シェア・インターナショナル 2024年7月号

シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による記事、今月号の概説などが含まれています。

印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。

contents

ばくち的ジェスチャー

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

人々が正しい関係に向けて断固たるステップを取るときはいつも、対決に向けて同様の断固たるステップを取る人々が必ずいる。大勢の人間がより大きな自由と正義のために働き、そして死んでさえいる──と同時に、他の勢力は減少する彼らの力(パワー)を強固にするための冷笑的な試みで平和を脅かす。その間、全体としての人類は、放棄され克服されるべき昔の古い憎悪の思考の再発を目撃して、恐れおののきながら見守る。
あなた方の兄たちであるわたしたちもまた、この危険なやり方を注意深く見守るが、恐れてはいない。良識は、得るものと失うものとを大体、はかりにかけてみるとき、少なくとも不安定な平和を受け入れることを強いることを、わたしたちは知っている。
これからは、このシナリオが世界中で繰り返されるだろう。“超大国”は彼らの力を維持しようと、あるいは増すことさえ試みるだろう、しかしながら、現状維持を損なわないように慎重にやらなければならないことを知っている。
一体いつまで、諸国家はこの無益なゲームをすることができるのか。唯一の分別あるコースは、すべての者のための平和と繁栄のために、共に働くことである。この方法によってのみ、諸国は国民に、平和の歓び、正義(公正)の繁栄、そして分かち合いの至福を得るための用意をさせることができるのである。
(シェア・インターナショナル誌2014年6月号)

人類の歴史的選択

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

人間が歴史的選択をするときは到来した。間もなく人類は極めて重大な決断を、すべての男、女、子供の未来を、まさに地球上の生きものすべての未来を決める決断をしなければならないことに気づくであろう──惑星地球において途切れることなく、限りなく発展する創造性か、あるいは、われわれの住処であるこの惑星上の人間および人間以下のすべての生命の恐ろしい滅亡かの選択である。
残念ながら、人間は原子の核に隠された恐ろしいパワー(力)の秘密を発見して、それを戦争のために利用してきた。人類は競争や貪欲、権力への渇望によって非常に分離しており、偶然か故意による絶滅の危険は絶えず存在する。であるから、人はより安全に生きるための道を探さなければならない。今日、人類および諸国家の個性はあまりにも強力であり、人生の奮闘の中であまりにも分離しており、彼らは道を見失ってしまった。人は生き延びるために速やかにそれを見いださなければならない。
かくして、偉大なる者たち、あなた方の兄たちは平和への唯一の道を示そうとしてきた。分かち合いと正義のみが平和をもたらすだろう、とわれわれは言う。すべての人間が、心(ハート)の中で、平和を願う。われわれの勧告は本当に単純である、しかしこれまで、人類にとってそれを把握することは困難であった。人間は神聖なる自由意志を持ち、彼らの運命の支配者である。分かち合いと正義の道を取りなさいと、われわれは勧告する。それは「同胞団」の衣であり、それなしには、人は十分な人間とは言えない。
(シェア・インターナショナル誌2013年3月号)

編集部より

本誌

シェア・インターナショナルの協働者(コーワーカー)たちは、「シェア・インターナショナル誌というのは何についての雑誌ですか」とよく聞かれる。

その質問に答える方法はたくさんある。1982年、本誌が創刊される直前、私たちは次のように書いた。「シェア・インターナショナル誌は、新しい時代の思考の二つの主な方向──政治的と霊的──を統合する。主な目的は、新しい時代の世界教師マイトレーヤと知恵の覚者方が今、私たちの中におり、徐々に公の舞台へと出現しつつあるという事実を知らせることである。同時に、現在、世界的規模で起こっている政治的、社会的、経済的、霊的な変化の底に横たわる統合を示し、この世界をより正しい、慈悲深い線に沿って再建するための実際的な行動を刺激することを意図する」

本誌は、いのちについての雑誌である。おこがましい主張だと言う人もいるだろう。定期購読者なら、歴史のさびついた扉の鍵が開けられるのを目にし、頻度は低いものの、ほとんどの人が知らない文明、例えばアトランティス文明へと思いをはせることになったことを思い出すだろう。さらに重要なのは、アトランティスのような不可思議な世界が最終的に失敗し、容赦ないカルマの波間に沈んだのはなぜかを説明するため、古代の記録文書(アーカイブ)が開かれることである。貪欲、はなはだしい物質主義、分離主義が、アトランティスを終焉に導いた──今日、まさにこの教訓を心に刻みつけなければならない。第一次世界大戦と第二次世界大戦の淵源(えんげん)は、そうした初期の暗黒時代にまでさかのぼることができる──もう一つの教訓である。言い換えれば、この出版物は教育的で啓発的であり、現代とその先の時代のための指針を提供するものである。

本誌のページをめくれば、人類が一つの存在であるだけでなく、地球上のすべての生命と絡み合っており、自然界に対する責任を負っているということを知ることができる。そして、これはスリルを感じさせることであるが、私たちの惑星は太陽系という太陽の家族の一員であり、その太陽系は偉大な生命そのものである、ということが書かれている。さらに、人を謙虚にさせるような事実として、太陽系内の他の惑星には、私たちの幸せだけを願い、カルマの法則の制限内で私たちを私たち自身から救うために奉仕しようとする、知性を持った善良な友人や助力者たちが存在している。

本誌は、未来についての雑誌であり、私たち全員が切望する世界をどのように創造することができるかについて書かれている。「私たち全員」とは、新しいあり方や生き方を切望するすべての人々のことである。こうしたページは、未来への鍵を握っている。というのは、私たちはマイトレーヤの知恵と教え、道を示す者としての覚者の言葉、そして覚者と緊密に連携して働いた高位の弟子の言葉を読むことができるという幸運に浴しているからである。これ以上の助言や援助を望むことができるだろうか。

本誌の表紙から、読者は自分の魂への呼びかけと、奉仕したいという、高位我とのより緊密な関係へと移行したいという、自分の志向への励ましを聞くことができる。それは、直観を呼び起こそうとする霊(スピリット)の声である。直観は、霊的なエネルギーとインスピレーションを吸収する体験に心を開いている人々に内在する、最高で最良のものである。こうしたエネルギーとインスピレーションは、人を道に沿ってさらに前進させることができる。

私たちは覚者方の言葉をひそかに知っている。覚者方が存在しているという事実だけでも、世界と──私たちが理解し得る限りの──大計画のための奉仕へと邁進するのに十分な希望の礎となる。覚者のような存在がおられ、神の大計画があり、大生命には意味と目的があるということを知るだけでも、希望や愛、私たちがその一部である大生命に対する畏敬の念の源となる。導きがあれば、正しい選択をすることはより容易になる──その導きを心に留めるなら。

生命への畏敬の念が、今日の世界から広く失われていることは議論の余地がない。私たちの世界は「変になっている」からである。私たちは混沌とした状態にある。私たちは、もしくは権力の座にある者たちは、危機からさらに大きな危機へと、地域紛争から国家紛争へと、国家的な緊張から国際的な緊張へと、そして危険な戦争挑発、軍国主義、政治工作へとなだれ込み、より深刻な危機を引き起こしかねない。

太陽系の家族──他の惑星に住む「兄弟姉妹たち」──が愕然として地球を見つめ、地球とその子供たちを救うために太陽ロゴスに祈っている姿を想像するのは、それほど突飛なことではない。地球の子供たちは盲目的で、道を踏み外してしまい、間違った選択をすることに固執しているように見えるからである。毎日のように虐殺され、数百万人規模で家を追われ、食べ物があるのに飢え、疎外され、屈辱を受け、私たちの冷淡な無関心や手をこまねいているばかりの不作為によって薬物や絶望に追いやられている人々にとって、確かに地上には地獄がつくり出されている。権力者の行動に個人として賛成であろうと反対であろうと、日々の集団的な決断によって、私たちは故郷の惑星のいのちを脅かし、自分たち自身と太陽系のための大計画を混乱させている。間違った選択によって、人類自身が機会(チャンス)の窓を閉ざそうとしている。私たちには自由意志があり、間違った選択をし続ける権利があるが、そうすることで選択肢を制限している。分離的で、暴力的で、否定的な決断をするたびに、聖なる介入の「窓」を狭めているのだ。

マイトレーヤと覚者方は、奉仕するように呼びかけられたと感じるなら、奉仕の喜びを受け入れるよう、そうすることができる人すべてに促している。声を上げ、正義や平和、分かち合いを要求するよう、そうすることができる人すべてに勧めている。統合と寛容を目指すよう、解決策を見いだすために志を同じくする人々と協力する機会を探すよう、世界を救い、過ちを正すことを始めるよう、人々を励ましている。本誌は、必要とされるインスピレーションを提供することができる。また、助けたいというハートの切望や、偉大なる方の言葉を引用すれば、「同じ日が二度と繰り返されることなく、誰も窮乏することのない」未来を創造したいという切望を刺激することができる。そうした未来においては、意味と目的が認識されることによって人生は神聖なものとなる。そして、すべての人が自分自身を潜在的な神であると知り、その神性を表現するために生きることになる。

今月号の内容概説

この合併号[日本語版は7月号と8月号に分けて発行]では、このような考えとねらいを念頭に置き、地球の健康と私たちの管理義務に焦点を当てるとともに、戦争と人為的な紛争の背後にある闇の力について警告することにした。デーヴァ(天使)とエレメンタル(精霊)の神秘的な世界も明らかにしている。ベンジャミン・クレームが提供した回答は、私たちが自然界のすべての王国と相互につながり合っており、そうした王国に影響を及ぼしているという考えを是認している──現在の世界的な異常気象がその証拠である。イエス覚者はアポロニウスとして生き続けたが、これは輪廻転生の事実を証明している。ベンジャミン・クレームの師は、この惑星を救うことを選択し、「平和の歓び、正義(公正)の繁栄、そして分かち合いの至福を得るため」、私たちの自由意志を賢明に使うよう助言している。

シェア・インターナショナル2024年7月号
印刷版全内容

  • 覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
    ばくち的ジェスチャー/人類の歴史的選択
  • 編集部より/今月号の内容概説
  • 視点
    グリーン・トランジションに関して、
    人間の知性は人間の貪欲に勝てるだろうか?
    ビル・マッキベン
  • 通貨制度を利用して気候変動を解決する 第一部
    セバスチャン・グラーフ/ラーズ・グラーフ
  • 2024 ゴールドマン環境賞
    7人の勇気ある環境活動家が表彰される
  • カルロ・アクティス:最初の 「ミレニアル世代の聖人」
  • 時代の徴
    秋田のUFO/民家の光の模様
  • アフリカの「緑の長城」構想
  • 私たちの惑星の管理―選集
    Stewardship of our Planet-a compilation
  • デーヴァとエレメンタル
    アート・ユリアーンス
  • 読者質問欄
    回答 ベンジャミン・クレーム
  • 編集長への手紙
    2007年のテレビへの出現 他

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