シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。
印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。
シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は35年近くにわたって毎月記事を提供してきました。これらは書かれた時点だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載されることを意図していました。
新しい文明――覚者より
明けつつあるこの新しい時代の初めにおいて、次に続く何世紀もの間に光彩を添える文明と文化がどのようなものかを想像するのはむずかしい。そのような試みのほとんどは物質的ビジョンの網に絡まったままである。人生の霊的な意味とその表現を求める人間の志向を包含しようとしたものは、ほとんど見られない。
新しい文明と文化の観点から将来を予見してみよう。間もなく新しい啓示の方向に向かって最初のステップが取られるだろう。間もなく人類の前方にある道を指し示す新しい道標が置かれるだろう。初めは変化はゆっくりと進むが、やがてその勢いを増して、すべてがつくり直されるだろう。
新しい文明を構成する要素の特性を考慮してみよう。新しい時代の顕著な姿勢は、正しい関係を創造し、善意を表現するための試みであろう。個人に強調を置くことから集団(グループ)に強調を置く方向に大きく移行し、それが人類をより実りの多い線に沿って再教育するだろう。そしてそれが、神の大計画によりいっそう沿う機構を創造していくなかに反映されるだろう。未来についてのさらなる特徴は、人間が神の特性をよりよく理解し、神とのより密接な関係を持つことを欲するようになることであろう。今日見られるような、神が人間の生活にとって末梢的な存在ではなく、この目標が何百万の人間の生活の中で至上のものとなるだろう。神についてのこの新しいアプローチ(取り組み)に伴って、すべての生命の顕現に対する新しい敬意の念が生まれ、このようにして人間は下層王国との正しい整列関係に入る。下層王国に対する新しい責任感が人間の進化の速度を速め、したがって大計画に仕えることになる。
ほどなく、科学に対する新しいアプローチが、われわれがその中に生きるあの実在(リアリティー)に対するわれわれの姿勢を完全に再調整させる道を開くだろう。すべてが一体であり、われわれが知る各断片は他のすべてと密接につながっており、その関係は数学的に決められる特定の法則によって支配されており、各断片の中に総体の潜在力が存在するということを、新しい科学が人類に示すだろう。この新しい知識が、人間の、世界についての体験とお互いについての体験を変え、神と人間が一つであるという真理を確認させるだろう。このようにして新しい科学は人間の神性を実証し、新しい世界宗教の確立につながるだろう。科学と宗教との間の往古の分離は癒され、人間の霊的成長に新しい推進力が加えられるだろう。
そうした豊かな風土の中で、人間の隠された霊的能力が自然に開かれ、人間のマインド(識心)の膨大な潜在力が空間と時間を征服し、そして宇宙自体のエネルギーをコントロールするだろう。人間の霊魂(スピリット)の資質は無限である。啓示が最高潮に達するなかで、目に見えない世界の栄光が人間の仰天した凝視の前に明かされ、聖なる創造の全貌が如実に見せられるだろう。
人間が宝瓶宮(アクエリアス)の体験の瀬戸際に立つにあたり、このすべてのことが人間を待っている。キリストによって人間に運ばれる「宝瓶宮のいのちの水」は人間の裡に眠る聖なる意識を目覚めさせ、本来の姿である神を人間に示すだろう。マイトレーヤと彼の兄弟たちの賢明な指導のもとに、人間は明らかにされた神性の全能力を達成するだろう。それが人間の生得の権利であり、人はただそれを知らないだけである。
世紀から次の世紀へ、順を追って、人間の神性をますます顕現する文明を人間は築いていくだろう。聖なる創造の美のすべての様相が表現される文化をつくるだろう、それは神のイデア(理念)の栄光が映し出される鏡である。
このようにして人間は、神の大計画のもとで、ものごとの体系の中における人間の真の位置を占めるだろう。このようにして、マイトレーヤのインスピレーション(鼓舞)のもとに、人間はこの── 恐怖と独断的教義と憎しみによって分裂された──世界を変容させるだろう。愛の法則が支配し、すべての人間が兄弟であり、聖なる特性にかかわるものはすべて人間の注目を引き付け、それが人生をコントロールする、そのような世界に変容させるだろう。このようにして神についての人間の夢は実現され、その潜在力は達成され、人間の運命は全うされるだろう。
(シェア・インターナショナル誌1982年8月号)
これらの記事は、ハイアラキーの上級メンバーである覚者によるものである。彼の名前は秘教界ではよく知られているが、まだ明かされていない。マイトレーヤの出現に関する主要なスポークスマンであるベンジャミン・クレームは、覚者と常にテレパシーでコンタクトをとっており、彼に記事を口述していた。
覚者による他の記事を見る
質疑応答(抜粋)
世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。
これは複雑な主題のようですが、治療に関してカルマはどのように働くかご説明いただけますか。
カルマ的治療は次のように行われます。特定の状況において、覚者は法の下で一定の量のエネルギーを使うことができます。ある場合には、特に子供の場合、これは全体的なまたは部分的な治癒において十分でしょう。他方、より高齢な場合や、より重大な場合は、それは状況が悪化するのを防ぐだけでしょう。カルマ的状況が変われば、多かれ少なかれ、場合に応じて、より多くのエネルギーが利用可能になります。このパターンは、患者が治癒されるか、全体のカルマが許す程度に緩和されるまで続きます。
魂はいつ次の器の性別を選ぶのですか。その理由は何ですか。男性の肉体をとったり女性の肉体をとったりするのはなぜですか。
それは将来の転生の目的を決めるプロセスの中で決められます。魂はあらゆる体験を必要とします。
どのくらいが魂の選択で、どのくらいがランダムに行われるのですか。
それはランダムな過程ではありません。選択は完全に魂によってなされます。
この転生で非常に男性的なタイプの女性であれば、次の人生では男性になるのですか。それとも前世で男性だったからそうなのですか。
いいえ、必ずしもそうではありません。もっと複雑なものです。それは文化や、(家族と文化の両方における)条件付け、世代的な影響の問題です。光線の影響やその人の中での光線の相互作用の問題でもあります。
編集長への手紙(抜粋)
シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のためにこれらの手紙は提供されている。
「今がその時」
2022年6月20日の土曜日に、カリフォルニア州ロサンゼルスにあるベンジャミン・クレーム美術館で仕事をしていた時、ドアを開ける直前に、4人のチベット人の僧侶が玄関前の歩道に立っていました。私は外へと歩み出て、ベンジャミン・クレーム氏の『到来されるマイトレーヤ仏陀のためのタンカ』の原画を見るために入館したいのですかと尋ねました。彼らは「いいえ」と言いました。私は少し笑って、閉ざされた心を持つ人はどこにでもいるということを考えました。
1時間ほど後に一人の女性が入ってきて、自分は神智学徒でありブラヴァツキー夫人の本を数冊読んだと言っていました。私たちはブラヴァツキー夫人について少し話をして、その後、アリス・ベイリーやエレナ・レーリッヒの著作、そしてもちろん、ベンジャミン・クレーム氏の本のことを話しました。彼女はこの秘教の美術館を見つけられたことにどれほど興奮しているか、そして信じられないほどだと何度も口にしていました。それから、ここが美術館には完璧な場所だと言いました。彼女はしばらくの間、それぞれの絵を見たり、説明用のプレートを読んだりして過ごしていました。ついに『到来されるマイトレーヤ仏陀のためのタンカ』の絵の所にやって来て、これが自分のお気に入りで、大好きな絵だと断言しました。この美術館が存在していることが信じられない、と彼女は何度も何度も言い、この地域がいかに最適であるかを語っていました。十分にタンカを鑑賞し終えて、彼女は非常に物静かに「今こそがその時です」と言いました。このコメントについて興味深い点は、私がいつもは訪問者にクレーム氏の長年にわたる執筆や世界講演旅行について伝え、世界教師マイトレーヤの出現の話をするのですが、この時には彼女が神智学徒だと名乗り、美術館のホームページを来館前に見てきたと言っていたので、私からは話をしなかったことです。彼女の言葉の後で私は「あなたが正しいといいですね」と言いました。「そうなのです」と、彼女はまたとても静かに言いました。このことは私にとって意味がありました。というのは、米国伝導瞑想研修会でのベンジャミン・クレーム氏を度々観察してきて、最も重要な物事を語る時には非常に物静かに、全く力を入れない様子で話をされていたからなのです。人はそれを聞くことにさえ、真に注意を払わなければなりませんでした。このようなタイプのコメントはいつになく重要である、と私は長年考えてきました。言葉が何の無理強いもなく語られ、説得しようという力みが全くないため、私たちの自由意志が侵害されないことと関係した何かがその言葉の中にあるに違いない、と考えてきました。この女性もまた、そのように話したのです。今がその時だということを私に確信させようとするような力みは全くありませんでした。彼女は私たちの催すイベントや講演などについて尋ねてきたため、私たちは年4回の講演を開催していたが、パンデミックによって一時的に停止していることを伝えました。パンデミックの状況が許せば、初秋から始めるかもしれないと私から言いました。彼女は私たちが一緒にいたことにお礼を言ってくれて、私はいつでもまた来てくれるように伝えました。
S・C
米国、カリフォルニア州ロサンゼルス
呼びかけ
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ご支援ありがとうございました。
時代の徴

アメリカ── 2022年5月15日の夜、テキサス州アマリロで月食中に撮影された赤い月。光る星のような物体が視界に現れるとほんのしばらくの間、浮遊していた。「ビデオを撮ろうとしたら南の方角へ飛んで行ったよ」と目撃者は語った。(mufon.com)
新しい認識――選集(抜粋)
A new awareness ── a compilation
「新しい認識」というテーマに関する引用文の選集を掲載します。引用文は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第Ⅰ巻と第Ⅱ巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものです。
日ごとに新しい概念が想念帯に入り、その影響を至るところにいる敏感な人間の心(マインド)に与えている。一瞬一瞬、人類が新しい宇宙の周期の瀬戸際に立つにつれて、人類種族の根底にある必要についての新しい認識が増大する。何にも増して、人類はその一体性を、その相互依存性を、お互いの必要性を悟りつつある。そしてその顕現に向かって痛々しい一歩一歩を歩んでいる。対立、不調和、衝突は多い。しかし、お互いがお互いと同一認するアンデンティティーについての新しい認識が花開く。
(『覚者は語る(Ⅰ)』─眠れる火─より)
認識(awareness)は極めて重大です。奉仕においてだけでなく、人生のあらゆる行為においても非常に重要です。実際、あらゆる瞬間において、認識はあなたがここにいる存在理由のすべてであり、目的のすべてであります。あなたは意識的認識(conscious awareness)を発達させるために転生しているのです。それが進化の意味するものです。認識と奉仕を他の一般的な認識と区別することはできません。魂が転生する理由が意識的認識において成長することであるなら、意識的認識があらゆる行為における支配的要素でなければなりません。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)
直観の開花を通して、認識の膨大な広がりが人間の前方に横たわる。存在の状態についての認識であり、それはまだまったく人間に知られていないが、覚醒した心(マインド)によって知覚されるのを待っている。
すべての意識の拡大の前には緊張がある。人間が今通過している争いと困難のこの時期の後に、平安と落ち着きの時が続き、直観が徐々に開花するための舞台が整えられるだろう。それが起こるとき、人間は、すべての論争を通り越して、神のイメージに似せて創られた魂としての自己の特性を直接知るだろう。
(『覚者は語る(Ⅰ)』─理性と直観─より)
わたし自身を公に顕す時が来たら、すべての人類の希望と願いを表明する──新しい人生への、新しい出発への願いを、方向転換への用意があることを、人々が平和に生きることができる新しい世界の建設を、自分自身を恐れることなく、兄弟たちを恐れることなく生きることができ、心に喜びを持って自由に創造し、正直にあるがままであることができる、そのような新しい世界の建設への願いを表明しよう。
わたしの仕事は、始まったばかりであるのに、もうすでに人の心に新しい光が、新しい希望が芽生え、新しい始まりの兆しがある。人間は孤立した存在ではないことを、あらゆる者の守護者が、代理人を遣わされたことを認識し始めている。わたしは、神の代理人である。
(『いのちの水を運ぶ者』第8信より)
マイトレーヤは言われました、「真我のみが重要である」と。私たちはその真我なのです、不滅の存在なのです。私たちの苦痛、問題、苦しみは私たちが真我以外のあらゆるものと自己を同一認してしまう事実によるのです。だから、もし真我のみが重要なら、私たちが達成できる最も重要なことは真我の認識に違いありません。真我の認識は5分か10分座って瞑想し、一日の残りの時間は認識していないのではいけません。自分がいかなる存在なのかを認識できるようになるのは一瞬一瞬からですから、真我の認識は一瞬から一瞬へと続いていく過程です。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)
私たちは世界の経済機構を変革せねばなりません。そうすることがより正しいからではなく、それが非常に邪悪で不正義なものだからです。私たちがそれを変革しなければ、世界を破滅させるでしょう。事は単純そのものです。私たちは調和に基づいた、したがって平衡のある社会で、本来の生き方(魂としての)をし始めることができるように、それを変えねばなりません。その平衡があるとき、私たちは自分たちが本来誰であり、何であるのかについての認識を増大させるのです。それが私たちの危機であり、今日の私たちの問題です──自分が誰であるかを知ること。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)
本誌通信員より
『より広い視野ーー気候変動危機に新しいアフリカの声を届ける私の闘い』(抜粋)
ヴァネッサ・ナカテ著(2021年) サビナ・クレシによる書評
これは、気候変動活動の世界における比較的新しい声であるウガンダのヴァネッサ・ナカテさん(26歳)による驚くべき本である。気候変動活動家としての彼女の物語は、2018年の春、彼女がカンパラにあるマケレレ大学ビジネススクールの経営管理プログラムを卒業しようとしていた時に始まった。彼女はコースを終了後、ある種のボランティア活動を伴う卒業セレモニーまでの数カ月を埋めようとしていたが、まだどうしようか決めかねていた。
東アフリカにおいて、厳しい干ばつの年の翌年、2018年3月に記録的な大雨が降り始めた。この大雨は、ケニア、エチオピア、ウガンダ、ルワンダ、ソマリア、ジブチ、ブルンジの7カ国で大洪水を引き起こし、何百万もの人々に影響を与え、数十万もの人々が家や農地や生計手段を失った。家だけではなく道路や橋が流され、数百人が亡くなった。いくつかのダムが決壊し、溢れ出した。地滑りにより、さらに多くの人々が亡くなり、家を追われることになった。・・・
ヴァネッサさんは、これらすべてのことから気候変動──将来、他の場所で他の人たちに起こると中学校で教えられたこと──が現在、アフリカで、ウガンダで、地元カンパラで起こっていることを悟ったのである。・・・
彼女は、2050年までに3℃、そして2100年までに7℃温度が上昇する方向に進んでいる可能性がある──その場合は人類文明の終焉を意味する──ことを学んだ。
このことで彼女は、心配、悲しみ、恐れ、怒り、戸惑い、挫折感で一杯になった。この気候緊急事態に直面した世界の指導者たちの怠慢に唖然としたという。そして彼女は、これが本当に緊急事態であることを認識した数少ない人たちの一人であると思われるグレタ・トゥーンベリさんを発見した。
彼女は気候変動活動家とはどのようなものかを学び、それこそが、世界の指導者が行動しないことへの怒りと共に、彼女自身が活動を始めるきっかけとなったのであった。最初の気候ストライキで、彼女は兄弟や従兄弟や友人たちと共にカンパラの混雑した交差点に立ち、英語で「木々は私たちにとって大切」「自然は命」「木を植えると森を植えることになる」「今こそ気候ストライキを」といったスローガンのボードを掲げた。中には「地球温暖化ありがとう」という皮肉のスローガンもあった。
彼女は、このようなストライキの写真をソーシャルメディアに投稿した。やがて、グレタ・トゥーンベリさんなどの他の気候変動活動家が彼女の写真に気づき、国連、グリーンピースなどから招待を受け、国際気候会議に参加することになった。・・・
最初の気候ストライキからわずか18カ月後、彼女はダボスにいた。ダボスでは、北極圏ベースキャンプ(北極圏の急速な温暖化に注目している北極圏の専門家と科学者のチーム)から招待された若い気候変動活動家のグループの一つが、その年の世界経済フォーラムの会議と並行して、「外部での」の提唱活動と意識の向上に取り組んでいた。
彼女は北極圏ベースキャンプの活動の他に、グレタ・トゥーンベリさんを含む4人のヨーロッパの気候変動活動家と共に「未来のための金曜日」の記者会見に参加した。AP通信は5人が並んだ写真を撮影したが、同じ日のランチタイムに彼女が見た、公開された写真に彼女は映っていなかった。写真から切り取られていたのである。彼女は直ちにAP通信に対する質問をツイッターに投稿し、自分が削除された理由を尋ねた。
北極圏ベースキャンプのスタッフは、この出来事については残念だと述べたが、正式な声明を発表したり、AP通信に苦情を申し立てたりすることはなかった。そして、ここから話が面白くなる。ヴァネッサ・ナカテさんは挑戦をやめたり恐れに屈したりはしない。彼女は行動を起こし、その行動は心からのものである。ライブストリームを録画し、そこで自分の気持ちを表現し、何が起こったかについて自分が考えていることを話した。・・・
彼女はメディアの注目を集め、世界の報道機関の関心を引くためにこの出来事を利用していたわけではない。しかし、彼女が声を上げた結果、環境問題における人種差別と不平等の問題が気候変動活動家の運動からより広く注目を集め、それに力を与え、以前は無視されるか疎外されていた声に注目が集まった。
「有色人種の気候変動活動家が消されました。同じことが自分の身に起こった活動家の方々が私にメッセージを送ってくれましたが、彼らは何も言う勇気がなかったと言っていました」
その時から、彼女は活動の範囲を拡大し、地元のウガンダの他に、遠くアフリカ全体の気候変動とその影響まで含めるだけではなく、女性の権利、国連の17の持続可能な開発目標へと広げ、さらには気候正義運動の中でアフリカの声を届ける必要性にまで広げた。
シェア・インターナショナル2023年7月号
印刷版全内容
- 覚者より 新しい文明
- 今月号の内容概説
- 視点 ウクライナ戦争が引き金となった飢餓危機により「この世の地獄」が迫っている、と国連の食糧部門のチーフが発言
ケニー・スタンシル - 「神はあなたに声を与えられました。それを使ってください」
- ウクライナにおける公正かつ恒久なる平和の実現に向けて
- 大手石油会社に立ち向かい――そして勝利を得た!
- 時代の徴 世界中の光の現象
- 自然界の「驚異的な再生能力」を明らかにした活動家たちに ゴールドマン賞が授与される
ジュリア・コンリー - 接触と伝達の科学 アイディア
アート・ユリアーンス - ヴァネッサ・ナカテ著(2021年)
『より広い視野 – 気候変動危機に新しいアフリカの声を届ける私の闘い」
サビナ・クレシによる書評 - 新しい繊維分析法は 「トリノの聖骸布」がイエスの時代のものであることを特定
- 新しい認識 – 選集
A new awareness – a compilation - 編集長への手紙 障害を切り抜けて 他
- 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム
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