シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。
印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。
シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は35年近くにわたって毎月記事を提供してきました。これらは書かれた時点だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載されることを意図していました。
――覚者より 健康と治療(一)
シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者はほとんど40年近くにわたって、毎月記事を提供してこられた。1982年に書かれたこれらの記事は、地球上のすべての生命の相互依存関係について今一度説明している。私たちは次のことを必要としている。「往古からの間違った思考と生活の習慣をこの世から払拭すること。恐怖心──欠乏や戦争や病気や死の恐怖──からの解放を可能にするように、社会生活の方法を完全に変えること」を。自己知識が増すにつれて、人類は、健康と治療への新しいアプローチにつながるエーテル・エネルギーを探求するようになるだろう。
健康と治療(一)
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
今日、至るところに、健康な生活のアイディアを広め、大衆の関心を活力の増大と病気からの解放に向けることを主な仕事とするグループが見られる。肥満症から致命的な疫病に至るまで、人間が罹りがちなあらゆる病気を治すと主張する食養生やその他の養生法――新しくまだ証明されていないものや昔からの伝承的知識によるもの――を提供する書物がすべての側に現れている。病気の原因と性質の研究、およびその予防と治療に新しい刺激が与えられた。
まだしかし、病気の本当の原因はまったく知られていない。それは主に、人間の過去に奥深く埋もれているカルマ(因果)的なものであり、遺伝によって伝達される。このカルマ(因果)をすべての人類が分かち合う。「いのちの法則」に対する大昔の違反がこの有難くない遺産を残した。われわれの考え方と生活の仕方の徹底的な再構築のみが、この状態を変え、徐々にバランスを回復させるだろう。そのバランスが達成されることは必然である。しかし、特定の大昔からの病気を根絶し、この惑星の土壌そのものを浄めるには、時間がかかるだろう。特に今日広く行われている伝統的な埋葬形態は、火葬に取って代わらなければならない。死後の肉体の唯一の衛生的な処理法は火葬である。
今、至るところにおいて、より新しい治療法の研究が見いだされる。多くの実験がかなり正しい線に沿って進んでおり、知識の扉が一つ一つ開かれている。間もなく新しい洞察が奔流のように世界を一掃し、病気とその原因と治療へのまったく新しいアプローチにつながるだろう。
これらの活動のすべての背後にハイアラキーが存在し、生命の舞台の背後から監視し導いており、可能な場合はいつでも研究と実験を刺激しようとしている。この刺激は二つの主要な線に沿って流れる。一つは先見の明ある者を人間の構造と組織の研究に駆り立てることであり、その知識の上に病気のメカニズムの理解がかかっている。もう一つは病気をコントロールするための今日の治療的、改善的、予防的な種々の方法――古いもの新しいもの、オーソドックス、非オーソドックスを含めて――を刺激することである。現在の顕著な出来事は、いろいろな種類のいわゆる霊的(スピリチュアル)または信仰的治療家の台頭である。彼らの役割と才能についての大衆の受け入れ方にかなりの変化が起きており、これは世界的規模で起こっている。東洋の古来の治療法に対する新しい関心が西洋の治療家の技術的資質と理解を広げた。同時に病気の予防――健康と活力のための条件の創造――が徐々に主要な役割を占めつつある。
このすべては将来への吉兆である――将来、人類をひどく悩ませている病気は徐々に征服されていく。最初のステップは病気に対する恐怖心を取り除くことである。そして原因を理解することから、そのコントロールに対するより正しい対処の仕方をじっくりと教え込んでいく。
社会構造の変容が人間の健康の改善に大きく作用し、今日非常に多くの人間が経験している慢性のストレスと不安を取り除くだろう。より多くの余暇とレクリエーションがその役割を果たす一方、より健全な農耕法によって人間の必要に適うだけの生命力を備えた食糧の生産が保証されるだろう。
人間がその構造の真の特性――魂がメンタル体(識心)、アストラル体(感情・情緒体)、二重の物質体(エーテル体と濃密肉体)を通して己自体を反映していること――に気づくとき、病気の征服における最初のステップが取られるだろう。これまで人間の注目は濃密な物質体(肉体)に集中されてきたが、病気の原因はより精妙な体を通して流れるエネルギーの誤用に見いだされる。
人間はまさに偉大なる発見の瀬戸際にいる。病気は不均衡の結果であり、正しいバランスは正しい思考と行動によって維持され、そのような正しい思考と行動は至るところにいる兄弟姉妹に関わる。もし人間が病気に終わりを告げようとするならば、まず分離に終わりを告げなければならない。
〔シェア・インターナショナル誌1982年10月号、『覚者は語る(1)』〕
健康と治療(二)
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
人類を非常に悩ませている病気、これをわれわれは心(マインド)と体の不均衡の状態と呼ぶのだが、それの理解とコントロールが数年ごとに次々と進歩する。新しい進歩があるたびに、人間の自分自身に関する知識の限界が少しずつ押し広げられる。そして次の新事実に扉を開く。新しい世紀の門口に立つにあたって、人類はこれまでかつてなかったほどに新しい光を受ける用意がある。マイトレーヤと覚者たちの刺激によって速められて、人は自分の存在についての真理を発見する用意が整い、やがてそれが人を完全に病気から解放する。
病気の根絶の第一のステップは、その原因の理解でなければならない。これまでほとんどの病気の原因が人間の探究をすり抜けていた。なぜなら人間の構造の特性と人間がそのもとで機能するところの法則に関して、彼らはあまりにも無知であったから。今後は人がより正しいコースに沿って進み、正しい関係の必要性を把握するにつれて、これは改められるだろう。病気は結局、間違った関係の結果である――われわれの高位我である魂との関係、世界中にいるわれわれの兄弟姉妹との関係、そしてわれわれがその部分であるところの総体との関係である。魂のエネルギーの誤用によって因果(カルマ)関係を始動させる。兄弟同胞との間違った関係によって不均衡と不和を、そしてあらゆる種類の病気を引き起こす。分離意識が、われわれの周りの至るところにある治療の力から、われわれ自身を切り離している。
人類の生活の転換点にあって大きな仕事が彼らを待つ。往古からの間違った思考と生活の習慣をこの世から払拭すること。恐怖心――欠乏や戦争や病気や死の恐怖――からの解放を可能にするように、社会生活の方法を完全に変えること。これらはまさに巨大な仕事だが、あらゆる努力を費やすに値するものである。なぜならそれは、新しい生き生きとした生活、新しいより甘美な人間関係につながり、正義と同胞愛、分かち合いと愛の原則によって支配される世界につながるだろう。そのような世界を創造する仕事よりもすばらしい目標が人類にあり得ようか。そのような変容のもたらす利を否定する者はいない。そしてわたしたち覚者があなた方の仕事を助け、最良の道と可能性を示してあげるだろう。
今日、科学は病気の征服にその役割を果たす用意が整っている。物質のエーテル界が人間の探究と研究を待っている。肉体の病気として顕れるエネルギーの不均衡の起源が、そこに見いだされる。チャクラの機能がエネルギーの受容器であり分与器として理解されるとき、そしてチャクラと内分泌組織の主要な分泌腺との関連が知られるとき、病気の処置法は新しい次元を包含するだろう。
もちろんすでにこのことを知り、貴重な仕事をしている治療家がわずかに存在するが、この知識が一般的なものとなるまで、病気の仕組みの理解に多大な進歩はない。
エーテル界の分野への研究が熱心に始められるまで、あまり長い時間はかからないだろう。そうなるとき、治療状況は変容するだろう。新しい心理学、すなわちやがて訪れる魂の科学が病気の性質と原因に多大な光を投じ、その予防への道を指し示すだろう。時を経て、人間はデーヴァ界(天使界)に接近し、これと共に働くことを学ぶだろう。デーヴァ界の進化の多くの面が治療のプロセスに深くかかわっている。
このようにして、病気は段階を追って世の中から根絶され、今日ではめったに見られないような活力と福利が取って代わるだろう──この生得の権利を人間は知らないだけである。変容の舞台は整えられつつある。覚者たちが(日常世界に)戻って来るとき、道を示すだろう。そして彼らの賢明な指導のもとに、すべてが新しくなるだろう。
〔シェア・インターナショナル誌1982年11月号、『覚者は語る(1)』〕
読者質問欄
世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。
Q 『ニューサイエンティスト』という雑誌によれば、空間は未知の放射物によって満たされていることが発見されました。その放射は、すべての既知の周波数帯内の天体を合わせたものの6倍の強さがあります。科学者たちは、ビッグ・バンのマイクロ波のこだまである宇宙背景放射の小さな変化を発見しようとしていました。その代わりに、彼らはもっと興奮させるものを見つけました。それは神秘的な放射であり、その起源は全く不明で、宇宙を満たしているように思われます。 天文学者は、新しいものを発見したと考えています。NASAの科学者を含めた科学者たちによれば、その信号は過去に発見されたことがなく、それは地球の望遠鏡が十分に敏感でなかったからだといいます。これは何ですか。この発見についてコメントしていただけますか。
A 科学者がその発見を正確に表現しているとすれば、著名な心理分析家で後に科学者となったウィルヘルム・ライヒ(1897-1957)によってすでに発見されていたものを彼らが自分自身で発見したことになります。ライヒは、彼が‘オルゴン’と名づけた原初的エネルギーを発見しました。彼はそれを物質のあらゆる形態に浸透しているエネルギーとして見ました。彼はオルゴンを多くの方法で実験しました。治療や、必要な場所に非常に簡単な方法で雨を降らせるクラウド・バスティングなど。米国食品医薬品局が彼を逮捕し、刑務所に入れ、彼は獄中で死亡しました。
天文学者たちが発見した波動と、ウィルヘルム・ライヒの‘オルゴン’と、高次のエーテル・レベルの物質とは同一のものであると私は思います。今日の科学者は物質を固体、液体、気体と認識していますが、秘教学徒は、気体の上に第4、第3、第2、第1のエーテル物質という四つの物質層があることを知っています。ですから、三つの層ではなく、物質には実際には七つの層があるのです。すべての物質は光の凝縮したものです。ですから、物質の場とは、七つの、多かれ少なかれ物質的な界層に凝縮した光です。
(シェア・インターナショナル誌2009年1月号)
呼びかけ
私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。
誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。
インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。
ご支援ありがとうございました。
編集長への手紙
シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっていたかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。
輝き
編集長殿
(手紙は2004年12月着)
ベンジャミン・クレーム氏のミュンヘン訪問の翌日、私は新しい住居での、サイレント・ヨガ呼吸教室を初めて開きました。前日の出来事で頭がいっぱいだったので、湖沿いを散歩することにしました。それは小春日和の日々の終わり頃で、空の晴れ渡った日でした。歩いているとベンチに行き当たり、そこでホームレスの男性が日向ぼっこをしていました。彼は目を閉じて両腕を胸の上で組み、足も組んでいました。彼の顔には穏やかな充足感と陽気さが表れていました。何か心に触れて、思わず笑みがこぼれましたが、私はそのまま歩き続け、この出会いについてそれ以上考えませんでした。
その同じ日の夜、伝導瞑想のためにミュンヘンにいました。帰宅する途中で、長いエスカレーターを上っていくことになり、再びこの数日間の出来事について深く考え込んでいました。見上げると、散歩で見かけたホームレスの男性が反対側を下りてくるのが見えて、自分の目が信じられませんでした。この時も彼は胸のところで腕組みをして、まっすぐに前を見ていました。最初は一瞬、彼は病気かと思いました。けれども彼の瞳を見つめていると、その輝きに深く感動したのです。彼の瞳にどれほど心打たれたかは、とても言葉では言い表せません。心から感動を覚えながら、車で帰宅しました。経済的に非常に不安な時期でしたので、この出会いは私に勇気を与えてくれる、輝かしい祝福であったと感じました。あのホームレスの男性は特別な方でしたか。
アンティエ・シュテルン
ドイツ、トゥッツィング
【ベンジャミン・クレームの師は、その男性がマイトレーヤであったことを確認した】
正しい方向
編集長殿
(1) 2004年5月14日に、 娘と私はクレーム氏の東 京滞在中の伝導瞑想に向かっていました。 たまた ま違う角を曲がってしまった時、 誰かが背後から 私たちの名字で呼びかけてきたのです。 私たちが 振り返ると、見知らぬ人がいて、 40代の男性でした。 彼から 「あなた方はラ・ベルオーラムへ向かっていますね? 次の角を曲がって」 と言われました。すっかり困惑していましたが、二人とも彼の親切にお礼を言って、心の中で「あなたは誰ですか?」と問いかけながら、彼をしばらく見つめていました。
私たちの名前と行き先を知っていた、この見知らぬ人が誰だったのか、どうか教えていただけますか。
心地良さ
(2)2004年12月初めの夜明けに、 私がまだ寝ぼけ眼でうつ伏せに寝ていた時、 突然誰かの手が、 羽毛布団の上から私の背中をなでているのを感じました。 それは私の隣で寝ている夫の手で、 私が喘息持ちなので、 呼吸が楽になるようにやってく れたのだと思い、 そのまま眠り続けていました。 その後、朝になってから、 それが夫ではなかったとわかりましたが、 では誰の手だったのですか。 答えを教えていただけますか。
T.Y. 東京
【ベンジャミン・クレームの師は、どちらも場合も東京の覚者であったことを確認した】
時代の徴
ここに掲載されている「時代の徴」は、過去にベンジャミン・クレームによって確認されたものであるか、または確認されたものに似たもの、あるいはそれ自体が物語っている「徴」として掲載した。それらは多くの人に目撃され、彼らの希望と信の証しとなっている。判断は読者のみなさまにお任せしたい。
空の徴
日本──2021年2月13日午後11時頃、東北地方の沖合でマグニチュード 7.1の地震が発生した。2011年3月11日にマグニチュード9の地震が起こった同じエリアであった。この2月の地震後の数時間に、福島第一原子力発電所に設置された1台のウェブカメラが、発電所上空の低い位置を横切る数機の光る飛行体を映した。
2011年3月に引き起こされた津波は福島第一原発の2基に深刻なダメージを与え、炉心のメルトダウンと放射性物質の放出をもたらした。この災害から数日後、原発上空を飛ぶUFOの編隊が目撃され、ビデオに収められた。ベンジャミン・クレームの師は、被害を受けた発電所の周辺の大気と海を調査している宇宙船であることを確認し(シェア・インターナショナル誌2011年5月号参照)、後に、放出された放射能の多くを「スペースブラザーズ(宇宙の兄弟たち)」が中和したことを確認した。
2月13日の地震後に現れたUFOは原発の状態を調査していた、と合理的に推測することができる。
(Fukushima webcam; youtube.com mavi777)

そのうちの1枚に、低空にある光る円盤型の飛行物体が写っている。(mufon.com)
空間からエネルギーを捕らえる
クロード・シャボッシュ
120年以上の間、(「空間エネルギー」や「フリーエネルギー」としても知られる)エーテル・エネルギーを電気へと変換することのできるマシン(機械)の設計に関して、世界中で多くの研究が行われてきた。しかし、一般大衆はまだ、こうした仕事について全く気付いていない。その理由は、研究のほとんどが、わずかな例外を除いて、国の政治的権力や強力な産業界の圧力団体によって検閲され脅迫されてきたことにある。地球上のどこからでも利用可能な、無制限で無償の源からエネルギーを生み出すことは、毎年、化石燃料から莫大な利益をため込むことを可能にする社会モデルの終わりを意味する。
フリーエネルギーつまりエーテル・エネルギーの存在を隠そうとする試みにもかかわらず、科学は精妙な物質の発見において進歩を遂げつつある。これは、この主題に関する広大な無数の研究によって実証されている(一部は75年以上前にさかのぼる)。大勢の中から数人を挙げるとすれば、ルパート・シェルドレイク、アーヴィン・ラズロ、ニコライ・コズイレフ、ナッシム・ハラメインらである。この種のマシンの設計に取り組んだ日本人の科学者、猪股修二と三田芳幸によると、「私たちは今日、宇宙が原初の非物質的な質料によって構成されていることを確信している。それは、すべての物を生み出す秘められた背景と描写できるものである」。量子物理学では、「ゼロ点エネルギー」について語るが、名付けてはいないものの、これはエーテルに相当する。この概念は、1900年にさかのぼる元々の量子論の方程式に追加された修正語として、1911年にドイツでマックス・プランクによって生み出された。
先駆者、ニコラ・テスラ
ニコラ・テスラ(1856-1943)は、生涯で700件以上の特許を申請したとてつもない先見者であり、電気の分野での非常に重要な仕事によって最もよく知られている。しかし、この無限で尽きることのない源からエネルギーを引き出す電磁石を備えたマシンを作った最初の人物でもあった。そのマシンが備えていた電磁石コイルにより、彼は1894年に特許を取得した。
テスラは1896年に、スワミ・ヴィヴェーカーナンダ*と長時間にわたって対談していた。彼はアーカーシャとプラーナという概念を受け入れてから、物質の存在の源としての光り輝くエーテルという概念にこだわった。テスラはこのエネルギーを捕らえようとした唯一の人物ではなかった。例えば、ジョン・キーリイ(1827-1898)、ルイ・ブータール(1880-1958)、ウォルター・ラッセル(1871-1963)、トーマス・ヘンリー・モレイ(1892-1974)、レスター・ヘンダーショット(1896-1961)、フロイド・スウィート(1912-1995)、ヴィクトル・シャウベルガー(1885-1958)、ウィルヘルム・ライヒ(1897-1957)らがいた。
最近の研究
多くの研究者がこの種のマシンの設計について研究してきたが、その中の4人の仕事だけを取り上げたい。Nマシンを考案したブルース・デパルマ(1935-1997)、空間発電機(SPG )を考案したパラマハムサ・テワリ(1937-2017)、(デパルマのNマシンの概念を採用した)JPIを考案した猪俣修二博士(1932-2001)、そして重力波空間流エンジンを考案したジョン・ベディーニ(1948-2016)である。….
* スワミ・ヴィヴェーカーナンダ(1863-1902)はアバターであった。インドの霊性を西洋の物質的進歩と結びつけたインドの霊的指導者、改革者であり、両者は互いに補足し補完し合うと主張した。
公平な環境をつくる?
貧しい国々の債務免除に向けて少しずつ前進する
シェア・ギルモア
債務免除の要請は、国際通貨基金(IMF)構造調整プログラムを抱え込んだ貧しい国々のために、そうした国々によって、1980年代と1990年代初頭に始まった。このプログラムでは、民営化、自由貿易、緊縮財政、債務と引き換えの規制緩和など、自由市場政策が要求された。これらの政策は、切実に求められていた資金を被救済国に保証する一方で、しばしば不景気、失業率の上昇、教育や医療などの重要な社会サービスの歳出削減、不平等の拡大につながった。このプログラムは非常に評判が悪いものであったが、債務免除を求める声は行き詰まっていた。そうした中で、1990年代後半に60カ国以上が参加する国際的連携が構築され、世界で最も貧しい国々が負わされた全債務の免除を2000年までに行うことを呼びかけた。それが「ジュビリー2000」である。
アドボカシー・インターナショナルによると、最終的には、ジュビリー2000は最も貧しい35カ国が負わされた1,000億ドル以上の債務の免除に導いた。しかしその当時から、(最も貧しい国々だけでなく)開発途上国の債務は増加の一途をたどり、新型コロナウイルスの大流行が始まる前には危険な域に達していた。国連貿易開発会議の報告では、2018年の終わりには、開発途上国の債務の合計はそれらの国々のGDPの合計の191%に達し、記録の上では最大の水準であった。また多くの債務は、国内ではなく地球規模の経済政策の失敗が原因であり、金融投機筋や「ハゲタカ」ファンドを含む、いわゆる影の銀行の分野の台頭によるものである。それらは世界の金融資産のおよそ半分をコントロールしていると推定されている。
新型コロナウイルスの大流行は、これらの国々のすでに深刻な経済状況の緊急性をさらに悪化させることになり、完全な債務免除を求める新たな叫びと共に、より大きな債務緩和に向けた対策を実際に促進した。2020年3月には、世界中で300人以上の国会議員がIMFと世界銀行に対し、新型コロナウイルスの大流行に対応して最も貧しい国々の債務を免除し、また地球規模の経済崩壊を避けるために資金を増やすことを求めた。ミネソタ州選出のイルハン・オマール下院議員(民主党)と共にイニシアチブを主導したアメリカのバーニー・サンダース上院議員は、これらの国々の債務免除は「何億人もの人々を脅かす貧困、飢餓、病気などの想像を絶する増加を防ぐために、世界銀行やIMF、その他の国際金融機関が最低限行う必要があることです」と述べた。
シェア・インターナショナル2021年3月号
印刷版全内容
- 覚者より 健康と治療(一)
ベンジャミン・クレーム - 健康と治療(二)
ベンジャミン・クレーム筆記 - 視点
富裕層、貧困層、そして気候変動
グラハム・ピーブルズ - 今月号の内容概説
- 空間からエネルギーを捕らえる
クロード・シャボッシュ - 人生は神聖である
スワミ・ニリプタナンダ - 秘教の基本 エーテル界
アート・ユリアーンス - 時代の徴
空の徴 - 現代美術における霊性——第二部 ワシリー・カンディンスキー
コルネ・クワーテル - ハート 選集
The heart — a compilation - 公平な環境をつくる? 貧しい国々の債務免除に向けて少しずつ前進する
シェア・ギルモア - 温暖化する地球は緊急事態にある
- 民衆の声は明らかである一気候変動に対する行動を求めている
ケニー・スタンシル - 編集長への手紙 輝き 他
- 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム
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