シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。
印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。
シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者はほとんど40年近くにわたって毎月記事を提供してきました。2006年に書かれたこの記事は多くのテーマを扱っていますが、そのうちの一つは、人間が孤独であったことは決してなく、私たちが望めば案内(ガイダンス)が得られるという再保証です。まるで2020年に書か有れたようにクレームの師はこう書いております。「われわれの住処である地球という惑星を大切に看取り健康を取り戻さねばならず、その空気と土壌と水を浄化し、再び人間にとって安全なものにしなければならない。これらが惑星の安定とその住民の健康にとって緊急に必要な条件である」
ー覚者より 愛と平和の道
ベンジャミン・クレーム筆記
幸いなことには、助けが必要なときに人間が放っておかれたことは決してない。どんなに困難な状況だろうが、どんなに直面する危険が大きく深刻なものであろうが、人は一つだけ確信がもてる──すなわち彼の兄たち(覚者たち)から見放されることはない、ということである。人間の長い歴史において幾度も幾度も、すべてが失われて、人間の未来が危険なほど不確かになったとき、いつでもわたしたちの救助が手近にあり、人間の前進への道は再び復活されたのであった。そして今日、相容れない様々な勢力の大渦巻きの中に立ち、次のステップについて確信がなく、前方にある仕事の巨大さにほとんど圧倒されているこの荒々しいときにあって、然りである。
わたしたちは古の隠遁地から出て来て、わたしたちの思考とステップを苦闘する兄弟たちの援助に向け直す。すべてが失われているのではないことを、人間が彼らの生活を組み立てるために他のより良い方法が存在することを、和合と幸福は正義と自由から生じることを、分かち合いは和合の自然な行為であり、すべての人間の苦しみへの単純な答えであることを、模範によって示すために。
人類はわたしたちが与えねばならない叡知の贈り物を欲しなければならない。偉大なる法がそれの強制を許さない。であるから、人類は彼らを取り囲む危険をはっきりと見て、決断と選択をしなければならない。
人類に案内(指導)が必要なことは議論の余地がない(多くの者がそのことを否定し、あるいはそれを見つけることができるということを否定するのだけれど)。そしてこの案内(指導)を、マイトレーヤ御自身が人類に提供されるであろう──彼らに考慮し、賢明に分別してもらうために。
それに応えて、人類は彼ら自身をひとつとして見なければならない。自由と正義を阻む古い障害物は捨て去られねばならない。すべての者が地球の豊かな贈り物を分かち合わねばならない。すべてが信頼という言語を学ばねばならない。われわれの住処である地球という惑星を大切に看取り健康を取り戻さねばならず、その空気と土壌と水を浄化し、再び人間にとって安全なものにしなければならない。
これらが惑星の安定とその住民の健康にとって緊急に必要な条件である。一旦それらが採用されたならば、もはや過去の無秩序に戻ることは決してないだろう。人間は、貧困や戦争、搾取や残酷さ、腐敗や不正義に別れを告げるだろう。
人類は彼らの兄たちを熱心に見習い、そして愛と平和の道を歩むだろう。
今のこの時を決断の時と見なしなさい。すべてが、マイトレーヤの勧告に対する人間の反応にかかっている。あなた方の兄であるわたしたちは心配しているわけでも、悦に入っているわけでもない。マイトレーヤと人類の両方が直面する巨大な仕事をわたしたちは知っている。わたしたちはまた「いのちのしるし」の読み方を知っており、恐れてはいない。これを読んでいるあなた方は恐れることなく、地球の復興がすぐ近くにあるという事実を、過去の不正は衰え、それとともに古い統治法が衰えつつあるという事実を、広く知らせなさい。新しい案内は人間のための道を示すためにここにある──古の、しかしいつも新しい指導が人間を山頂へと連れて行く。
(SI誌、2006年7-8月号)
読者質問欄
世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。
Q 私は奇跡よりも実用性とロジスティックス(物流)について話したいです。何兆トンもの食料と水を開発途上国にどうやって移動させますか。世界のある地域から別の地域にどうやって動かすのですか。
A 覚者方は、彼らの機関──彼らの弟子たち、経済や経営の分野での多くの経験を積んだ男女──を通して、関連する計画の数多くを長年かけて作り上げました。そのいずれもが世界の再分配の問題を解決するでしょう。世界の問題、経済問題は、実際には分配と再分配の問題です。それ以外ではありません。
様々な計画がありますが、覚者方が最も望んでいるのはこのようなものです──私たちはそれについて聞いたことがありませんが、このようなものです。国連の新しい機関が設立され、資源の再分配のみを扱い、覚者(または少なくとも第3段階のイニシエート、かなり進化した個人)の監視下で、それが適切に、腐敗などなしに行われるかを確認します。
それから各国が自国の生産物と輸入すべきものの目録を作るよう要請されます。このようにして、すべての情報がコンピューターに入力され、世界の資源の大きさとそれがどこにあるかという、世界のケーキの大きさが分かるようになります。どの国家が何を過剰に持っているかが分かり、各国が余剰分を世界全体のために信頼して譲り渡すよう要請されるのです。そして大きな余剰を持つ大国はより多くを共同積立に入れることになるでしょう。
Q それにはどのくらいの期間がかかりますか。時間的枠組みはどうなりますか。
A 私の理解では、この過程が完全に終了するには、約3年かかるでしょう。3年間で、世界資源の分かち合いの過程は当たり前のことになるでしょう。
呼びかけ
私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。
誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。
インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。
ご支援ありがとうございました。
時代の徴
ここに掲載されている「時代の徴」は、過去にベンジャミン・クレームによって確認されたものであるか、または確認されたものに似たもの、あるいはそれ自体が物語っている「徴」として掲載した。それらは多くの人に目撃され、彼らの希望と信の証となている。判断は読者のみなさまにお任せしたい。

(soho.nascom.nasa.gov/data/Theater/)

(注:ワシントンDC上空で輝く飛行物体の大群が目撃されたのは、1カ月でこれが3度目であった)

編集長への手紙
シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっていたかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。
動物の魔法
編集長殿
(1)数年前に私の現在(*)の仕事に関係のある夢を見ました。その当時、3年半の間無職で、子供たちと私は金銭的に非常に困窮していました。
夢の中で私は動物園にいて、大勢の人々と一緒に立ってヒヒの群れを見ていました。一匹のヒヒが他のものより目立っていて、彼はテレビの私の好きなアニメの一つに出てくる、ヒヒのキャラクターにそっくりだったのです。
近くにいた人たちは、そのヒヒを滑稽だと思い笑っていました。私はなぜ笑っているのか彼らに尋ねました。彼らにはそのヒヒがマイトレーヤだとわからないのでしょうか。
まるで私がテレビのクイズ番組で賞金を勝ち取ったかのように、そのヒヒが勝利のポーズを取って、毛皮の中から一通の封筒を取り出して私に手渡してくれました。その封筒を受け取った時、開けなくても私にはお金が入っていることがわかり、正確な金額も知っていました。
その翌日、ある団体から電話があり、そこは半年前に私が仕事の応募をしたところでした。電話の女性が言うには、彼女が自分の机を片付けたところ、私の履歴書が見つかり、ユトレヒトにある人権団体での、私に良い仕事を知っているということでした。彼女は面接委員会のメンバーで、その仕事のための面接に私を呼んでくれました。私は出かけていき、仕事を得たのです。二度目のミーティングで私の給与について話し合われ、頑張ってみましたが、私が封筒の中に『夢見た』金額の給与を、新しい雇い主から引き出すことはできませんでした。私たちは100ギルダー(2002年までの通貨、約12,000円)少ない金額で同意しました。
最初の1カ月の終わりに、私の最初の給与小切手を受け取る時、計算を間違えたため、初めの同意額よりも100ギルダー多い額を受け取ることになると、上司から伝えられました。夢の中で、『ヒヒの』封筒にあったとわかっていた、きっかり同じ金額だったのです。
信頼はしばしば報われるという、私の考えは正しいでしょうか。この夢はマイトレーヤによって与えられましたか。
【ベンジャミン・クレームの師は、両方の問いがそのとおりであると確認した】
(*編注:この手紙は2004年10月に受け取ったものである)
高揚感
(2)2004年11月の嵐の金曜夜に、私はユトレヒト中心部の職場から夜遅く帰りました。私の車を駐車した郊外までのバスに乗るため、バス停まで歩いていましたが、バス停に着くとバス運転手がドアを閉めて走り去ったのです。私は疲れていたので、これはひどい出来事でした。私はすっかり参ってしまいました。
その時、赤のオペル・カデット(私の家族はしばしばこの類の車の冗談を言っています)が止まりました。運転手が窓を開けて、一部始終を見ていたと言い、車に乗っていくか尋ねられました。一瞬の躊躇もなく、私は彼の隣に乗り込みましたが、彼は作業服を着た建設業者でした。彼はその道を毎日車で通っていると言い、すぐの角を曲がった所に住んでいると言っていました。それから私たちは、ほとんどの人々がいかに配慮に欠けるかについて話して、人が他の人々の必要について考え、共感を持ったなら、苦しみはもっとずっと少なくなるだろうという話をしました。
その夜の夕食の間、私がこの体験について子供たちと話をすると、彼らの反応(彼らは赤の他人の車に乗ってしまった私を怒っていました)を目の当たりにして初めて、それがとても奇妙なことだったとわかったのです。
その『建設業者』はマイトレーヤでしたか、なぜ私はあれほど怖くなかったのでしょうか。
エレン・ベルナルズ
オランダ、ブラリクム
【ベンジャミン・クレームの師は、その『建設業者』がマイトレーヤであったこと、そしてそのために手紙の筆者が怖くなかったことを確認した】
霊性―第二部
1982年1月に発行されたシェア・インターナショナル誌創刊号のためにベンジャミン・クレームによって書かれたこの記事に回帰することによって、新年と本誌第40号を始めることは適切であるように思える。以下はその記事の第二部である。この記事は、今日緊急に必要とされる霊性(スピリチュアリティ)の統一的で広範囲にわたる定義を提供している。霊性は、世界が現在直面している多くの危機を解決するにあたっての鍵を握るからである。ベンジャミン・クレームは記事の中で、霊性についての私たちの理解を広げ、そうすることで人類のための前進の道を指摘している。霊性についてのこの新しい見方は、私たちが創造する必要のある新しい公正な世界の実際的な基盤となることが期待される。
霊性ー第二部
ベンジャミン・クレーム
三重のリアリティ=霊と魂と肉体人間=としての人間の本当の特質について、そして再生誕の法則との関連における原因と結果の法則について、人類を再教育することによってのみ、魂としての人間の本当の表現が可能となる。
これがわれわれの新しい機構を条件付ける。すべての人間が聖なる存在であることを把握するまでは、内的神性を堕落させずに十分にそれに応じることのできる制度を、築くことはできないだろう。今日、教会は、大体において、彼らが自ら語っている神性を堕落させた。なぜなら、彼らは非常に独断的、教理的になっており、その教義や教理において非常に分離主義的になってしまったので、神についての宗教的概念の基礎── 共通の父を認める故に、すべての人間の友愛の必要性── であるべき寛容と善意、兄弟愛の感覚を失ってしまった。これが政治の分野に適応されたとき初めて、われわれの機構はこのリアリティを反映するだろう。
同様にして、経済の分野において、至るところに住むすべての人民が地球の物資を共に分かち合うことができるような原理を設けなければならない。今日の世界の最大の分割は産業国の北半球と第三世界の南半球の間にある経済的格差である。世界の3分の1の人口が世界の食糧の3分の2と、世界資源とエネルギーの少なくとも80%を乱用し消費し、他方第三世界はその残りで賄わなければならない。この不均衡の中に潜む緊張がわれわれを容赦なく破局に追いやる。これらがブラント委員会の調査結果の中心的なものである。この報告書『北と南 生存のための戦略』は、経済の不均衡の中に潜む危険を認知する。至るところに住むすべての人間が、人間家族の完全に受け入れられたメンバーとして自由に食べて生きることができるまで、世界に正義はないだろう。正義がない限り真の平和はない。もし今日世界に真の平和がなければ、世界に未来はない。
今、われわれは本質的に霊的危機に直面しているのだが、それは政治や経済の分野を通して表面化している。であるから、マイトレーヤは政治と経済の領域内で働く決意をされ、そして分かち合いの原理を強調され、それが人間の未来のすべての進歩への鍵であると言われた── 「分かち合うとき、あなたは兄弟の中に神を認める」。「人間は分かち合うか死滅するか」。分かち合いは聖なる原理である。すべての機構はその内的神性を反映しなければならないことを認めるまで、われわれは進化の旅路において一歩も先へ進めないだろう。われわれがそれを認識するや否や、全く新しい状況への扉を開く。
偉大なるスペインの詩人、フェデリコ・ガルシア・ロルカが飢餓の終止について述べた素晴らしい声明がある。「飢えが地上から除去される日には、世界がかつて知ったことのない最大の霊的爆発があるであろう。その偉大なる革命の日に世界中にどっと沸き上がる喜びを、人類は想像できない」
これは非常に大胆な主張に思えるかもしれない。しかしこれは、豊かなる世界において飢餓を除去することが人間の神性への最初のステップであることを認識したものであると信じる。なぜなら、それは人と人との間の正しい関係への最初のステップであるから。人類は一つであることを認めて、世界の資源をすべての人間の間で分かち始めるや否や、われわれは神となる道への最初のステップを踏む。
そこに新しい経済機構の本質的な霊性が横たわる。それは分かち合いに基づかなければならない。なぜならそれは人間の神性に基づかなければならないから。分かち合いは聖なる活動であり、世界の資源の分配よりもさらに先へつながる── われわれは皆、神性を分かち合う。われわれは実にすべてのレベル── 肉体、感情、識心、直観、社会── において一つである。これらのすべてのレベルにおいて分かち合うことができる。
政治的経済的活動は人類の再生誕のために重要であるのみではなく、偉大なる霊的運動であると考える者たちと、政治は汚らわしい言葉であり、経済は貧しい者たちのみが扱うことであると思う者たちとの間に、非常に大きな分割が存在する。今日の「ニューエージ」のグループの中にさえ存在する。いわゆる「霊的」な人々の、世界の何百万の飢えたる人々に対する見方の無神経さに、私はしばしばぞっとさせられる。奪われたる者たちの苦境は彼らの「カルマ」であり、彼らはレッスンを学んでいるという言い逃れを非常にしばしば聞く。単純な、真っ直ぐな、普通の人間の思いやりが彼らの福利に関心を持たざるを得なくすると、私は思うのだが。
政治、経済、科学、文化、教育は、精神生活のすべての面を宿すものとして、間もなく人類の基本的霊的努力となるだろう。宗教集団やいわゆる「霊的」集団や「ニューエージ」グループは霊性の独占権を持たない。実際、いわゆる密教やオカルトのグループは、すべてのグループの中で最も惑わされたものであると、ジュワル・クール覚者は言われた。私も、これらが最も効果の少ないグループであることを知った。世界における本当の変化は、意識の本当の転換は、政治経済前線で行われている。政治的、経済的変化を通してこそ、すべての人間に内在する霊性の反映を可能ならしめる制度が再建されるだろう。精神生活の道はすべての人間が歩むことのできる広く多様なものであることを、マイトレーヤが示されるだろう。人間生活のあらゆる努力の中に、あらゆる分野の中に、神についての認識と知識が感じられ、表現されるだろう。すべての者が一瞬一瞬のこの体験についての彼らの認識を、分かち合われた体験の結果として生み出される多彩な模様の中に、貢献することができる。
重要な時代における弟子の責任
アンネ・マリエ・クヴェルネヴィック
現在、惑星地球はより良いものになることが期待される偉大な変化の舞台である。この予想される変化は、この惑星が新しい時代、アクエリアスの時代に入り、統合、平和、平衡の新しいエネルギーが世界に流入している結果である。知恵の覚者方は(人間の観点から見ると)長い間、この変化のために人類と世界の弟子たちを準備してきた。そして弟子たちは、新しい時代のエネルギーに適応し、霊的緊張を高めるために変化を促進しなければならない。このようにして、彼らは世界教師マイトレーヤと知恵の覚者方が物質世界で公然と働くことができる状況を生み出すのを助ける。現在は私たちの惑星にとって重大な時期── 世界の正義、協力、平和への移行期── である。
この一連の記事は、大きな変化と激動の時代における弟子の責任に関する一つの見解を示している。上記の見出しに関連するテーマを、これに続く記事で提示するつもりである。この最初のものは、現在の世界状況、そして危機にあるときの覚者方の分析と導きについて説明する。これには、協力のために弟子たちのグループを形成し、アクエリアス時代に備えるという覚者方の実験に関する短い歴史的要約が含まれている。アリス・ベイリー、ベンジャミン・クレーム、知恵の覚者方が弟子たちを導き、協力、無害、正しい人間関係に関して教える努力において示した教えの一部を紹介するつもりである。アクエリアスのエネルギーを表現するために、霊的緊張を維持する弟子の責任、彼らの挑戦、変化のための重要な目標にも焦点を当てる。このようにして弟子は、マイトレーヤと知恵の覚者方が私たちの惑星で公然と使命を果たすにあたり、彼らの役に立つようになる。
現在の世界状況──
危機の時代への覚者方の助言
確かに2020年は人類に根本的な変化をもたらす上で十分な思考材料を提供したのではないだろうか。あらゆる面での世界の危機的状況(戦争、経済的および社会的な不公正、テロ、飢餓とその結果としての死、何百万もの人々が軽視され、虐待され、無視された難民危機、深刻な気候変動をもたらす汚染、そして今や多くの死者および株式市場と経済の潜在的な破綻を引き起こす新型コロナウイルス・パンデミック)が人類と地球のターニングポイントになることが期待されている状況である。
ジュワル・クール覚者(DK覚者)からの次の引用は、危機にあるときの弟子たちへの助言を示している。
「働いている弟子たちにとって、現在の危急性を正しく理解することが必要である。……この危機を、大変動や大災害という観点からではなく、機会という観点から考えなければならない。その目的は、魂による形態様相の統御を増大させることであり、愛であり、善をなさんという意志である魂の性質を表すことである」….
アリス・ベイリー『新時代の弟子道シリーズ1── 弟子たちへの語りかけ』AABライブラリー刊)より
2020年ゴールドマン環境賞
6人の地球の擁護者が表彰される
「この現実離れした時代は、私たち人間は誰なのか、お互いに対してどのような責任を負っているのか、最も脆弱な者たちを守るために私たちはそれぞれ何をしなければならないのかについて、多くのことを明らかにしました──パンデミック、汚染、干ばつ、山火事、洪水など、脅威が何であるにしても」
2020年11月に初めてバーチャルで開催された「2020年ゴールドマン環境賞」授賞式で司会を務めた女優のシガニー・ウィーバー氏はこのように語った。「私たちは文字通り、地球を居住不可能な惑星へと変えています。ですから、こうした6人の勇敢な先駆者“ゴールドマン環境賞受賞者”の話に耳を傾けるのに、今よりもふさわしい時はありません。私たちに新たな方向を示し、……人々や野生動物、そして我が愛しい地球を最優先に考える新しい進路へと私たちを導いてくれるこの6人を、私たちは頼りにすることができるのです」
毎年、六つの大陸ごとに1名ずつ、環境問題に果敢に取り組む活動家に贈られるゴールドマン環境賞は、世界中で活躍する草の根の環境活動家の功績とリーダーシップを称えると同時に、地球を守るために行動を起こす私たち全員にインスピレーションを与えてくれるものである。1990年の創設以来、同賞は90カ国からの出身の200名の受賞者に贈られてきた。今年の受賞者── メキシコ、バハマ、エクアドル、ミャンマー、ガーナ、フランスの出身者──はそれぞれ、環境保護活動を継続していくための財政的支援を受ける。
…..
フランスのルーシー・ピンソン氏──世界の二酸化炭素、および多くの他の有害毒素の排出量の半分近くが石炭を燃やすことに由来する。しかし、新しい石炭プロジェクトは依然として承認されつつあり、その多くは銀行や投資家からの融資に依存している。フランスの三大銀行は2007年から2013年の間、石炭会社への貸付金として320億ドル以上を拠出した。
フランスの気候活動家、ルーシー・ピンソン氏は、フランスの銀行が石炭への投資をやめるよう説得するために多面的なアプローチを用いた。サンライズ運動の活動家として、彼女とそのチームはメディアキャンペーンを通して銀行の評判を脅かし、銀行の顧客にチラシを配った。ピンソン氏はジャーナリストとの関係を築き、フランスの融資と石炭との関係を証拠書類で明確にした。彼女は内側からも働いた。銀行の株式を購入し、株主の会合に出席して銀行内部の専門家との関係を発展させた。
彼女の活動は実った。2017年までに、フランスのどの銀行も新しい石炭プロジェクトには融資していなかった。それが終わると、彼女は同じような戦略で銀行の保険会社に焦点を絞った。今では、17の保険会社と22のグローバル銀行が石炭開発への支援をやめた。ピンソン氏は今、すべての金融機関が石炭に投資するのを阻止するために働いている。
ピンソン氏はこう述べている。「個人に与えられたこの賞は、私たち一人ひとりが、気候戦争に勝つのに必要な漸進的な勝利を得ることができることを証明しています。何も必然的ではありません。私たちは失敗を運命づけられてはおりません」
(goldmanprize.org)
シェア・インターナショナル2021年1月号
印刷版全内容
- 覚者より 愛と平和の道
ベンジャミン・クレーム筆記 - 今月号の内容概説
- 視点 2020年の七つの秘密
ヤニス・バルファキス - 霊性——第二部
ベンジャミン・クレーム - 表紙の絵―ベンジャミン・クレーム「ビジョン」(1961年)
- 政治犯から人権擁護者へ ウェイウェイ・ヌー氏の物語
マリヤ・サリム - すべての人にワクチンを、とりわけ最も弱い立場にあり困窮している人に
- 重要な時代における弟子の責任
アンネ・マリエ・クヴェルネヴィック - 時代の徴 溢れる徴
- 2020年における女性にとっての10の決定的瞬間
- 2020年ゴールドマン環境賞 6人の地球の擁護者が表彰される
- 何百万もの人々が飢饉に直面していると国連が警告
タリフ・ディーン - 編集長への手紙 永遠に続く他
- 読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム
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