シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。
印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。
シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は35年近くにわたって毎月記事を提供してきました。これらは書かれた時点だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載されることを意図していました。
――覚者より 平和のための分かち合い
ベンジャミン・クレーム筆記
人は分かち合うとき成長する。今までこの単純なる真理にほとんど注意が払われなかった。多くの者にとっては、分かち合いは自然な当たり前のことである。しかしある者にとっては、その概念は異質なものであり、疑惑と苦痛に満ちている。そのような者たちにとっては、自分のものはすべて、ほとんど神聖にも近い権利によって彼らのものであり、分かち合うことは異質なばかげたことである。それでは、人類はいかで世界平和のための必須条件である分かち合いと再分配の方向に進むことができようか。
今日どこを見ても、人間は分かち合うことのできない自分たちの無力の結果を見る。地球の至るところで何百万の人間が飢え、そして死んでいる。数え切れない人間が悲惨と絶望的貧困の中に生き、生まれた時から早期に墓に入るまで、苦しみ続ける運命にある。
人間が地上に存在する理由を理解するようになるとき、変化はやって来るだろう──人間は広大なる進化の実験の一部であり、その目的は二、三を除いたすべてのものに隠されていることに気づくとき、彼ら自身が魂であり、唯一の超魂(オーバーソール)の部分であることを認識し、そして各々がお互いとのアイデンティティーを把握するとき、分かち合いは自然の秩序であり利己主義と貪欲は異常であることを理解するとき、分かち合うことが成長するためのチャンスとして見なされるとき、人は、彼らの悲しみと分離への訣別として、分かち合いを抱擁するだろう。
その時は今、われわれの頭上にある。内的な力と外的な事象(イベント)の圧力が世界的規模で感じられ、人間の現状と見通しの再評価を引き起こしている。人間の無惨な搾取にさらされて、この惑星は無限に生命を支えることはもはや確かではなくなっている。核による絶滅の脅威が絶えず存在し、他方、経済競争と金融の混乱は数え切れない何千何百万の人間の日常生活をさいなむ問題を提起する。
国家がこれらの問題を討議するために集うことは現在常識になっているが、それには大切な意味がある。そのような会合は、人間がこの惑星の執事としての責任に気づきはじめ、その状況を改善するための決定を行う用意ができていることの合図である。その決定のうちで一番初めに決められねばならないことは、分かち合う覚悟である。世界の資源がより公平に分かち合われるとき、人間の問題の半分は一夜のうちに消え去るだろう。すでに多くの者がこのことを自覚している徴候が現れており、分かち合いを呼びかける声が至るところでもちあがっている。賢者は分かち合いが永続する平和の唯一の基盤であることを予見し、そして若者たちの英雄も、彼らの人気ある声を添える。
これは未来のために良い前兆である。なぜなら、それは人間が彼らの前にある選択──分かち合うか死ぬか──にやっと気づき、同胞愛と愛の精神で行動する用意があることを示しているから。人間はもはや彼らの運命を他人の手に──盲目で年老いた男たちの構成する政府に──任せておくことに満足せず、彼らの未来と彼らの世界を守るために直接に参加する必要を感じている。
多くの者はいまだ恐れている。しかし「新しい時」の光は刻々と輝きを増す。多くの者が新しい時代の夜明けを希望と期待をこめて待ち、奉仕し、そして成長する機会を自覚している。彼らは自分たちが独りではなく、彼らのビジョンを分かち、同胞愛と平和を同じように待ち望む者たちに囲まれていることを知る。
分かち合いを通してのみ、あのビジョンは実現されるだろう。分かち合いを通してのみ、あの平和は勝ち取られるだろう。それが今のこの時のメッセージである──分かち合って、神の反映となる存在へ成長しなさい。分かち合って、平和と愛の時代の幕開けをしなさい。
(シェア・インターナショナル誌1985年10月号)
これらの記事は、ハイアラキーの上級メンバーである覚者によるものである。彼の名前は秘教界ではよく知られているが、まだ明かされていない。マイトレーヤの出現に関する主要なスポークスマンであるベンジャミン・クレームは、覚者と常にテレパシーでコンタクトをとっており、彼に記事を口述していた。
覚者による他の記事を見る
読者質問欄
世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。
Q:英国では、多くの人々が今日、ミステリー・サークルになじみがあり、それがUFOによって作られたと信じている人々もいます。でっち上げであると言う人もいます。何が本当なのでしょうか。
A:ミステリー・サークルは最も精巧な構成を持ち、美しいデザインと無限の多様性をもつ形状であり、何らかの超技術を持つ超知性のみが作ることのできるものです。それらは正確な割合で、私たちが宇宙の兄弟たちと呼ぶ人々によってつくられています。彼らの仕事は地球の破壊を助けることであり、カルマの法則に従って、私たちが大気に流し込んでいる、人々を殺している有害な核放射線を大量に吸収し除去することです。
Q: 彼らは他の惑星から来るのですか。
A:金星や火星や木星に行っても誰も見えませんが、そこには生命がいます。私たちは小さな台車[マーズ・パスファインダー]を火星に送って写真を撮りました。そこでは誰も見えませんが、地球よりも多くの人々が住んでいます。彼らはエーテル物質をまとい、濃密な物質界よりも精妙な世界にいます。こうしたエーテル物質界が次の物質世界の段階であり、現代科学によって調査され最終的に実証されるでしょう。そしてエーテル界はリアリティとなり、より多くの人々がエーテル視力を持って生まれるでしょう。
宇宙船は思考によってつくられます。単に考えることによってです。いつの日か、彼らを介して、しかし主にマイトレーヤと世界に公に住まれる覚者方の刺激によって、私たちもまた文明の利器を創造する機械をつくるようになるでしょう。
編集長への手紙
シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。
覚者はすぐそばに
2023年1月22日の日曜日、私が午前中に瞑想をしていた時、突然チベット人の覚者の顔が現れ、次にナイロビに現れた時のキリストの顔が、それから水のボウルを抱えたイエスの顔が現れました。両目はまだ閉じたままで、私が思ったのは「彼はチベット人の覚者に見える」ということでした。それから再び顔が同じ順序で現れました。私は混乱しました。彼らは私にメッセージを与えたかったのでしょうか。それとも私を励ますためでしょうか。私には分かりません。
私に言えることは、それらの幻影がまだ私の頭に残っているということです。
数日後の水曜日、Zoomでの伝導瞑想があり、私は参加するためにコンピューターを立ち上げました。瞑想開始の少し前までビデオを見ていたのですが、午後7時57分に誰かがトントンと机を叩いて、瞑想の時間になったことを私に知らせてくれました。この知らせがなければ、参加し損なうところでした。
テレーズ・デリッセン
ベルギー、ジャンブ(ナミュール県)
マイトレーヤと手を取り合って
私の父の人生最後の一週間になった、今年[2022年]の5月中頃、(父は94歳になったばかりで)母のヘールチェは定期的に父のベッド脇に座って、マイトレーヤの『手』のカードを膝の上に置き、それに片手を重ねていました。もう片方の手で父の手を握っていました。それが父を落ち着かせたようでした。
現在、母は自宅で朝と夜にケア・サービスを受けています。数人のケア担当の方たちが、時折母の隣に座って母の手を握りました。その間、母は父といた時のように、もう片方の手をマイトレーヤの手のカードの上に置いていました。そして10分間、一緒に座っているのです。ケア担当の方たちが自分自身の身体を通して、エネルギーと温かさが流れるのを感じたと言っています。とりわけ必要な場所にエネルギーが流れたそうです。同じことが時々、母を訪ねてくる他の人々にも起きています。そうした人たちは、マイトレーヤの手のカードを使うことに対して心を開いています。
イェルケ・デ・フリース、ヘールチェ・デ・フリース・クリーク
オランダ、ベルゲン
『分かち合いが世界を救う』写真展
シェア・インターナショナル誌2023年1月号の4通の手紙を読んで、とてもうれしく思いました。フランスのメンバーたちの『分かち合いが世界を救う』写真展の準備や、開催中の体験について書かれている手紙に、私は感謝を捧げたいと思います。
2008年の初め頃、私はまさに同じ展示目的のために、シェア・インターナショナル誌の裏表紙を選ぶ作業を数週間にわたって行いました。しかしその作業は、そうした資料の使用を希望する教師や講師に向けての支援用セットを用意するためでもありました。あの手紙の筆者たちのように、写真や引用文に向かって作業をしても、エネルギーや何か不思議なものを見たりすることはありませんでした。けれどもその数週間の探求や絶え間ない考察によって、世界資源が貪欲によってではなく必要によって分かち合われることへの切実な必要性に対して、ますます敏感に反応するようになり、さらに非常に希望に満ちて、溢れる愛を感じるようになりました。そのような感情的な苦悩にもかかわらず、私は強くもなりました。こうしたことは、長時間にわたってそのような資料に取り組んだことによる蓄積された効果としか考えられません。
もし若い人たちがそれら[雑誌の資料]との持続した探求的な関係へと導かれたなら、私がそうだったように彼らもまた感動を覚えて、どのような世界を、なぜ望むのかについて、より意識的に考えるようになることを期待しました。しかしそのようにはなりませんでした。私たちのグループは何とかいくつかの図書館や二、三の学校で展示を行いましたが、英国では、人々の頭の中にあったのは別の物事、とりわけ株式市場の崩壊か緊縮財政のどちらかのようでした。当時、不平等の影響は、現在のように生々しくも全般的でもありませんでした。当分の間、人々の認識を高めるという広報の仕事の側面は休止状態に入りました。
最新号のあの手紙を読んで、はっきり言って手紙で報告された体験のメッセージは、私には明確なものです。時代は急速に変化しており、写真展示の『心を開かせる』力を人々はより一層受け入れるようになっていくでしょう。
ポーリン・ウェルチ
英国、ミルトン・キーンズ
正しい住所
2022年7月の中頃、私たちは新しい場所で伝導瞑想を始めましたが、私がこれまで行ったことのない所でした。私が建物に到着した時、玄関で正しい部屋番号とブザーを見つけようとかかりきりになっていました。ちょうどその時、一人の若い男性が私に話しかけてきて、正しいドアベルを見つける手助けをしてくれました。彼から伝導瞑想に参加するために来たのかを尋ねられたのです。それから彼は、私が探している部屋は42号室で、そこにフィリス・クレームが住んでいて、瞑想グループが集まっていると教えてくれました。
不思議なことに、フィリスは最近その地域の建物に引っ越したばかりで、そのアパートの建物で一人か二人の人にしか会っていなかったのです。彼が今教えてくれた情報について知っている人は、そこにはいませんでしたし、フィリスはそこでの伝導瞑想を始めたばかりでした。たまたまこの体験をフィリスと他の人たちに話した時、彼女は近所の人たちに瞑想について何も伝えていなかったので、非常に驚き、心底びっくりしていました。その時居合わせた他の人たちは、その気さくで情報通の男性が代弁者で、おそらくフィリスを元気づけるためにやって来て、ハイアラキーが彼女の新しい住所をよく知っていて、彼女を応援していることを伝えていると考えていました。彼女が気がかりだったのは、引っ越しでかつての『十分にエネルギーが満ちた』伝導瞑想ルームを離れて、もしかすると新しい場所での瞑想は同じように『機能』しないかもしれないことでした。
このことは、私が長年にわたって実践し、多くの癒しをもたらしてくれたこの瞑想法への祝福だと思いました。
ミシェル・C
英国、ロンドン
呼びかけ
私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。
誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。
インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。
ご支援ありがとうございました。
時代の徴
ベンジャミン・クレームの師によって確認されていない「希望の徴」と「時代の徴」をここに掲載する。それらの「奇跡的な」特性を検証することはできないため、判断は読者に委ねたい。


三つの大きな霊的祭り――選集
The three major Spiritual Festivals ── a compilation
「三つの大きな霊的祭り」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。引用文は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、アリス・ベイリーを通してのジュワル・クール覚者の言葉(『キリストの再臨』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第1巻と第2巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。
毎年春が近づくと、霊ハイアラキーは4月、5月、6月の春の三つの祭りの準備をする。毎年その年が近づくと、光を求め、奉仕することを願う者が、より十分に、より効果的に奉仕することができるように、わたしたちは計画を始動させる。……
この高まった活動の時を、わたしたちは霊的推進と呼ぶ。そしてこの期間に、すべての霊的活動は何倍にも力を強化されるだろう。あらゆる種類の霊的活動が、それがどのような伝統や信仰に起源するものであれ、この数カ月の間に高揚を見、もしこの機会を十分に利用するならば、多くのことが達成されるだろう。奉仕し、世界をより良きものにすることを願う者はすべて、これらのエネルギー(フォース)に接触し、これを使い、そしてそれらを自分たちの人生の中に顕現させることが義務である。
わたしたちは人間の中に、責任の分かち合いについての新しい意識を確立することを求める。一致協力した行動の味を、彼らの中に目覚めさせることを求める。わたしたちはこの二つが顕現できるような条件をつくるように努め、そのようにして変化に導く。すべてがエネルギーである。エネルギーのみが存在する。人類という中心(センター)におけるこれらの高度のエネルギーの影響を通して、世界に新しい雰囲気を生み出すことを求める。
(『覚者は語る(1)』─重要な機会─より)
問 お祭りがなぜ満月の時に行われるのですか。(1977/5)
答 満月の時には、エネルギーがより多く得られるからです。エネルギーの導管が開かれ、より強力になり、より得やすくなるのです──この時期にだけエネルギーが強力であるというのではなく、ただ人類にとっては、最も同化しやすい時なのです。満月の時には、そのエネルギーに波長を合わせ、それと整列し、同化しやすいのです。
ジュワル・クール覚者の言葉によると、あたかも太陽と月の間の扉が全開されたかのようであり、霊的な性質の行事を可能にさせるのです。月はいつでもそこにある。しかし、満月の時には、地球に対してその導管が最も開くので、他の時期よりも人間がハイアラキーにつながりやすくなります。
(『世界教師「マイトレーヤ」と覚者方の降臨』)
世界中至るところで満月の時に──三大祭りの時には特に、またその他の九回の満月の祭りにも──グループが集い、この時期に特に満ちるエネルギーに波長を合わせています。満月の時には、普段流れている他のすべてのエネルギーを条件付ける独特のエネルギーがあります。特に三大祭りには、大いなる神のエネルギー、光と愛と意志のエネルギーが入手できます。祈願文や瞑想を通して多くのグループは、この時期にことさら得やすい、大宇宙と黄道帯から流れ出ずるエネルギーに波長を合わせ、地上に固定させ、伝導することを学んでいます。
(『世界教師「マイトレーヤ」と覚者方の降臨』)
問 5月にウエサクの満月の祭りが行われます。正確に何が起こるのですか。
答 ウエサク祭はヒマラヤ山脈の谷間で(エーテル界のレベルで)行われ、それはとてつもない素晴らしいイベントです。この谷間に大きな石があり、その上に水を一杯に満たした大きなクリスタルのボールが置かれます。霊的ハイアラキーのメンバーのすべて──3人の大主、チョハン、覚者、イニシエートなど様々な階級を含むすべて──が勢揃いし、入り組んだパターンの儀式的なムーブメント(動き)を演じます。やがて月が地平線の上に昇ると、仏陀が(ゴビ砂漠のエーテル界上にある)シャンバラから来られて、クリスタルの器の上空を徘徊され、水を(エネルギーで)充満されます。仏陀はシャンバラのフォース(エネルギー)を3人の大主──キリスト、マヌ、マハチョハン──に放出されます。これは強力な第1光線であり、意志と目的のエネルギーです。それは3人の大主方の間で循環し、貯蔵されて、その年の終わりまでに徐々に世界の中に放出されていきます。この時が、仏陀が日常の世界に最も近づいて来ることのできる機会であります。仏陀はマイトレーヤの到来に非常に密接に関連しております。仏陀とマイトレーヤは兄弟であり、時の始まりから世界における彼らの使命のために準備されてこられたのです。
(シェア・インターナショナル誌1990年6月号)
問 双子宮(ジェミニ)の満月のキリストの祭りには、何が起こるのですか。(1977/5)
答 双子宮(ジェミニ)の満月の日がキリストの祭りです。それは人類が神に近づくのを祝うお祭りです。新しい世界宗教では、毎月満月の日に神に向かって強く統一された接近を行うでしょう。特に春の三大祭りの4月(白羊宮(エアリス))、5月(金牛宮(トラウス))、6月(双子宮(ジェミニ))において、世界中でそれらの祭りが同時に祝われるのです。……
6月の祭り、双子宮(ジェミニ)の祭りは、まずは人類の祭りです。今日ではキリストの祭りと呼ばれていますが、これは人類兄弟の最年長の兄としてのキリスト・マイトレーヤの祭りであり、ハイアラキーのキリストだけでなく人類の代表としてのキリストです。何にもまして、それは善意の祭りであります。すべての人類の幸せを願う思いを分かち合うこと、これが善意と呼ばれるものです。
(『世界教師「マイトレーヤ」と覚者方の降臨』)
善意の祭り。これは人類の心──神に向かって志向し、神の意志との和合を求める心──の祭りであり、正しい人間関係の表現に献げられる。これは毎年6月の満月との関連で決められるだろう。人間の霊的な神聖な特質が認識される日であろう。(過去)2,000年の間この祭りの日に、キリストが人類を代表して霊ハイアラキーの前に立ってこられた。そしてシャンバラの目には、神人として、彼の民のリーダーとして、そして「多くの兄弟のうちの嫡子」(ロマ書8章29節)としてキリストは立たれた。毎年この日に、彼は集合したハイアラキーの前で、仏陀の最後の説教を説かれた。であるから、これは同胞愛への基本的志向と人間的霊的和合の深い祈願と訴えの祭りであろう。そして人類の意識にある仏陀とキリストの仕事の効果を代表するだろう。
(アリス・ベイリーを通してジュワル・クール覚者、
『キリストの再臨』シェア・ジャパン出版)
三つの大きなお祭り、復活祭の祭り、1カ月後にウエサクの祭り、そしてまた1カ月後にキリストの祭りが世界中で同時に祝われるようになるでしょう。その他に九つの祭りが、一年の他の9回の満月の時に祝われるでしょう。三大祭りが新しい世界宗教の中心的な行事になり、それぞれを通して神への大接近をなす──神の光と神の愛と神の意志を請い願うことによって、それが地球にしっかりと錨を下ろし、人類に注がれるようになります。
(『世界教師「マイトレーヤ」と覚者方の降臨』)
米国の環境問題の改善と課題
シェア・ギルモア
米国エネルギー情報局が発表した新たな報告書によれば、2024年の再生可能エネルギーによる発電は、初めて国内の全発電量の4分の1を超え、石炭と天然ガスは減少すると予想されている。これは良いニュースであるが、新たな環境問題も提示している。
問題:リチウム
カリフォルニア大学デービス校環境および気候正義ハブによる調査によれば、運輸部門は米国で最大の炭素排出源であるが、電気自動車(EV)の購入を促進する、最近可決された法案における手厚い優遇措置──さらなる良いニュース──により、リチウムに対する需要が急増する可能性があるとのことである。これはあまり良いニュースとは言えない。
野心的な公共交通システム、都市集約度、リサイクル政策により、リチウムの需要が92%低下することが判明した。電気自動車のバッテリー容量を制限するだけでも2050年までに需要を42%削減することができる。すなわち、さらなる集約された都市内での、より小型化された電気自動車の普及と、さらに多くの公共交通機関の整備という文化的移行により、資源の需要に大きな変化が生まれる。パリやロンドンのような場所で、車の使用を減らすことができるならば(2001年から2015年にかけてそれぞれ30%、40%削減された)、米国でもそれを行うことが可能であろう。ただし、十分な公教育と政治的意志があることが前提条件である。
自然を経済見通しの中に取り込む
米国における別の肯定的な進展は、バイデン政権の気候変動問題大統領特使であるジョン・ケリー氏が述べているように、「自然を国家のバランスシート(国民貸借対照表)に組み入れる」という最近の取り組みである。これまで、明らかに価値がある自然資産(森林、河川、湿地帯など)は、伝統的な経済活動の指標では計上されていなかった。この新しい取り組みによって基準が完全に開発され、段階的に組み込まれたとき、現在の国民総生産(GDP)統計は、自然の経済的貢献を考慮するために拡張されるであろう。
自然資本会計は新しい取り組みではなく、英国などの他の国々ではすでに開始している。国連はそのための枠組みを開発しており、世界の多くの中央銀行が、金融システムのシステミック・リスク(制度的な危険性)を評価するためにいくつかの手法を使用している。この種の組み入れは、自然の価値もしくは環境的正義の問題のすべての側面を対象とするわけではないが、正しい方向に向けての大きな一歩である。
レイチェル・カーソンは最前線にいる今日の科学者たちを鼓舞している
ジーン・マニング
「地球の美しさに思いをはせる人は、いのちが続く限り持ちこたえる強さの源泉を見つけるでしょう」── 生物学者、レイチェル・カーソン
衝撃的な事件は、人々を環境保護のための積極的な行動へと駆り立てる。1989年3月24日、アラスカの生まれ故郷の近くで起きたエクソンバルディーズ号原油流出事故は、私自身の決意を強めた。その頃、両親はアイダホ州北部に移り住み、近隣の湖を保護するために「クーテナイ環境同盟」に参加しており、私はコロラド州とカナダを行き来していた。それでも、1,100万ガロンもの原油がプリンス・ウィリアム湾の手つかずの海を汚したというニュースに心を痛め、自然界と調和して機能するクリーンエネルギーの発明に関する研究を続けようと誓うことになった。
私はすでに、最前線にいる科学者たちから、原初的な動力源──宇宙の背後にあるエネルギー
──が石油燃焼や原子力発電所を時代遅れのものにする可能性があることを学んでいた。しかし、燃料を使わない発電機の発明者は通常、試作機をさらに発展させるための資金を欠いていた。
私はジャーナリストとして、そうした科学者たちの仕事を世に広めることができた。ニューヨークのエイヴェリー出版社から最初の著書『来るべきエネルギー革命』が出版され、その後の共著『ブレイクスルー・パワー』は「環境を救う可能性が最も高い」部門で「独立出版社書籍賞」を受賞した。 ヨーロッパで開催された新エネルギー関連の会議に出席した学生が、私の本の外国語版を読んだから来たのだと言ってくれた時には、私が何十年にもわたって科学者や発明家にインタビューをしてきたことが、少なくとも小さな変化をもたらしたのだと実感した。また、もう一つの証は、2017年にカザフスタンで開催された「未来のエネルギーのための国際女性フォーラム」で、25カ国の300人の女性の前で講演するよう招待されたことである。それ以来、私が共著者となった新刊『隠れたエネルギー』は、「グローバル・ブレイクスルー・エネルギー運動」の学生たちの興味に火をつけた。
世界中で環境保護活動が盛り上がっていることに私は勇気づけられている。若者たちは木を植え、市民農園をつくり、都市の小川を修復している。地球規模で考えながら地元で行動し、オンラインでつながり合っている。カナダの私が住むところでは、三つの先住民族の若者が対面で集まり、「若者サケ戦士集会」が開催された。その声明文から抜粋すると、「私たちは広大なコロンビア川の源流にやってきた。……サケの証人としてここにいる。聖なる親族であるサケは、あまりにも長い間この水域から姿を消しているため、……故郷に戻ってくるサケの権利のために闘うことを、私たちは決してやめないだろう」。
レイチェル・カーソン(1907-1964)が生前、自然を守るために情熱を注いでいたのには、彼女なりの理由があった。最近放映されたBBCのシリーズ番組、サイモン・シャーマの「今という歴史」に触発され、カーソンの持続的な影響力と後継者たちに関するこの記事を書くことになった。
カーソンは、自然界のいのちの無数の表現を敬愛した生物学者であった。彼女は、化学産業の未規制の農薬──いのちの網に損傷を与えるDDTのような製品──について世間に知らせた。その結果、DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン、神経系を混乱させる合成殺虫剤)の使用が制限され始め、1970年代には多くの国で使用禁止となった。
レイチェル・カーソンは自然を大切にするあまり、化学産業界の怒りや自身の乳がんとの闘いをものともせず、1962年に画期的な著書『沈黙の春』(新潮社、2001年)を出版した。彼女はその1年半後に病に倒れたが、この本はベストセラーになった。この本は今日でも、地球を守ろうとする人々を鼓舞している。
彼女であれば、自分たちの未来を恐れる若者たちに何を語るだろうか。カーソンなら、汚染や気候変動、ますます高まる核戦争の脅威、経済の崩壊などの、気が滅入るような問題に直面している若者たち対して同情を寄せるだろうと思う。今日の若者たちが直面しているのは、カーソンが自分の生きた世紀を「産業が支配する時代、どんな犠牲を払ってでもドルを稼ぐ権利がめったに問われない時代」と表現する原因となった、同じ貪欲の勢力である。
破壊はまた、自然界の知恵を大体において無視している唯物論的、還元主義的な科学の世紀からも生じている。一方、レイチェル・カーソンは、自然界の営みの中に美だけでなく知性も見いだしていた。
シェア・インターナショナル2023年3月号
印刷版全内容
- 覚者より 平和のための分かち合い ベンジャミン・クレーム筆記
- 編集部のコメント
- 視点 朗報だ ! われわれは、企業をわれわれの意志に従わせることができる
ロバート・C・ヒンクリー - 統合と同胞愛 歴史と心理学への秘教的アプローチ第二部
アレクサンダー・ドゥーヴェス・デッカー - 瞑想 (1) アート・ユリアーンス
- 官民連携を廃止せよ——公共的な未来を築くために
オセアン・ブラヴォット、ロドルフォ・ベジャラノ、マエ・ブエナヴェンチュラ - 三つの大きな霊的祭り―選集 The three major Spiritual Festivals – a compilation
- 時代の徴 見事な援助、 他
- 米国の環境問題の改善と課題
シェア・ギルモア - 民衆の声 2023年2月1日、英国で50万人がストライキに参加、他
- レイチェル・カーソンは最前線にいる今日の科学者たちを鼓舞している
ジーン・マニング - 臨死共有体験のベールを剥ぐ – 第二部
ジェイソン・フランシスによるウィリアム・J・ ピーターズ氏へのインタビュー - 編集長への手紙 覚者はすぐそばに、 他
- 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム
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