、マイトレーヤの媒体として広めた教えに関して、何世紀にもわたって生じてきた多くの矛盾や誤解を解決したいと願っている。
『イニシエーション』の中で、ジュワル・クール覚者は彼について次のように述べている。「彼ほど……キリスト教が教える最良のものすべてに賛同する人々と密接に接触している方はいない。また、今のこの瞬間に何が必要であるかを彼ほどよく認識している方もいない」と。….

イエスと「キリスト」が文字どおりの意味で同一人物ではないという一見逆説的な主張は、簡単に説明できる。「自分たちの」教師が全人類の最高の指導者ではないということを受け入れ難いと思うキリスト教徒は、第二の逆説によって満足するかもしれない。イエスとキリスト・マイトレーヤは、それぞれが独自のレベルで、神の大計画を推進するために完全に調和して共に働くという意味で、一体であった(そして今も一体である)。
(シェア・インターナショナル誌1986年2月号)

2,000年前のパレスチナにおいては、マイトレーヤは周期毎に教師が現れるときの通常の様式を使いました──すなわちオーバーシャドウによるものです。イエスのオーバーシャドウのプロセスは、イエスが12歳の時に始まりました。(ですから彼は僧侶たちと深遠な神学のアイディアを議論することができたのです)。イエスが24歳の時にそのプロセスはだいたい完了しました。30歳から33歳の間、つまり洗礼から十字架まで、マイトレーヤはイエスを完全にオーバーシャドウされました。時にはマイトレーヤだけがその肉体を通して働き、時にはイエスだけがその中にいて働き、また時にはマイトレーヤの意識とイエスの意識の両方がその肉体を通して働いていました。マイトレーヤが教えを説き、イエスは彼を通して起こっていることの傍観者でした。イエスはマイトレーヤの弟子であり、マイトレーヤは覚者方すべての師であります。….

イスラエル国家をボイコットする

フィリス・クレームがナオミ・クライン氏の最近の記事を考察する

最近書かれた力強い記事「イスラエルによる戦争犯罪を止める手段がある──ボイコット(不買運動)、投資撤退、制裁である」の中で、ナオミ・クライン氏は、なぜ多くのユダヤ人(彼女自身もその一人である)や世界中の非ユダヤ人も同様に、他の国に対してであれば当たり前と思える方法でイスラエルを批判することを「躊躇」するのかを真っ正面から論じている。それは、ユダヤ人が何世紀にもわたって憎しみの対象となり、結果的にホロコーストに至ったというトラウマに対する集団的な罪悪感から来ている。そして、反ユダヤ主義者のレッテルを貼られることを恐れているのだ。そして1960年代、イスラエルのキブツという制度が多くの若者を惹きつけた。彼らはキブツ制度を、社会をつくるための新しく素晴らしい方法だと信じていた。「イスラエルが自らつくり上げたブランドとは、砂漠の中にある荒々しくおしゃれな西洋の前哨基地であり、たまたまアラブ世界に存在しているサンフランシスコやベルリンの小さな泡のようなものである」

クライン氏は、現在ではこの表現が全くの間違いであると説明している。はっきりとした言葉でイスラエルを批判し、この「躊躇」を解決しようとしている。「ユダヤ人の企業や施設が反ユダヤ主義者の標的にされ、同一集団としてのユダヤ人に対する憎悪に満ちた攻撃を受けるという、長く辛い歴史がある」。しかし今日、イスラエルに対するこうした「攻撃」のほとんどは正当化されている。クライン氏は、イスラエルが今やいかにアパルトヘイト(人種隔離政策)国家として特徴づけられるかを詳述している。「アパルトヘイトは、イスラエル人とパレスチナ人が全くもって不平等で隔離された生活を送っている状況を表現する、実に正しい法律用語である」。イスラエルは何の裁きを受けることもなく行動する──つまり、パレスチナ人を相手にする際、その根底には、パレスチナ人は面の皮が厚いもの、触れてはならないものという意識を持って行動しているのだ。

極右化が進むイスラエル政府は反対派を押さえつけ、領土的野心を明らかにしている。「ユダヤ民族は、ガリラヤ、ネゲブ、ゴラン、ユダヤ、サマリアなど、イスラエルの土地のすべての地域に対して排他的で疑う余地のない権利を有する」という。その意思表明は、土地やその他の権利に対するパレスチナ人のいかなる主張も全く考慮していない、とクライン氏は指摘する。

クライン氏の話は2005年までさかのぼる。その年、「パレスチナ人グループの巨大な連合が、アパルトヘイト時代の南アフリカに適用されたものと同様の広範なボイコットをイスラエルに対して課し、投資の引き揚げを決断して実行するよう世界中の良心のある人々に呼びかけた。ボイコット、投資撤退、制裁(BDS)運動が誕生したのだ」。BDSは自由、正義、平等を求める運動であり、パレスチナ人は他の人類と同じ権利を有するという単純な原則を支持している。今では、世界中の労働組合、学術団体、教会、草の根運動からなる世界的な運動となっている。2005年の発足以来、BDSは大きな影響力を持っており、イスラエルのアパルトヘイトと入植者植民地主義に対する国際的支持に挑んでいる。

イスラエルによるガザへの侵攻と破壊が進む今日、国際社会が南アフリカに制裁を科してアパルトヘイトを迅速かつ直接的に終結させたようにBDSを実施する時期はとうに過ぎている、とクライン氏は主張する。BDSはイスラエルに対して、個人を標的とするのではなく、抑圧的なイスラエル政府とその政策を維持するのに役立つ組織やシステムを標的にすると明言している。しかし、BDSを実施することは容易ではない。なぜなら、イスラエル政府はボイコットを禁止する法律を制定し、外部からの援助も得て、長年にわたり、国内外に自らの意志と見解を押し付けるべく平然と行動してきたからだ、とクライン氏は述べる。「イスラエルの代理人としてロビー活動を行うコミュニケーションの専門家たちは、イスラエルが抱えるトラウマを武器にする方法を心得ており、イスラエルの差別的で暴力的な政策に異議を唱えるキャンペーンを必ず、同一集団としてのユダヤ人に対する憎悪に満ちた攻撃にしてしまうのだ」
その明確な目的は、物理的かつ政治的に孤立させるとともに、自決を求めるパレスチナ人の運動を武力で鎮圧することだった。
イスラエル国内にもBDSグループの協力者はいるが、イスラエル政府は彼らの力を奪う措置を取り続けている。「2017年、イスラエルはBDS推進活動家がイスラエルに入国するのを禁止し始めた。断固として反戦を支持するユダヤ系平和活動団体『平和のためのユダヤ人の声』を含む20の国際的団体が、いわゆるBDSブラックリストに掲載されたのだ」
しかし、こうした極めて厳しい動きがあるにもかかわらず──あるいはそのせいもあるかもしれないが──彼女の他の著書と同様に、クライン氏は希望を見いだしている。世界的な世論が大企業を撤退に追い込んだために反政府・反アパルトヘイト運動が成功した1980年代の南アフリカについて、クライン氏はここで再び言及している。イスラエルがあまりに残忍で過激であるため、それがより多くの組織を怯〔ルビ:おび〕えさせ、最終的には自らに害が及ぶことになる、とクライン氏は考えている。
「……遅すぎるということはない。私たち全員が下からの外交政策を創り出すのに、遅すぎるということはない。その政策とは、知的かつ戦略的な方法──イスラエルが数十年にわたって野放しで処罰を受けない状態がついに終わりを迎えるといった、具体的な希望をもたらす方法──で文化や経済に介入するというものである」
(英ガーディアン紙)

シェア・インターナショナル2024年3月号
印刷版全内容

  • 覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
    究極の選択、 法の規定、 戦争の無意味さ
  • 今月号の内容概説
  • 視点
    イスラエルは国際司法裁判所から隠れることはできない
    ジェフリー・D・サックス
  • 新しい時代における生活 : 目標と可能性
    ベンジャミン・クレーム
  • 統一された世界のビジョン : グローバル ユニオン 第二部
    ラーズ・グラーフ
  • 科学
    アート・ユリアーンス
    「法の支配が常に維持されねばならない」
  • S.O.P. (Save Our Planet) われわれの惑星を救え!
    世界経済フォーラムでのジェーン・グドール氏のコメント
  • 時代の徴
    世界中の奇跡
  • 政府が民衆の声に耳を傾ける必要-選集
    The need for governments to listen to the people-a compilation
  • 法の支配
    占領下の西岸地区におけるイスラエル軍の違法な武力行使
  • ベンジャミン・クレームが 「儀式」 と 「儀式の仮面」について説明する
  • イエス覚者
  • 新しい世界秩序に向けてのステップ
  • イスラエル国家をボイコットする
    フィリス・クレームがナオミ・クライン氏の最近の記事を考察する
  • ヒューマンライツ・ウォッチ:
    人権の枠組みを守るためには原則ある外交が不可欠
  • イスラエルの戦争犯罪をあおったとして公務員が政府を非難
    ジェイク・ジョンソン
  • 「世界の指導者が国際法と多国間協力の重要性を支持することが不可欠である」
  • 編集長への手紙
    「あなた次第です」 他
  • 読者質問欄
    回答 ベンジャミン・クレーム

 シェア・インターナショナル誌をオンラインでお楽しみいただけましたか?

シェア・インターナショナルの雑誌を定期購読して、ご自宅にお届けすることもできます。印刷版では、ここに掲載されているすべての抜粋の完全版に加え、追加記事、インタビュー、書評、質疑応答などが掲載されています。

Copyright © 2023 Share International. All rights reserved.

contents