シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。
印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。
シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は35年近くにわたって毎月記事を提供してきました。これらは書かれた時点だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載されることを意図していました。
S.O.P.──われわれの惑星を救え!――覚者より
世界にある現在の状況を熟視するとき、特に重要なこととして二つの問題が目につく
──戦争の危険と地球の生態系の不均衡の加速である。もちろん、他にも多くの問題がある──多くの国々、特に西洋諸国に影響する経済的大災害、食糧の価格、特に何千万の人々の主要食品の価格の高騰、富裕層と貧困層の間の生活水準の巨大な、そしてますます増大する格差。
これらの問題はすべて重要であり、早期の解決を必要とする。最初に挙げた二つの問題はすべての分別ある人間と政府の注目を強要しなければならない、なぜならそれらは人間の福利に対する最大の脅威を提供するから。戦争は、大きかろうが小さかろうが、今や考えられないことであるべきなのだが、そうではないのだ。最も恐ろしい戦争の愚かさと無益さを経験してきた世界でさえ、まだあの忌まわしいものを完全に放棄していない。諸政府は、あの古いやり方で、結局、彼らの切望する褒美を取り戻せるだろうという考えに誘惑される。ゆえに、戦争の武器は必要不可欠であり、主要な取り引きの資産である。武器が存在するかぎり、それは使用されるだろう。小さな戦争は、より多くの国々が巻き込まれるにつれて、大きな戦争を生む。大国は同盟国を通して代理によって戦い、重要でもない論争を戦争に引き延ばす。この大きな危険はすべての国によって放棄されなければならない。それは地球上における人間の生存そのものを脅かす。
戦争とは別に、汚染ほどすべての人間の未来に非常に深遠な影響を与えるものはない。ある国々はこの事実を認めて、汚染と地球温暖化を制限するステップをいくらか取っている。他の国々は、ときには汚染の主要国が、地球温暖化の現実を、圧倒的な証拠があるにもかかわらず、否定する。今や、日ごとの気候の変動は、惑星が病んでおり、その均衡を取り戻すために即刻、熟練した看護が必要であることを、疑いの余地なく証明している。この惑星地球が毎日被っている変質を停止させるために残された時間は切れつつある。すべての男女が、子供が、この仕事に彼らの役割を果たさなければならない。まさに時間はない。S.O.P.* われわれの惑星を救え!
〔*編註= S.O.P. とは 英語のSave Our Planet(われわれの惑星を救え)の頭文字であり、これはやがて、われわれの惑星を救済するための行動をすべての人間に呼びかける国際的な合言葉になるだろうということを明記しておきたい〕
(シェア・インターナショナル誌2012年10月号)
これらの記事は、ハイアラキーの上級メンバーである覚者によるものである。彼の名前は秘教界ではよく知られているが、まだ明かされていない。マイトレーヤの出現に関する主要なスポークスマンであるベンジャミン・クレームは、覚者と常にテレパシーでコンタクトをとっており、彼に記事を口述していた。
覚者による他の記事を見る
質疑応答(抜粋)
世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。
家族の間でさえ政治について合意が全くできないのに、どうやって世界平和を築くことができるというのでしょうか。(2003年、アメリカ、ロサンゼルスでのベンジャミン・クレーム講演会)
世界の誰もが世界平和を維持することに責任があります。それは全員にとってそうであり、アメリカだけでなく世界の誰もが世界の平和に責任があります。現在、いわゆる民主主義国においては、機能するかどうか分からない制度の下で、カードで投票するだけであっても、誰もが投票とその結果に責任を持ちます。世界にいる何百万もの飢えている人々、貧しく飢えている人々、いかなる政党ともつながりを持たず、自分たちの必要を知らせる何の手段もない人々よりも、彼らには大きな責任があります。
周辺に追いやられた人々の苦境はどうなるのですか。
言うまでもなく、彼らは最も困窮する人々です。しかし、彼らは声を上げることができず、マイトレーヤがまさにその声を与えるでしょう。マイトレーヤは世界の貧しい人々、飢えた人々、追放された人々、囚人たちに声を与えるでしょう。何十万もの人々が単に現在の政府と異なる見解を持っているという罪だけのために投獄されており、声を上げることができません。投獄され獄中で苦しむことが当然だと考えられています。しばしば拷問も受けています。マイトレーヤは彼らのために語り、声を必要としても上げることのできない人々のために語るでしょう。
しかし、今日声を上げることのできる人々──教育があり、投票制度を持ち、ある程度の民主主義を享受している人々──には特別な責任があります。
マイトレーヤの存在は政治をどう変えますか。
私は政治的行動を通じて和合を獲得することと、教育を受け、はっきりとした見解を持つ世界の人々が、国際的な規模での和合の必要性を知り、認識し、理解することについて話しています。ですから世界のすべての国が共に働く必要があります。そうでなければ何も変わらないでしょう。
編集長への手紙(抜粋)
シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のためにこれらの手紙は提供されている。
暗雲を払って
この数日間(手紙は2010年11月に書かれた)、数年前に起きたある体験のことを思い出したり、記憶を辿ったりしていました。正確な日付は覚えていないのですが、ある冬の日にシチリアのトッレと呼ばれる場所で、浜辺の岩の上に座っていた時に起きたことでした。
その当時は、ハイアラキーの存在や、すべての存在が一つであること、私たちの種族の進化のための聖なる大計画が存在することについて私が受け入れてから比較的日が浅く、したがってまだ不安定な認識でした。私は長年、無益と思われる過去との葛藤を抱えていて、そこから自分自身を解放しようとしてもがき、方法も見つかりませんでした。まるで過去の行動の結果から決して自由にはなれず、現在の目的や平安を達成することも、ましてや愛とは何か、何を意味するのかを理解することもできないように思われました。
私がそこに座って海と空を眺めていた時、私の心の内で優しく元気づけてくれる声が聞こえたように思えました。過去はもはやそれほど現実的なものではなく、その影響は、私の頭上の晴れた空にある小さな黒雲の破片のように、徐々に無くなっていくだろう、とその声は言ったのです。私は意識的なトランス状態になったようでした。しっかり目覚めていながら、意識が薄れていて、それでも同時に心の内に起こっていることに注意を向けていました。
私の注意は頭上の小さな黒雲に向けられました。それをじっと見ていると、それは小さくなっていき、その後、目の前で消えてしまいました。私はまばたきして、自分の想像だと思いました。それで目線を別の雲に移すと、それもまた目に見えて消えていき、その場所には青空以外に残っていませんでした。だんだんと目線を雲から雲へと移動していくと、それぞれの黒い雲が崩れていき、そして消えていって、空全体が一点の曇りもなく晴れ渡るまで続きました。
その体験の後、私は安心感を覚え、畏敬や感謝、希望といったようないくつもの他の感情を感じていました。そして『予言された』とおり、過去にとらわれて憂鬱になることも徐々に無くなりました。時がたつにつれて、ついには、私にとってふさわしい心の持ち方を見つけたのです。
ある意味では、その体験がどこから来たのかは問題ではないと分かっていますが、私が手紙を書いたのは、このような体験を分かち合い、声を与えることが必要だと思ったからです。助けやこれまで述べてきたような慰めを受けることは、私たちの共通の言葉や意識の一部になり得るものであり、この世界の外に存在しているのではなく、私たちすべてが属している、より偉大な存在の一部であると認識するようになるということです。それでも、さげすまれることを怖れて、否定する人たちもいることでしょう。私は時勢が変わりつつあることを知っています。少なからず、シェア・インターナショナル誌のような月刊誌に助けられています。
G.B.
シチリア、カターニア
【ベンジャミン・クレームの師は、この体験がイエス覚者によるものであったことを確認した】
呼びかけ
私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。
誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。
インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。
ご支援ありがとうございました。
時代の徴
虹の祝福?

このサンドラの写真は、ユトレヒトの公園でのある晴れた日の散歩途中に撮られたものです。その日の散歩前に、私たちは『いのちの法則』にあるマイトレーヤの教え、とりわけ、次の美しい教えについて話していました。「あなたの庭を見てごらんなさい。美しい花々を賞賛しなさい。庭は多様性があるときにのみ美しいのである。創造(被造物)の中には七つの色がある。一色でも欠けるならば光はない。あなたは、信仰を受け入れるために、または拒絶するために、ここにいるのではない。七つの異なった色すべてを経験するためにいるのである。そのようにして、あなたの知識と知恵は増えるだろう」。マイトレーヤの教えは私に虹を想起させました。そして、もしそのうちの一色を外すことができたら、虹全体が消え失せてしまうということも。それぞれの異なった色は、境界の存在しない同じ光の反映だからです。私たちは帰宅後に写真を見返して驚きました。写真のサンドラの横に、虹を思わせる光のカーブが写っていたからです。
(オランダ、ユトレヒト在住、R. and S.B.)

アメリカ――2022年3月3日、ハワイ州ホノルルでビデオに撮影された真昼の空を漂う星のような物体。「それは夜空の月みたいに明るかったのですが、見たのは午後12時半でした」と目撃者は語った。(mufon.com)
本誌通信員より
世界から最悪の惨劇をなくす(抜粋)
ベアトリス・フィン氏へのインタビュー
アナ・スウィーストラ・ビエ
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は、国連核兵器禁止条約の遵守と実施を推進する非政府組織の連合である。2017年には、ICANはその業績に対してノーベル平和賞を贈られた。アナ・スウィーストラ・ビエが本誌のためにICANのベアトリス・フィン事務局長にインタビューを行った。
シェア・インターナショナル(以下SI): ウクライナ戦争は、核兵器が戦争を抑止するという主張が間違いであることを明らかにしました。代わりに、侵略国にとって核兵器は白紙委任状のように機能しているように見えます。状況の悪化を恐れる他の国やNATOによる干渉を妨げているのです。
ベアトリス・フィン:相互抑止の概念に頼ることができるという仮定は、確かに間違っています。核による抑止は、望むものを手に入れるために民間人を一斉に殺害すると脅迫する準備ができていることを背景に常に行われています。現在の制度を擁護する人の多くは、この相互抑止が安定をもたらすと主張します。私は全く違う意見を持っています。プーチン大統領の脅威は、他国への侵略を伴います。それは恐喝です! これは、私たちがどれほど脆弱であるかを示しています。アメリカは核兵器を持っているため、ウクライナを援助することができません。この状況は、核兵器が不利であることを示しています。
抑止理論は非常に非合理的です。それは地球規模での自殺の準備ができているだろうという考えと関係があります。これは決して正当でも合理的でもありません。そして相手側はそれを知っているのです。
SI:現代は、未熟で、無責任で、衝動的で、権力に飢えた指導者が核のボタンに指を置くとき、人類の見通しに最も恐ろしい光が投げかけられる時代です。しかし、現在の指導者の性質に関係なく、どの国であっても、そのような兵器を保持することがどれほど正気で責任あることなのかについて、私たちは確かに等しく心配する必要があるでしょう。そしてもちろん、サイバー攻撃やその他の技術的進歩という現実もあります。
フィン:核兵器に対して良い手はありません。人が常に合理的な決定を下すとは限らないことを私たちは知っています。また、事故が発生する可能性があることも知っています。世界は現在、プーチンが正しいことを行い、核兵器を使用しないことを望んでいます。これが、米国など多くの国の安全保障戦略です。しかし、これは非常に壊れやすいものです。私たちは、それが再び起こることはないだろうという希望的観測の下に生きています。
SI:技術的、機械的、人的エラーは発生するものです。世界中で貯蔵されている膨大な核兵器に関連して大規模な災害がまだ発生していないのは、大きな幸運のおかげなのでしょうか。
フィン: はい、私たちは非常に幸運でした。これまでに多くのニアミスや事故がありました。多くの科学者は、今日生まれる子供たちは核戦争を経験する可能性が高いと述べています。それはとても恐ろしいことです! また、最近、インドがミサイルをパキスタンに誤って発射したことも分かりました。もしそれが米国の基地とロシアの間で起こっていたら、私たちは核戦争に巻き込まれ、壊滅的な結果となる可能性がありました。もしこの道を進み続ければ、非常に危険な旅をしていることになります。人は非合理的で予測不能な行動を起こすものです。それ・ェ起こらないことを保証できないので、その代わりに核兵器を取り除く必要があるのです。
SI:核兵器の惨劇から解放された地球への道に必要な次の段階は何でしょうか。
フィン:多くの人は今、私たちが核兵器のせいでどれほど脆弱であるかを認識しています。家族の未来をプーチンや核保有国の指導者の手に委ねることを安全とは感じていません。歴史上、核軍縮においてなされた最も大きな進歩は、危機の後に達成されました。今こそ人々が活動すべき局面だと思います。甘い認識を持つことをやめなければならないことを政治家に伝える必要があります。核兵器をどのように取り除くかという計画を立てなければなりません。
大衆が立ち上がったとき、権力者は常に権力を失ってきました。TPNWはそのような革命なのです。少数の核保有国が条項を決定し続けることはできません。あまりにも長い間、少数の国家が、核兵器の保有と核抑止という考え方を通して他国の運命を決定してきました。残りの世界はこの状況の人質になってきました。TPNWはこのことに関係しており、地球の未来を切り開くことに関係するものなのです。今、私たちは情勢をがらりと変えようとしています。新しい法律を作り、制度を変えようとしています。安全のためには、核兵器を禁止し、排除する必要があるのです
詳しくはwww.icanw.orgを参照してください。
サティア・サイババからのインスピレーションと導き(抜粋)
パトリシア・ピッチョン
2011年に死去したサティア・サイババは、幅広い国々に多くの信奉者を残し、多くの分野に重要な遺産を残した。その中には保健医療と教育が含まれ、インドのプッタパルティのアシュラムには少年少女のための大学が設立され、無料で患者を診療する卓越した病院が建設された。
彼は「人類は一つである」と教え、すべての階級の人々が共に住むアシュラムでその模範を示した。これは、未だにインドの多くの社会慣習と生活分野に根を下ろすカースト制度に対する現実的な挑戦であった。サイババはこう言っている。「カーストは一つ、それは人類というカーストである。神は一つ、それは遍在する」
彼はその包括的な手法の中で、すべての宗教の偉大な真理を賞揚し、彼が開発した「人間的価値の教育」の一部として初等教育の中にもそれを表現している。これはやがて、インド政府によって全インドの学校教育プログラムとして採用され、今では他の国々の学校にも広がっている。サイババはそれぞれの国で、社会の様々な分野において重要な形で自国の文化や福利に貢献した模範的な男女を特定するよう教育者たちに促した。また、そうした人々に関連した人間的価値についての話し合いを学校の多くの目標の一つに組み入れることを推奨した(例えば、「宗教」や「社会」や「歴史」に限るのではなく、それらを横断するものとして)。そのようにして若い人々の中に、人間はどのような価値観や美徳を持ち、讃え、培うよう努めるべきかについての認識を高めることを目指した。
高学年向けの『人間的価値の教育シリーズ・入門編 Ⅱ』では、ヒンズー教、ゾロアスター教、ユダヤ教、ジャイナ教、仏教、キリスト教、シーク教、イスラム教の祈りが教えられる。この入門書の最終段落で、サイババはこう言っている。「私たちの違いを乗り越え、悪い性質を取り除き、善きものの受け手となり、すべての国の和合のために働くことができますように」・・・
人類同胞に対する奉仕を進展させ深めるために、今以上に良い時はない。サイババは、これは神への道であると、個人的模範とインスピレーションに満ちた教えを通して示した。彼のモットーは、よく知られているとおり、「すべてを愛し、すべてに仕えよ」である。彼は多くの人々の様々な病を治癒したことを多くの人々が証言している。子供たちのために何もないところからお菓子を取り出し、喜ばせ、それをご自身の喜びとした。また、ビブーティ(聖なる灰)も生み出したが、特別な場合には個別の指示を与え、それも治癒の特性を持っていた。さらに、信奉者のために宝石さえも取り出すことがあった。聖職者たちの一団がそのことで彼を責めたとき、サイババはこう言った。「私は人々に彼らが欲しがるものを与える。それは、私が与えたいと思っているものを彼らが欲しがるようになるためである」。彼が豊富に与えたものは神聖な愛であり、多くの人々がそれを体験した。
多くの人々はこれらの体験により変容した。深い信仰と喜びに鼓舞され、生活に大きな変化を起こすことを決意し、サイババの勧める「愛することで一日を始め、愛と共に一日を生き、愛と共に一日を終えよ」という言葉に注意を払うようになった。・・・
混乱と希望(抜粋)
ルーク・ギオリー
毎日が過ぎていく中で、世界は混乱状態の中へ埋没していくことを示す新たな証拠がもたらされている。その一方で、世界レベルで問題を解決する私たちの能力にはまだ一貫性が欠けている。悪い知らせが四方八方からやってくる。人々は恐怖と苦しみに巻き込まれている。人々は、この混乱から抜け出すための指導と明確な方向性を切望している。しかし、シェア・インターナショナル誌の読者は知っているように、マイトレーヤはずっと以前に、私たちは絶壁の淵に向かっていると警告したが、それでも深淵には落下しないだろうと語っていた。
私たちは問題の相互関係を理解し始めており、世界的な危機を克服するためには、協調的な解決策を実行する必要があることを理解し始めている。・・・
・・・いのちは一つであり、諸国は相互に依存しており、私たち人類がつくり出したあらゆる疫病や惨劇に対処する世界的な行動計画が必要であるということを、ますます多くの人々が認識しつつある。数多くの危機は、協調的かつ協力的な対応のみが必要な変革をもたらすという事実、そして私たち全員が果たすべき役割を持っているという事実に多くの人の目を開かせた。
ウクライナ戦争はまた、国家間の相互依存性を明確に示している。ヨーロッパは石油やガスの供給をロシアに大きく依存していることに、多くの人々が気づいた。また、北アフリカの国々が小麦や石油などをウクライナに依存していることに、さらに多くの人々が気づいた。このように、ほとんどの人にとって意味深い形で、私たちの基本的な相互依存性についての理解が深まっているのである。
それぞれの国は、国際社会に貢献する何かを持っている。したがって、各国が「自由市場」の支配の下で競争する戦場よりも、健全で知性的な協力の方がより適切であるように思われる。
どこでも、収支を合わせることは難しくなっているため、より公正な社会をつくるものは何かを再評価する必要に迫られている。分かち合いは、ますます多くの人々によって適切な解決策であるように思われている。このことは、最近のフランス大統領選挙の第1回投票の結果にも表れた。環境を重視し、公平性と社会正義を促進する左派候補者に若者たちがこぞって投票した。・・・
マイトレーヤの言葉を聞く
勢いは増しつつある。人類が経験している霊的危機は分岐点に達しているようである。
同時に、善意の人々は自分たちの意志と立場を強化しているようである。この多極的な危機は、この危機のすべての主要な要素に同時に取り組む大胆な計画を立てた場合にのみ解決できることがますます明らかになっている。それには、政治、外交、経済、環境、社会、農業、文化、科学、教育の分野における一連の計画が必要である。
それは、政党や市民社会のグループ、外交官、国際的な多国間組織、善意を抱く世界中の普通の人々が連携し、それらすべてを相互に関連させて結び付けるネットワークが一つの共通の旗を掲げることを意味する。
現在の危機のピークは、個人、国内、世界のすべてのレベルで、知恵の覚者たちによって定義されているような、すべての「光の勢力」のさらなる強力な連携をもたらすことになるだろう。それは人類に関する限り、私たちが最初に想像していた以上に、人類はマイトレーヤのアドバイスに耳を傾ける準備ができている徴となり得るだろう。
シェア・インターナショナル2023年6月号
印刷版全内容
- 覚者より S.O.P.――われわれの惑星を救え!
- 今月号の内容概説
- 視点 ウクライナでの消耗戦を終わらせる
ジェフリー・サックス - 世界から最悪の惨劇をなくす ベアトリス・フィン氏へのインタビュー
アナ・スウィーストラ・ビエ - ヒューマンライブラリー ――『人を先入観で判断しないことを学ぶ』
ロニー・アバーゲル氏へのインタビュー ジェイソン・フランシス - サンジェルマン伯爵の人生、活動、才能 —第三部
ドミニク・アブデルヌール - 時代の徴 世界中に溢れる奇跡
- サティア・サイババからのインスピレーションと導き
パトリシア・ピッチョン - エコロジー経済学―持続可能性、公平性、自由に向けた変化の過程なのか? —第二部
オーヴェ・ヤコブセン教授へのインタビュー
アンネ・マリエ・クヴェルネヴィック - 混乱と希望 ルーク・ギオリー
- 編集長への手紙 暗雲を払って 他
- 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム
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