シェア・インターナショナル 2023年2月号

シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。

印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は35年近くにわたって毎月記事を提供してきました。これらは書かれた時点だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載されることを意図していました。

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――覚者より 人間の役割

 早晩、人間は下層王国(動、植、鉱物界)との関係の真のあり方を理解するようになり、彼らの進化のために世話係の役割を喜んで引き受けるだろう。これが飼育業や農業、林業、漁業のすべての面における変容につながるだろう。今日の方式──森林と土壌の略奪、やせた土地の過度な耕作、多種の動物や魚類の貪欲で無謀な捕獲、これらは永遠に消え去るだろう。

 自然の恩賜に対するこの不浄な戦いに、直ちに停止の号令がかけられねばならない。人はもはや大地と水を毒することを許してはならない。それは人間と動物を同様に脅かすものである。運動および空気と日光に浴する基本的権利を抑制するような飼育の方式に携わることは、もはや適切でない。実験のための数え切れない生物のむごい利用の仕方は、より健全な方法の研究と知識に道を譲らねばならない。

 今日、多くの人々がこれらの問題に関心を寄せ、変えることを呼びかけている。人間の心は正しい方向へ動いており、何ものもこの勢いを止めることはできない。しかしながら、世界の生態均衡を維持するためには、直ちに非常に大きな変化が必要である。

 地球が、生きている存在として、その全体にとってそれぞれ欠くことのできない各部分をすべて整えた完全な存在として見なされるとき、新しいビジョンと新しい正常さが普及するであろう。人間は自然の秩序の世話人として自分たちを見るようになるだろう。大計画に沿って、人類の上位も下位も、それぞれの王国が関連し合い、和合と美の中に機能することを前もって定められているのである。

 今日、自然の法則の研究に巨大な額の金が費やされている。同時に、莫大な資源が浪費され、誤用されている。これらの資源が自然の均衡を安定させるために向けられたならば、新しい世界が出現するだろう。人間に長い間、隠されていた秘密を、人間自身が所有することになろう。いままで人間の詮索好きなマインド(識心)に閉ざされていた知識の領域に入ることになろう。自然はその神秘をついに明かし、そして人間は大計画の管理者としての正当な座を占めて、創造主とのパートナーシップ(提携関係)を始めるだろう。

 人間はすべてのものを新しくすることも、あるいは世界を破滅させることもできる力を持つ。これまでに、そのような全能が人間の掌中にあったことはなかった。この力の正しい使用を保証するためには、今日めったに見られない智恵の表現が要求される。それを人間は己の裡に見いださなければならない、さもなければ死滅である。

 人類種族にとって幸いなことに、人間は孤立した存在ではない。人間生活の舞台の背後から、覚者たちの一団が、神の属性のすべてを賦与された者たちが、今、登場しつつある。彼らから長老の智恵が流れ、人間を道に沿って導き案内するだろう。彼らのインスピレーション(鼓舞)を受けて、人は自分の足どりを見直し、もう一度新たに始めるだろう。彼らの賢明な後見のもとに、人は神へと登り始める、潜在するのだが表現されていないあの神性を顕し示すために。

このようにして、人間は早晩、覚者となり、同じように神の大目的の奉仕人になるだろう。そうすると、人類から、大計画を進行させるためにすべてのものを共に育む普遍的な智恵の流れが注ぎ出すだろう。

(シェア・インターナショナル誌1985年12月号)

これらの記事は、叡智のマスターのヒエラルキーの上級メンバーによるものである。彼の名前は秘教界ではよく知られているが、まだ明かされていない。マイトレーヤの出現に関する主要なスポークスマンであるベンジャミン・クレームは、このマスターと常にテレパシーでコンタクトをとっており、彼に記事を口述していた。

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読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。

Q マイトレーヤと覚者方(全部で63名)は、しばしば非常に高度なユーモアのセンスを披露されますか。

A はい、そのとおりです。私の師である覚者はしばしば私を笑い転げさせます。彼はすごいユーモアのセンスをお持ちで、とてつもない人です。覚者方を見るとき、人々は欠点のない人を見るでしょう。彼らは人間ですが、欠点を持たず、感傷を持たず、完全な無条件の愛に満ちているところまで進化されています。それは彼らの存在の本性です。

Q ジュワル・クール覚者は、癌は人類に内在すると言われました。癌から守られるために人類の発展において何が起こらなければならないのでしょうか。

A 人類の偏極が高次のレベルに移ることが必要です。「偏極」という言葉が意味するのは、意識の支配的な焦点と、その人が活動し生活にアプローチするレベルのことです。

Q 肉体について言えば、輸血についてのあなたの見解はどういうものですか。

A 例えば、健康に関する限り、多くのクリスチャン・サイエンスの信者は輸血を受け入れないでしょう。これは肉体の機能についての誤解によるものだと思います。ある意味で、それは肉体が人間であることを受け入れています。私にとって、肉体はその人ではありません。肉体は単に、特定の生涯の間に真の人間である霊的存在──魂──が住まうものに過ぎず、死とともに撤退し、新しい肉体を更新して形成し、再び転生するためのものです。ですから肉体は生命のすべてではなく、あらゆる犠牲を払ってでも保持されるべきものではありません。他方で、それは薬や外科処置によって作用を及ぼし得るメカニズムであり、現代の外科や医学の効率性がなければ、世界はもっとひどい場所になっていたと思います。(ラジオKZUM-FMの番組「説明不能な現象を探究する」でのスコット・コバーン氏によるインタビュー、米国ネブラスカ州リンカーン、1993年6月19日)

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のためにこれらの手紙は提供されている。

分離はない

次の2通は同じ人物からのものです。

(1)7年前(手紙の日付は2010年12月)、私はロンドンのカムデンにあるフレッシュ&ワイルドスーパーマーケットで、少しぼんやりしながら買い物をしていました。買い物かごを持った男性が「苺に合うクリームを探しているんだ」と言ってきました。彼は身長168センチメートルくらいで、黒い縮れ毛が後光のように広がった髪型でした。素敵な黒い瞳につややかな赤褐色の肌をしていて、少しだけ南米出身の人のように見えました。左耳に大きなトルコ石のイヤリングをぶら下げて、首周りにスカーフを美しくゆるやかに巻いていました。

 私が返事をする間もないまま、彼は後ずさって「あなたは治療家?  とてもオープンな人ですね」と言いました。私は違うと答え、伝導瞑想をしていることを伝えました。すると彼は「ああ、知っていますよ。それはマイトレーヤですよね?  分離というようなものは存在しないと言っている人ですね」と言ったのです。そして彼は私の頬に優しく片手を添えました。私たちが別れた時のことは覚えていないのです。

 私があまりにも孤独感にさいなまれていたので、これは明確な私へのメッセージでした。この思いやりある男性はマイトレーヤだったのでしょうか。
【ベンジャミン・クレームの師は、その男性がイエス覚者であったことを確認した】

元気を出して!

(2)2004年の冬の終わり頃、私はカムデンで高さのあるカウンターの椅子に座ってコーヒーを飲んでいました。一人の男性が私の隣に座り、自分の大きなカップのコーヒーを指差しながら、「ひどい二日酔いだから、これが必要なんだ」と言いました。言葉とは対照的に、彼は元気いっぱいで快活そのもののように見えました。彼は澄んだ青い瞳に色艶の良い顔で、明るい茶色の髪は薄くなっていました。私たちはしばらく親しくおしゃべりをして、似通ったものの見方を楽しく思っていました。

 それから彼が「私のワインセラーがほとんど空なので、すぐに仕事を見つけなければいけなくなると思う」と言いました。私がそれは難しくないのか尋ねました。彼は「まさか。私にはある種の『何とも言えない魅力』があるからね!」と言いました。私たちは声を出して笑いました。別れる時に私が「ありがとう。本当に元気が出ました」と伝えました。
 私はしばらくの間気分が落ち込んでいたので、この陽気で前向きな男性が、本当に私の気持ちを高揚させてくれたのです。彼は覚者方のお一人だったのでしょうか。

カーラ・キャンベル
英国、ロンドン

【ベンジャミン・クレームの師は、その男性がイエス覚者であったことを確認した】

呼びかけ

私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。

誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。

インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。

ご支援ありがとうございました。

アメリカの運命と役割 ―― 選集

The destiny and role of America ── a compilation

「アメリカの運命と役割」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。引用文は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、アリス・ベイリーを通してのジュワル・クール覚者の言葉(『光線とイニシエーション』と『ハイラーキーの出現』)ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第1巻と第2巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 世界は本当にアメリカの魂の特質が顕現するのを待っている。そうなるとき、アメリカは世界全体としての必要を真剣に考えるだろう。マイトレーヤの教えの影響の下に、初めて、その見解を広げるだろう。マイトレーヤがアメリカの魂の様相を喚起し、アメリカが豊かに保持する資源を分かち合うように鼓舞するだろう。その結果は、世界規模での新しいマーシャル・プランである。それはこの国の国民としてのあなたたちの前に掲げ得る最も望ましいことの一つである。アメリカは偉大な国家である。ひどいこともやってきたが、それは他の諸国も同様である。アメリカは若い国家であり、したがって時には手に負えなくなることも予期される。しかし非常に強力で、非常に大きく、非常に金持ちなので、世界に途方もない影響を持つのである。その影響は、その国民の知性と創意の自然な流出である。

(『多様性の中の和合』)

 アメリカのみではなく世界中で、人々は変化の必要とその可能性に目覚めつつある。政治家や経済学者たちは現状を景気の“下降期”とか“後退”と呼ぶ。本当には、われわれは古い秩序の最後のよろめきのステップを目撃しているのである。規制されない競争と貪欲は人間にとって最も安全な道ではないことを、そのような物質主義教理は軽率な者たちに対して“すべり易い坂道”をつくり、そして究極的に、今日のような世界的危機をつくり出すということを、大勢の人々が認識しつつある。……
 諸国の民衆にとって変化への機は熟している。彼らは変化とより意味深い人生を求める。マイトレーヤは人間に本質的なものを思い出させるだろう──それなしには人間の未来はない。すなわち、正義と平和である。そしてその両方への唯一の道は、分かち合いを通してである。

(『覚者は語る(2)』── マイトレーヤの最初のインタビュー ──より)

 あなたがたがわたしを見るとき、神の本質が光と愛と意志であることを知るようになる。これらの聖なる様相があなたを通して反映されるように。そうなるとき、わたしはあなたを通して働くであろう。わたしはあなたを必要とする。あなたがた、すべてを必要とする。人間に信と喜びを回復させ、地球上の貧しい人々に、必要な資源を解き放ち、均衡を取り戻すために、この世界を再建する仕事を、わたしと分かち合ってくれるすべての人々を必要とする。わたしの役割は、あなたがたに方法を示すことである。あなたがたの役割は、行動し、わたしの計画を実施することである。わたしはあなたがたを信頼することができることを、頼むことができることを知っている。わたしの愛がすべての者を包む。

(『いのちの水を運ぶ者』第76信より)

 アメリカ合衆国(魂2光線、パーソナリティー6光線)は、魂のレベルからは、世界の和合と平和に深い、真摯な願望を持つ。しかし、アメリカはあまりにも若い国であり、大きく、強力であり、グラマーに満ちたパーソナリティーのコントロールの下にある。彼らの理想は和合と平和であり、それを世界に表示していると想像している。すべての国が、経済、政治、宗教においてアメリカの先導に見習うとき、必然的に平和はその結果として起こると信じるのである。その姿勢で、アメリカは世界を支配しようとして、平和の名の下に繰り返し戦争をしてきた(朝鮮、ベトナム、イラク、アフガニスタン)。アメリカがこのグラマーを克服して、第2光線の魂の影響が世界の諸事に顕されることを、世界は待っている。
 これが起こるとき(おそらくキリストによる大宣言の前ではないだろうが)、アメリカの魂の和合への生来の願望が行動へと活気づけられるだろう。そして総体への奉仕というアイディアが現在の支配への欲求に取って代わるだろう。世界の壮大な再建設が、数え切れない多くの個人によって始められるだろう。奉仕への欲求が、今のアメリカのあらゆることにおける優越感に取って代わるだろう。そして本当の平和の時代が訪れるだろう。

(『覚者は語る(2)』──「和合」についてのさらなる考察──より)

 わたしにあなた方を助ける機会を与えてください。そのためにわたしはここに来たのである。もしあなた方がわたしを受け入れてくれるなら、あなた方をあなた方の運命へと導こう、この世の始めから定められている、その運命へと。すべてはあなた方にかかっている。あなた方がそれを可能にする歩みを踏み出さなければならない。兄弟姉妹たちよ、わたしたちは自分たちをひとつと見なければならない、そしてすべての者のために共に働かなければならない。わたしたちは表面的にどう見えようと、別々な存在ではない。わたしたちはひとつのグループであり、わたしはその一員である。わたしはそのために、わたしのいのちのすべての瞬間を捧(ささ)げている。……
【フランスのパリで、ラジオ番組「Ici & Maintenant(今ここで)」でのインタビューの終わりにベンジャミン・クレームがマイトレーヤから受け取ったメッセージ】

(シェア・インターナショナル誌2010年5月号より、『覚者は語る(2)』収録)

 第6光線の理想主義がアメリカの生活を支配しています。アメリカはそのパーソナリティーの器を通して生きています。それが今日の現実です。欲望原理が極端に強力であり、アメリカの人々を通して表現されています。富、お金、支配への欲望、そして最高で最大であること、勝つことへの欲望です。これはすべてパーソナリティーの欲望です。アメリカの(国家の魂を支配する)第2光線の志向は全く違ったものです。それは世界に奉仕し、世界を助け、より良い場所にしようとすることです。しかし、それにはほとんど機会が与えられていません。なぜならパーソナリティーがあまりに強力で、すべてに浸透しており、魂の様相はあのマーシャル・プラン〔第二次世界大戦後のヨーロッパの復興を目指して行われたアメリカ合衆国の経済支援、「ヨーロッパ復興計画」〕のときのように、たまに表現されるにすぎないからです。

(『生きる術』)

 マイトレーヤの教えがアメリカ合衆国の理想主義的魂を目覚めさせ、喚起させるだろう。そしてアメリカの最良の市民たちを、彼らがいつも心(ハート)に抱いてきた光に向けさせるだろう。彼らは世界中の兄弟姉妹たちと協調して、マイトレーヤに鼓舞されて、一致して、待っている世界に正義を、したがって平和をもたらすだろう。

(『覚者は語る(1)』──待っている世界 ──より)

 もうすぐ、あなたがたは、具体的事実としてわたしを見るであろう。あなたがたはわたしの存在を知るだろう。もしあなたがたの反応が、わたしの希望する通りであるならば、我々は出会い、友達として一緒に働くであろう。わたしの意図は、人類の窮地を乗り越える答えを、あなたがたの前に提示し、すべての人間にとって、未来は信じ難い約束をはらむことを示すことである。あなたがたの神性を解き放ち、生得の権利を受け継ぐための道を、わたしの兄弟である覚者たちと共に、あなたがたに示す。わたしの計画は、人類を真なる価値に、その真なる可能性に目覚めさせ、すべての人の裡に聖なる神の子が宿ることを示すことである。

(『いのちの水を運ぶ者』第24信より)

『主はアメリカを歩めり』

ルシル・テイラー・ハンセン著

ベッティ・ストックバウワーによる書評

ポリネシア諸島からアメリカ合衆国東岸に至るまで、カナダから南アメリカに至るまで、彼は異なった名前で呼ばれている──治療家、預言者、奇跡を起こす人、明けの光の神、教師、白衣の大師。名前は異なっても、伝説では同じように語られている。ポリネシアでは西からやって来た三艘の巨大な船についての伝説がある。水を横切って、白衣に身を包み、朝日の中で金色に輝く茶色の髪と髭を生やした一人の白人が現れた。彼が陸に着いた時、人々は彼の着物が乾いているのを見た。それで彼らは、彼が神であることを知った。学者はこの伝説を紀元1世紀にさかのぼるものとしている。

中央メキシコのトルテク人の間に、灰緑色の目を持ち、黄金のサンダルをはいた預言者が住んでいた。12人の弟子と共に、彼は人々に平和の宗教を説いた。北アメリカの丘の建設者たちは、死者を蘇らせ病人を癒す偉大な治療者について語った。彼は人々の間を歩き、手を挙げて祝福した。それぞれの手の平には神秘的な十字架が輝いていた。このようなものが、聖なる人々や伝説の守護者たちによって2,000年近くの間、語り継がれている物語である。

聖なる伝説を明らかにする

1918年、ルシル・テイラー・ハンセンは学生で、夏休みをミシガン州のチッペワ・インディアン族と共に過ごしていた。彼らの生活に対する彼女の関心は、学問以上のものだった。彼らの言語、舞踏、文化と宗教は、彼女の魂の琴線に触れ、調和した調べを与えた。酋長のダーク・サンダーは、部族の知識の多くを分かち合った。彼はある日、遠い昔に部族を訪れた聖なる人物について彼女に語った。この人物は、インディアンの帝国が統一され、巨大な都市が何マイルにもわたって広がっていた時代に現れた。彼の行くところすべてに
奇跡が起こり、彼は常に「父の御国」について語った。
この短い話の中に、ハンセンはさらに巨大な物語の萌芽を感じ取った。その夏、多くの部族からなる評議会が招集されて、この若い学生に聖なる伝説を物語って聞かせた。評議会への彼女からの贈り物は、未来の探求者のために彼らの言葉を保存する本になる予定であった。このようにして『主はアメリカを歩めり』という本が生まれ、二つの大陸で45年間にわたって読まれ続けている。….

(ベッティ・ストックバウアー氏の許可を得てシェア・インターナショナル誌1994年8月号の記事を再掲載[日本語訳は表記等を一部変更して再掲載])

ベンジャミン・クレームは次のように答えている:

問 あなたはこの前のロサンゼルスにおける講演で、イエス覚者がアメリカ・インディアンの中に転生されたことについて話をされました。この事実についてもっと教えてください。

答 イエスは6~7世紀にアメリカの先住民「インディアン」に教えを説き、東方から偉大なる教師がやって来ることを予言しました。少なくとも最近まで、南北アメリカの様々な部族の口述伝承においてイエスの多様な名称が知られていました。イエスはのちにポリネシアに行かれ、こうした島々の住民に教えました。私が出会った中で、この事実を知っているグループはモルモン教徒だけです。

(シェア・インターナショナル誌1988年11月号)

シェア・インターナショナル2023年1月号
印刷版全内容

  • 覚者より 人間の役割
    ベンジャミン・クレーム
  • S.O.P. (Save Our Planet) われわれの惑星を救え! COP15 : 生物多様性へ向けての転換点
  • 記録的な収益を得たエクソン社が、EU の超過利潤税を阻止するために訴訟を起こす
    ジェイク・ジョンソン
  • 世論の流れは深海採掘への反対に転じつつある
    エリッサ・グラーフ
  • 臨死共有体験のベールを剥ぐ - 第一部
    ジェイソン・フランシスによるウィリアム・J・ ピーターズ氏へのインタビュー
  • 民衆の声
    平和と共存を呼びかけるイスラエル人、他
  • 時代の徴
    奇跡が世界中に溢れる、 他
  • ルシル・テイラー・ハンセン著 『主はアメリカを歩めり』
    ベッティ・ストックバウワーによる書評
  • アメリカの運命と役割 - 選集
    The destiny and role of America – a compilation
  • 世界情勢 安全な水の供給
  • 私たちの脳はハッキングされている? スマホが手放せなくなる脳のメカニズムとは N.I.
  • 編集長への手紙 分離はない、 他
  • 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム

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