シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。
印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。
シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は35年近くにわたって毎月記事を提供してきました。これらは書かれた時点だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載されることを意図していました。
壮麗なる事業――覚者より
人類がマイトレーヤを見るとき、彼を認知しようがしまいが、人々は彼とそして彼の掲げることすべて──分かち合いと正義と平和──を支持することを、あるいは拒絶することを余儀なくされるように感じるだろう。かくして、「裂開の剣」はその定められた務めを果たすだろう。そのようにしてマイトレーヤは変化に対する人間の用意を知るだろう。偉大なる主は、彼らの一人として人間の前に現れて、人々が、彼の身分ゆえではなく、彼のアイディア(理念)の真理と健全さゆえに、彼に従い、彼を支持することを確実にするのである。
それでも、人々が彼をマイトレーヤとして、キリストとして認知しようが、あるいは単に、正義と平和を願い、すべての人間のための、より良い世界を願う自分たち自身の志向に一致する賢明さを持つ一人の男として認知しようが、それはどうでもよいことである。
徐々に、多くの人々がマイトレーヤをすべての宗教団体が様々な名前で待望していた御方として見始め、そのような名で彼を呼ぶだろうと推定しなければなるまい。ある者は「彼はイマムマーディに違いない」と言い、ある者は「クリシュナが再び来られた、法は成就された」と弁じたてるだろう。また他の者は「きっと彼はメシアだ、ついに来られたのだ」と言い、さらに他の者は彼をキリストとして、あるいはマイトレーヤ仏陀として見るだろう。すべてがこの方を、彼らの希望の成就であり、彼らの必要を満たすために来られた方、彼らの待望してきた方として見るだろう。
マイトレーヤはこれらの主張を肯定も否定もなさらないだろう。そして彼を認知できたと自認する彼のワーカーたちもそうすべきである。大宣言の日までは、マイトレーヤは御自身の本当のアイデンティティーもご身分も認めない(白状しない)だろう。
その輝かしい(大宣言の)日に、人々は、彼らの長い間の待機が無駄ではなかったことを反駁の余地なく知るだろう。そして助けは確かに手元にあることを、大教師はまさに、援助し、導こうとしておられることを知るだろう。彼は救い主としてではなく、兄としてやって来られて、われわれの惑星を救済するために、そして人間自身が彼らの人生と生活の仕方に健全さを取り戻すことができるように、先導しようとしておられることを知るだろう。
われわれの問題は多いが解決可能であることをマイトレーヤは示されるだろう。すべての解決法はすでにわれわれの手中にあることを、分かち合いという単純な行為のみが地球上のいのちをより良き方向へ変容させるパワー(力)を持つことを、示されるだろう。彼は人類の兄として、われわれの信頼を求めるだろう──彼が人類を定められた調和と愛の道以外の方向に導くことがないことを、人々は自分たち自身の恐怖以外に恐れるものは何もないことを、そして前方の道にはすでに神の青写真があることを信頼することを求めるだろう。
このようにしてマイトレーヤは至るところにいるすべての男女が関与する巨大な規模の変容に人間が乗り出すための道を容易にするだろう。それは人類を壮麗なる事業に着手させる変容であり、地球を太陽系同胞の諸惑星の中の正当なる位置へ復帰させる。
これらの記事は、ハイアラキーの上級メンバーである覚者によるものである。彼の名前は秘教界ではよく知られているが、まだ明かされていない。マイトレーヤの出現に関する主要なスポークスマンであるベンジャミン・クレームは、覚者と常にテレパシーでコンタクトをとっており、彼に記事を口述していた。
覚者による他の記事を見る
マイトレーヤからのメッセージ
「もう少しだけ待っていなさい、そうすればあなた方は自分たちの夢が実現するのを知ることになるだろう。そのようになるだろう。そして間もなく、育みをもたらすわたしの愛があなたの人生を力強くし、歓びを与えるだろう」
(2004年9月23日、オランダ・アムステルダムでのテレビ・インタビューの終わりに、ベンジャミン・クレームを通してメンタルテレパシーにより伝えられた。シェア・インターナショナル誌2004年11月号および『覚者は語る(Ⅱ)』を参照)
読者質問欄(抜粋)
世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。
Q どうやって真我実現の道を選べばよいのですか。真我と接触することによってですか。
A マイトレーヤは、最初の段階は自分を知り自分を受け入れることであると言われます。あなたは誰の真似もしないで自分自身でいなければなりません。誰もが誰かを真似ています。自分の尊敬する人、偉大であると思う人──映画スターやポップスター、見栄えの良い人や金持ちの人──、あるいは自分が崇拝するものを真似ています。こうしたイメージを真似るのです。そのようにして、自らの個人性と同一化する能力を失い、輝きを失います。個人性という輝きを失ってしまえば、進歩することはできません。マイトレーヤは、まず初めに、自己を尊重しなければならないと言われます。犯罪や暴力、ドラッグなどはいつも自己尊重の欠如から起こります。ですから、私たちの都市で薬物依存や暴力や犯罪を克服するためには自己尊重を取り戻す必要があります。そうすれば、その自己尊重が徐々に自己認識につながります。自己認識は次第に真我実現につながります。瞑想はその真我実現への道ですが、それは形式的な瞑想ではなく、自分が本当に誰であるかという問題です。
しかし、マインドの正直さを実行することも必要です。人はあることを考え、別のことを言い、また別のことをします。それはマインドの不正直さです。マインドの正直さとは、本当の考えを言い、本当の自分であり、自分でないもののふりをしないことです。
人々は夢を生きています。アメリカン・ドリームがあります。あらゆる空想の中でそれをかなえようとします。人々はカウボーイのように手を脇につけて銃を構える用意をしたり、あるいは銃を取り出して遊び場にいるすべての人を殺したりします。映画や新聞で見たことがあるでしょう。人々は皆、自分の夢を、空想の生活を生きています。それはリアルではなく空想です。
あなた自身でなければなりません。つまり、自分とは誰かを認識し、肉体ではなく自分の真の側面と同一化するということです。肉体と同一化すれば、肉体のあらゆる病気を表現することになるでしょう。しかし、それはどこにも導きません。感情と同一化すれば、完全な混沌につながります。それはあなたではありません。あなたはマインドの仕組みや構築物と同一化しています。「私はクリスチャンだ」とか「私は神学者だ」とか「私は民主主義者だ」などと言います。あなたはそれらのものではありません。あなたは不死の魂であり、それのみが、あなたが実現していくことのできるものです。それを本当に実現したとき、救済があります。それ以外の何も救済ではありません。それが真我実現です。
もし私がマイトレーヤなら、真我実現をどうやって達成するかを告げることができるでしょうが、私はマイトレーヤではありません。マイトレーヤは、三つのこと──マインドの正直さ、スピリット(生気)の誠実さ、そして無執着──が不可欠であると言われます。肉体、感情的システムのエネルギー、マインドの構築物と同一化することに執着しないことです。あなたはこれらのものではありません。あなたは真我であり、真我を知ることで真我実現に達します。そのときにあなたは啓発され、私が何か他のことをあなたに言う必要はなくなります。
編集長への手紙
シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のためにこれらの手紙は提供されている。
短い滞在
(1)2008年4月5日に、私たちのグループはベンジャミン・クレーム氏のDVD講演会と、それに続く質疑応答のパネルディスカッションを開催しました。ドアを開けたままにしていた時、背の高い黒人で黒いシャツに黒いパンツ姿の男性が、やって来た第一弾の来場者の一人でした。彼はデズモンド・ツツ氏と似ていました。グループの誰もが彼に気づいていました。
彼は観客席に入っていき、一人で腰を下ろしました。その後、すでに着席していた二人の女性に、知り合いであるかのように手を振りました。彼は席を移動して、その人たちと数分間おしゃべりをしに行きました。出現季報を渡されると、それを読んでいました。鉛筆と質問用紙は彼から断られて、長くはいられないのでと言われました。実際に、開始の5分前には、立ち上がって出ていきました。外のホールで、メンバーの一人が数分間彼と話をしました。その紳士は経営管理学の修士学位のために勉強していると言いました。それから、「今から私は仕事に行かなければなりませんが、戻ってくるつもりです」と言いました。彼が歩いて去っていく時、もう一人のメンバーが彼を見て、「この人はマイトレーヤだ」と思ったのです。彼はそのメンバーを見て、微笑みました。
【ベンジャミン・クレームの師は、その男性がマイトレーヤであったことを確認した】
召集か選抜か
(2)同じイベントの講演後、小柄な黒人の女性が展示テーブルにやって来ました。彼女は肩の長さの髪に黒いスーツを着ていました。名前はレノーアでした。
彼女からこう尋ねられました。「私は少し仕事があってここに来て、あなたたちのチラシを見たのです。この発表会に来る必要があると思いました。それで質問があります。……イエスは双魚宮時代の世界教師でしたか? 人はどうやって覚者になりますか? あなたたちは召集されたのか、それとも選ばれたのですか?」
私が意識の進化について話すと、「あなたは輪廻転生というヒンズー教の概念について話していますね。私は三位一体やニカイア信条についての教義と共に、メソジストとして育ちました」と彼女は言いました。イエス覚者はキリスト教会と働くことになると伝えると、彼女はとても喜んで、「イエスは世界におられるの?」と言いました。イエスはマイトレーヤと緊密に働いておられることを伝えました。
その訪問者はさらに、汚染や地球温暖化に関連した世界への懸念について話をしました。その後、「さて、読むための資料もすべていただきました。これからここに来た目的のことをするために戻らなくてはなりません」と彼女は言いました。来てくれたことについてお礼を述べると、彼女はスーツケースを引っ張りながら歩いて去っていきました。この人は特別な訪問者でしたか。
アン・マリー・ドハティ
米国、ジョージア州マリエッタ
【ベンジャミン・クレームの師は、『レノーア』がイエス覚者であったことを確認した】
謎の訪問者
(2)1990年代の始め頃だったと思うのですが、私はグループの人たちと一緒にテケルズパーク(神智学センター)にいて、そこで宗教についての講演をすることになっていました。私は茫然自失の状態でした。実際に宗教についての講演などできずに、世界の状況とマイトレーヤについて25分間ほど話をしました。私たちは大祈願を唱え、私はアリス・ベイリーの本の一冊から「愛のアバターであるキリストが……する時」という言葉を引用しました。実際にそれでおしまいだったのですが、後になって何人もの人から、白い服を着た背の高い男性を目撃したと伝へられたのです。その人は数週間後、テケルズに入ってきて、建物の中をまっすぐにダイニングルームまで歩いていき、その後また歩いて出ていきました。彼が何者なのか誰も知りませんでした。私はこの人物が覚者だったかもしれないと疑問に思っているのです。
ベティ・ファラジャラ
英国、フリムリー・グリーン
【ベンジャミン・クレームの師は、その『白い服の男性』がマイトレーヤであったことを確認した】
呼びかけ
私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。
誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。
インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。
ご支援ありがとうございました。
時代の徴

世界中の光の現象
オランダ──2022年1月20日、私は再び「星」の写真を撮影しました(以前にベンジャミン・クレームの師によりマイトレーヤの「星」であると確認された)。それは多かれ少なかれいつもここで見えており、仰角25度の南の空に見えます。肉眼では星に見えますが、チカチカ瞬き、色とりどりで、一種の「人工的な」光なので見分けがつきます。それはまた、もっと近くに見え、明確な構造(線、角、形)を持っています。高倍率のズームカメラを使うと、素晴らしい光のショーが見えます。異なった色の光の渦巻きが何かから外へと投射されています。それは巨・蛯ネ宇宙船に違いありません(ベンジャミン・クレームによると、サッカー場の大きさだといいます)。撮影中、「宇宙の兄弟たちが本当にここにいる」ことを認識し、私の心はとろけてしまいそうでした。
前回、写真を撮った時は(シェア・インターナショナル誌2020年5月号参照)、三角形に見えました。今回は六角形、時には八角形でした。ベンジャミン・クレームによると、四つの「星」は地球の各地で位置についているということですが、私たちはズームで拡大して見なければなりません。もっと近くに来てくれればいいのですが……。
A・Q オランダ、アムステルダム
本誌通信員より
不平等な世界への教訓 セバスチャン・ヴィユモ
拡大しつつある所得と富の格差は、現代の最も差し迫った問題の一つである。世界中の人々が、その格差が私たちの社会的・経済的生活に悪影響を及ぼしていることを認識し、その解決策を求めている。そのため、私たちが集団で正しい行動や決定を下すためには、不平等に関する正確で包括的なデータにアクセスすることが非常に重要だ。このたび世界不平等研究所が発行し、トマ・ピケティ氏が共同執筆した『世界不平等レポート2022』(*1)は、この議論に決定的な貢献をしている。
この報告書の最初の教訓は、当然とも言えることだが、私たちは非常に不平等な世界に住んでいるということである。2021年、世界の所得は86兆ユーロ(122兆米ドル)(*2)に達した。その所得が地球上の51億人の成人に均等に配分されていたとすれば、一人当たり1年間で1万6,700ユーロ(2万3,380米ドル)の所得を得ていたことになる。言うまでもなく、実際の結果は全く異なるものであった。世界人口の下位層50%は世界総所得のわずか8%(平均2,800ユーロ)を得たにすぎず、上位層10%が世界総所得の52%(平均8万7,200ユーロ)を得たのである。その上位層グループの中でも、わずか5,100万人で構成される世界の上位層1%が、全体の19%を得た。さらに小さなグループ、上位層0.1%は、下位層50%と同じくらいの、全体の8%を獲得した。
このように、所得の分配は非常に不平等である。しかし、富の配分はさらに悪い。世界人口の下位層50%は、世界の純資産のわずか2%(平均2,900ユーロ、通常は現金、預金、土地、住宅で、負債を差し引いた後の金額)を所有しているにすぎない。つまり、最貧困層の半数はほとんど何も所有していないのだ。他方、上位層10%の人々は世界の富の76%を所有し、その中の上位層1%の人々は38%もの富を所有している。まとめると、世界は非常に大きな所得格差と極端な富の不平等に悩まされているのである。・・・
不平等とは、経済発展の度合いによって必然的・機械的に決定されるものではなく、むしろ、地域や国によって異なる政治的・制度的な選択が原因である、というのがこの報告書の第二の教訓である。その結果、不平等に対応することができるのだ。・・・
地球の生態系の緊急事態という状況の中で、気候変動に対する貢献度における不平等についても、報告書は調査している。この分析は、産出された個人の二酸化炭素排出量に基づいており、個人の消費と投資によって発生する炭素排出量に相当する。平均すると、地球上の各個人は年間6.6トンのCO2(*3)を排出していることになる。しかし、この世界平均には大きな格差がある。世界全体の50%に当たる下位層排出者は平均1.6トン、上位層10%の排出者は31トン、上位層1%は110トンもの二酸化炭素を排出している。つまり、全排出量の半分は人口の10分の1によってもたらされ、たった100分の1の人口が、人口の半分である下位層全体よりも約50%多く排出していることになる。
この報告書による第三の教訓は、したがって、気候政策を効率的かつ受容的に行うには、不平等を考慮して計画する必要がある、ということである。富裕層は、排出量を大幅に削減することによって直接的に、また貧困層の炭素削減努力に対して金銭的補償をすることによって間接的に、調整の大部分を負わねばならないのである。
報告書は、所得と富の再分配と21世紀の課題に対処するための政策提案で締めくくられている。特に、億万長者に対する穏当で世界的な累進富裕税がいかに政府に大きな歳入をもたらし、それを教育、健康、エコロジー社会への移行に再投資できるかを示しながら、累進課税の重要性を強調している。この報告書で提示された不平等に関する詳細かつ説得力のある証拠が、このような税制改革、そしてより一般的には経済システムの抜本的な再設計が緊急に必要であると、市民や世界の指導者たちに確信させるのに役立つことが期待される。
注釈
*1 報告書のウェブサイト:
wir2022.wid.world
*2 報告書では、金額は購買力平価(PPP)で表示されている。これは、各国の生活費の違いを調整した為替レートを用いてユーロに換算していることを意味する。具体的には、PPPでは、1ユーロ=1.4米ドル=5円。
*3 メタン(CH4)、亜酸化窒素(NOx)などその他の温室効果ガスも、CO2に換算して数字に含まれている。
「分離は全くありません……」(第二部)
エベン・アレグザンダー博士へのインタビュー
シェリーン・アブデル=ハディ・テイルズ
脳神経外科医であるエベン・アレグザンダー博士は、臨死体験(NDE)をし、奇跡的な完全治癒により世界観が一変するまでは徹底した唯物主義者であった。博士は今、幸福と治癒において意識が果たす役割に関する著名な講演者となり、国際的に活躍している。シェリーン・アブデル=ハディ・テイルズによるエベン・アレグザンダー博士へのインタビューの第一部(シェア・インターナショナル誌2022年2月号)において、アレグザンダー博士は、科学と宗教を合致させるという自分の仕事のきっかけや、生まれ変わりに対する信念、すべてのいのちが一つであるという理解について語った。
SI:あなた自身の臨死体験に基づいて、医療分野でどのような変化が起こることを期待しますか。
アレグザンダー:私が期待する大きな変化は非常に急速に起こっています。『プルーフ・オブ・ヘブン』という本を書いた主な理由の一つは、医学界がこのようなことすべての現実性に目覚める一助になればよいと思ったからです。カレンと私はたくさんの医師や看護師、他の科学者からの声を聞きます。しかし確かなことは、『プルーフ・オブ・ヘブン』『マップ・オブ・ヘブン』『マインドに満ちた宇宙に生きる』という本で私たちがメッセージを発信したことについて、治癒を専門とする人たちが感謝の言葉を述べているということです。
特に3冊目は、科学的な思考をする人や医学界にとって、前方への大きな飛躍となっています。そうした人々がこう言うのに役立つからです。マインドが根本的な要素となるこうしたより大きな現実こそが、最初から想定し理解すべき現実であり、マインドによって健康や治癒に途方もない力を及ぼすことができる、と。これは、そうしたことはあり得ないと主張しようとする馬鹿げた限定された唯物的モデルよりも、私たちが持つあらゆるデータと整合します。
ですから、私が医療関係者をそのことに目覚めさせ、この世界の至るところで毎年起こっている何百万件もの臨死体験のふたを彼らが開けるのを手伝えば手伝うほど、この世界は変化するでしょう。私にとって、医学界の扉を開けることは、世界全体の扉を開けるための鍵となる要素の一つです。医療関係者はとても多くの形で、こうした話の門番の役目を果たしてきたからです──昏睡状態になる前の自分のように。私は唯物主義的な医師の一人でした。誰かの背中をたたいて、例えばこう言っていました。「そうですね、あなたはとても具合が悪かったのです。死にかけた脳はあらゆる種類の幻覚を起こします。だから、そのことを忘れてもいいのですよ」と。しかし、それは真実ではありません。こうした話や体験にはずっと多くのものがあるということを私たちは知っています。それは何らかの深い説明を必要とし、私たちの存在そのものについての真実を理解するのを助けてくれます。このような理由で、医学界の扉を開けることが私の大きな目標の一つとなっています。
意識の研究において世界的に非常に尊敬されているたくさんの科学者が、私たちの本『マインドに満ちた宇宙に生きる』を推奨してくれていることを知っています。究極的には、それは科学の革命なのです。
このより大きな見方は、個人だけでなく人類全体にとってもとてもわくわくするものです。私たちは肉体であり、誕生して死ぬだけの存在だと仮定する唯物主義のわびしくつまらない作り話よりもはるかに理に適った、ずっと大きな領域を提供してくれるものです。そうした作り話のすべては間違っており、実験データと合致しません。そのようなわけで、この革命が実際に、科学を根拠とした革命であるというのは非常に重要なことです。
ここでは、はるかに深い何かが進行しています。それは、私たちが達しようとし始めたばかりのものですが、やがて人々は、これが信仰の革命ではないことを理解する必要があります。それは実在の本質、マインドと脳の関係、意識そのものについての科学的理解という革命なのです。そのようなわけで、きちんと理解することが非常に重要です。
世界を再建する――選集
Rebuilding our world ── a compilation
未来を恐れることはない。なぜならそれは、もし人間がその意志を持つなら、想像するよりもさらに偉大で、より美しいものであり、人間の最高の夢よりもさらに素晴らしいものであるから。不確かさや耐えがたい悲しみ、喪失や変化の痛みは、生まれ出ようと苦闘している新しいより良い世界の産みの苦しみにすぎない。
(『覚者は語る(1)』─生得の権利が待っている─より)
宝瓶宮のエネルギーの顕著な特質は統合であり、したがってその活動の結果は、現在の分裂した
分離主義的人類を一つの総体に交じり合わせ、融合させるでしょう。現在の分離的感覚が、(天地万物との)新しい一体感に取って代わるでしょう。社会、政治の分野では、これは同胞愛、正義、分かち合いとして顕されるでしょう。今日の恐怖と混乱は、新しい自由と人生における意味と目的の意識に道を譲るでしょう。それは、人類が生得の神性を──全体として初めて──実現し顕す時代でしょう。
(『マイトレーヤの使命 第1巻』)
恐れることはない、我が友よ、すべては良くなるであろう。新しい光は輝き、新しい御国が招いている。あの国で、神の奇しき御業をみせてあげよう。わたしに従いてくる用意をしなさい。そして神より与えられたあなた自身の偉大さを顕せるようになりなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第36信より)
偶然に起こるものは何もない。わたしは行動への呼びかけを発する、そしてその行動を何倍にも力あるものにしよう。わたしの弟子となり、わたしの友となり、わたしの真の民となるこの機会を今、掴みとりなさい。
わたしが来る以前は、人は抜け出すすべを知らなかった。身動きならない苦境に深くはまりこみ、恐れていた。今は、新しい光が、変化への新しい可能性がある。新しい希望が世界を席巻している。それはわたしの光のエネルギーであり、あなたがたへの贈物であり、すべての人間への、わたしの祝福である。
(『いのちの水を運ぶ者』第21信より)
政治的、経済的、宗教的全体主義──人間の自由、福利、解放、信条の自由という人権を否定するもの──が過去のものとなる時は急速に近づいている。新しい自由はすぐそこで人類を待っている。しかし、その新しい自由は、何にもまして責任を必要とする。われわれはお互いに対する責任を背負わなければならない。マイトレーヤはそのことを非常に簡潔に述べておられる。「兄弟たちの必要をあなたがたの行動の指針として、世界の問題の解決に当たりなさい。他に方法はない」
(『マイトレーヤの使命 第2巻』)
人間がキリスト[マイトレーヤ]を直接見るとき、彼らは速やかに人生とその問題に対して新しい態度を採択するだろう。様々な問題は人間がつくり出したものであり、人間自身の内に存在し、無慈悲な神のせいでも、心ない偶然の結果でもないことを理解するだろう。
新しい責任感が、すべての者の向上のために行動する衝動を人々に授けるだろう。協力と思いやりと信頼が間もなく現在の利己的関心に取って代わるだろう。そうして人間の進化における新しい局面が開かれるだろう。
(『覚者は語る(1)』─彼の名は愛なり─より)
救助の役割を引き受けて、わたしの重荷を分かち合いなさい。世界の大変換をなし遂げていく大いなる仕事を、我が友よ、わたしと共に分かち合いなさい。ご存じのように、わたしの手段は単純である。人間の心の愛以外の道具をわたしは必要としない。愛は、我が友よ、あなたがたの本源であるあの存在によって授けられたものであり、それが人間を愛の源そのものへ導くであろう。
(『いのちの水を運ぶ者』第70信より)
シェア・インターナショナル2023年3月号
印刷版全内容
- 覚者より 壮麗なる事業
- マイトレーヤからのメッセージ
- 今月号の内容概説
- 視点 原子力による気候変動対策は全くの「フィクション」であると専門家は言う
ジェシカ・コーベット - 不平等な世界への教訓
セバスチャン・ヴィユモ - 世界を再建する-選集
Rebuilding our world – a compilation - 北大西洋条約機構(NATO)の未来に関するマイトレーヤの予測-『いのちの法則』より
- 「分離は全くありません……」エベン・アレグザンダー博士へのインタビュー (第二部)
シェリーン・アブデル=ハディ・テイルズ - 時代の徴 世界中の光の現象
- 世界的食料システムは不正に満ちている これを変更する方法は次のとおりである
ハリエット・E・スミス、ルース・スミス、トッド・ローゼンストック - 世界の資源を分かち合う―資源がどこにあっても!
「ダンプスター・ダイビング」
サビナ・クレーシー - 思考の統御と話す言葉
アート・ユリアーンス - 世界情勢
模範的なリーダーシップ一思いやりの行動 他 - 編集長への手紙 短い滞在 他
- 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム
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