シェア・インターナショナル 2022年2月号

シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。

印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は35年近くにわたって毎月記事を提供してきました。これらは書かれた時点だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載されることを意図していました。

contents

新たな始まりの先触れ――覚者より 

多くの人々は今のこの時期を試練と緊張と動乱の時として記憶するだろう。しかし、より洞察力のある目で見るならば、それは新しい始まりのための再生と準備の時である。かくして、人間は現在の様々な変化から大いに希望を得てよいのである。過去はその日々を終え、人類を益することは急速にできなくなりつつある。若者たちはその長い間の支配にますます飽き飽きし、苛立ち、彼らの魂の倦怠と絶望感を癒すために麻薬や犯罪に走る。

他方、新たな始まりの先触れが、あらゆるところに住む人間の必要に心をとめる積極的な活動家たちの新しい世代を静かに鼓舞しており、彼らはすべての国に出現するだろう。知ってのとおり、すでに新しい制度を求める活動家のグループが多くの地において、公に、勇敢に活動し、新しい志向を示しており、それは何百万の人々の心(ハート)に生まれつつある──すべての者への敬意と、協力であり、古い、分離的な貪欲への終止である。

かようにして、彼らはマイトレーヤの単純な教えに自分たち自身を一新することによって、新しい時代の青写真を見いだしつつある。何百万の人々の心(マインド)の中に、平和と正義が中心的な場を占め始めている。分かち合いのみがこれらの大事な概念を実現することができるだろうということに気がつくとき、人間はこれまでの想像を超える社会の大変換に着手するだろう。段階的に、これらの変化は選択されて、一般的な利用に試されるだろう。今日の痛みと喪失感は、世界がついに正しい道の上にあるという新たな希望と満足感に取って代わり、かくしてそれらの試みは安全に始められる。

そのようにして、変化への恐れは消え去るだろう。人間が新しい方式の美を認識するにつれて、大いなる変容が順序よく進められるだろう。徐々に、過去の古い、分離的なやり方が過去の過ちとして見られ、新しい和合に役立たないものとして消え失せるだろう。

マイトレーヤのことばと模範が和合の感覚を速め、それが宝瓶宮(アクエリアス)のエネルギーをますます顕現させることになり、人々を今日はいまだ知られざる統合へと引き寄せるだろう。

現在、様々なセンターにおいて覚者たちは、社会的混乱を最小限に留めながら、これらの変化をもたらすために、彼らのグループを通して働いている。彼らの仕事は、革命よりもむしろ許容可能な速度の進化で変化を推し進めることである。これは容易いことではない、なぜなら、人間は、特に若者は新しいものを性急に求め、年老いた者たちは変化に抵抗する。かくして現在の混乱があるのである。

多くがこの時を希望と歓びをもって待つ。さらに多くの者は絶望と恐怖の中に閉じ込められている。多くの者が戦争とひどい貧困から解放される未来の世界を切望している。さらに多くが疲れ果てて彼らの重荷が軽くなるのを待つ。
マイトレーヤは人々を彼らの運命に目覚めさせて、彼らを恐怖と疑いから解放するだろう。また彼は、人々を絶え間ない疎外感と不信感から解放するだろう。荒野の中での長い冬が、人間を将来のより簡素で、より幸せな時のために準備させたのである。
(シェア・インターナショナル誌 2011年12月号) ベンジャミン・クレーム筆記

最高位からの贈りもの──覚者より

人間は啓示を拝受する時点に立っており、間もなくそれが、一致しない様々な声や態度を押し流すだろう。人間は自分たちの存在の意味と目的をよりいっそうはっきりと知り、その知識が彼らの認識の中にもたらされた手段を知るだろう。間もなく、非常に間もなく、人間はあたかも一夜にして、と思えるほど、急速に成長するだろう。
この新しい知識は多くの者たちをこらしめ、驚かすだろう、しかし彼らの理解について完全な調整をもたらすように、彼らを刺激し、啓発するだろう。これが人生の意味と目的と彼らが呼ぶところのことについて、新しい価値を与えるだろう。より一層の真剣さとより大きな歓びが人間の信念と行動に浸透するだろう。そして徐々に彼らを全く新しい啓示に熱中させるだろう。その時は遠い先ではない。偉大なる主は、公に、認知される存在として世界に現れて、恩寵をもたらすことをしきりに願っておられる。
恐れることはない。新しい世界がつくられつつあり、それが人間の信と勇気を同等の順序で回復させるだろう。
(シェア・インターナショナル誌、2015年5月10日)ベンジャミン・クレーム筆記

これらの記事は、ハイアラキーの上級メンバーである覚者によるものである。彼の名前は秘教界ではよく知られているが、まだ明かされていない。マイトレーヤの出現に関する主要なスポークスマンであるベンジャミン・クレームは、覚者と常にテレパシーでコンタクトをとっており、彼に記事を口述していた。

覚者による他の記事を見る

呼びかけ

私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。

誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。

インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。

ご支援ありがとうございました。

時代の徴

オランダ──

光の十字架
これらの素敵な光の十字架は、私の新しい家にペンキを塗ったりして、引っ越しの準備をして過ごしていた時に初めて出現しました。最近、これらの光の十字架はより輝きを増し、はっきりと見えるようです。私はこれが奇跡であり、希望を喚起していると思っています。大祈願、統一のマントラムをたくさん唱え、私は毎日、宇宙の兄弟たちがこの惑星と人類のためにしてくれているすべてのことに感謝をしています。
オランダ、ニーウェンダム在住、コリンダ・デ・ヒーア氏

本誌通信員より

「分離は全くありません……」 エベン・アレグザンダー博士へのインタビュー(抜粋)

シェリーン・アブデル=ハディ・テイルズ

ハーバード・メディカル・スクールや評判の高い大学病院で数十年にわたって医師や准教授として働いた経歴を持つ脳神経外科医、エベン・アレグザンダー博士はかつて、唯物的な世界観──物質世界が存在するすべてのものだという信念──を断固として支持していた。彼の科学的な信念体系は2008年の超自然的な臨死体験(NDE)によって一変することになった。それは1週間続いた昏睡状態の間に体験した別の領域への旅である。病気の経過予想は厳しいものであったが、不可解なことに、アレグザンダー博士は目覚めると完全な健康を回復した。彼の症例と・怩ヘ、論文審査のある「神経・精神疾患ジャーナル」で検証された。
臨死体験以来、アレグザンダー博士は自分の豊かな霊的体験と、量子物理学や宇宙論、マインドの哲学との折り合いをつけてきた。意識が健康や治癒、回復で果たす役割について教えるために、アレグザンダー博士は世界中で講演を行っている。
シェリーン・アブデル=ハディ・テイルズがシェア・インターナショナル誌のためにエベン・アレグザンダー博士にインタビューを行った。

「他に言いようがありません──神と私との間に分離は全くありませんでした」
──アレグザンダー博士

シェア・インターナショナル(以下SI):あなたは著書『マインドに満ちた宇宙に生きる』の中で、レイモンド・ムーディ博士が臨死体験という主題についてさらに探求することにつながった彼自身の体験について書いておられます。ムーディ博士はプラトンの『国家』を読みました。プラトンがその本の中に書いているのは、死んだ後に生き返ったアルメニア人兵士の話です。彼は仲間の兵士たちにこう語りました。人が死ぬと、人生の最も顕著な出来事を振り返る過程をたどることになるが、「審判を受ける際に最も重要となる特質は、ここ地上で生きている間に現すことのできた愛だ」と。これは、あなた自身や他の人々の臨死体験において共通の特徴なのでしょうか。結局のところ、最後に残るのは「愛」なのでしょうか。

エベン・アレグザンダー:これは、臨死体験を通して明らかにされた霊的領域の核心を突くいい質問だと思います。レイモンド・ムーディ氏の本を読んで直接お会いし、この探求に深く関わり始め、さらに自分自身の体験を通して理解してからは、プラトンが2,400年前に起きた体験について書いたという事実には、私にとって途方もない意義がありました。今日、戦場にいる兵士にも同じことが言えるでしょう。
もちろん、最も大事な部分は、愛が実際にすべてのものの核心にあるということです。私たちが共有しているこのつながり、私たち全員が本当につながり合っているというこの素晴らしい感覚の核心にあるのです。それはまるで、私たちが一つのマインドの夢を共有しているようなものです。このアルメニア人兵士が2,400年前に、こうした体験に関して起こっていることや、そうした体験が私たちと宇宙との関係、特にお互いとの関係について示唆することをうまく言い当てていることをうれしく思います。また、ムーディ博士がその話を紹介し、1975年に『かい・ワみた死後の世界』(評論社、1989年)という本を執筆する勇気を持っておられたことを本当にうれしく思います。その本をきっかけにして、この途方もない研究の傾向全体が実際に生じることになったと思います。

臨死体験で感じられる一体感は、まさしく普遍的なものです──あの愛の感覚、愛の癒す力のことです。人生を振り返る瞬間に、それは感じられます。とても大事な要素の一つは、その人自身の見方ではなく、その人の行動や思考によって影響を受けた周りの人々の観点から人生を振り返ることになるということです。ですから、この人生の振り返りによって明らかになるのは、こうした人々に大きな影響を与えていると考えられる自我の境界とは実際のところ、私たちが生きているドラマを支える架空の話のようなものだということです。もっと深いところでは、そうした自我の境界は偽りのものであり、私たちは実際、全員が一緒に学び合ったり教え合ったりするこのドラマの一部なのです。このことを理解するのに臨死体験をする必要はありません──これについて知り、それから自分自身の意識を探究するだけでいいのです。そうすれば、必要なものすべてがしばしば与えられます。

多くの方法で、この臨死体験についての現代の研究と意識の科学は、一つのマインドという概念へと間違いなく収れんしつつあります。つまり、私たちは一つのマインドを共有しているということです。2,400年前のアルメニア人兵士の話だけでなく、今日の非常に多くの体験で描写された、人生を振り返る瞬間の話を聞けば、そのことが分かります。それは実際のところ、人にされてうれしいことを人にしなさい、という黄金律です。これはまさに、宇宙の基本構造の中に書き込まれています。

さらなる情報は次のウェブサイトをご覧ください。 ebenalexander.com

刑務所が収容過剰になった時(抜粋)

アナ・ビエによる報告

刑法と司法の施行に対する取り組み方は、国によって大きく異なる。囚人たちがどのように扱われ、誰が投獄されるかは、その国の居住者に対する国の態度について多くのことを明らかにする。

世界中において、収容限度を超える大量投獄は刑務所を過密状態にし、非人道的にし、生活環境を劣化させ、危険な状態を引き起こしている。囚人のみならずそこで働く職員スタッフにも、心身の健康や安全に関わる影響が及んでいる。

もし刑罰と投獄の目的が犯罪を減らし、更生を促進し、再犯を減らすことであるならば、刑務所を基準とする刑事司法制度が機能的であると本当に信じる人は誰もいない。刑務所は犯罪を減らす効果的な方法にはなっていない。刑務所は犯罪者としてのアイデンティティー(身分)と犯罪者同士のつながりを強めるだけである、と多くの人々が主張している。薬物依存症や精神疾患に苦しむ受刑者たちにとって、拘置されている状態は絶対に助けにはならない。拘留されていることはまた、家庭生活を不安定にし、仕事、家庭、社会的関係の喪失につながっている。

矯正施設に対する見方の変化により、一部の国々では懲罰的でない方法を採用し、人間味のある方法で被収容者を治療するようになってきている。より人道的な対応は、こうした人々が社会に戻ったときにどのように行動するかに大きな影響を与えることを理解しているからである。

ヨーロッパでは、オランダが投獄率の最も低い国の一つであり、住民10万人当たり60人である。それに比べて、英国の投獄率は10万人当たり131人である。そして米国では10万人当たり629人であり、世界で最も高い割合となっている。

オランダでは刑事政策の変更により、必要な場合を除いて人々を投獄することを避ける傾向があるため、犯罪者が懲役刑を受ける可能性ははるかに低くなっている。罰金や社会奉仕活動、および裁判所命令による調停がより一般的である。懲役刑が言い渡される場合、そうした拘留は大抵は非常に短い期間だけ収容される。ソフトドラッグ(中毒性が低い麻薬)の使用や性風俗行為は非犯罪化されてきている。

オランダの刑務所に住む人々の半数は1カ月の刑を言い渡されており、電子タグによる保護観察などの刑務所の代替手段の使用が増えている。若者への治療介入の構想には多くの投資が行われており、最終的に刑務所に入れられる犯罪者には、個人の強み、才能、可能性に焦点を当てた個別の治療介入プログラムが用意されている。これらは、人々が自分たちの生活を再構築し、再犯のサイクルを断ち切るために必要なスキルとネットワークが利用できるようにすることを目的としている。刑務所はまた、一般的に他のほとんどの国よりもはるかに高い水準であり、より良い人材が配置されている。

精神衛生上の問題や薬物依存症のある囚人向けに、TBSとして知られる特別な心理的リハビリテーション・プログラムが刑事司法制度の一部となっている。目的は、さらなる犯罪を防ぎ、その後の心理的状態と社会問題に対処することである。複雑で困難な経歴を持つこうした被収容者は、治療センターに留まり、社会に復帰できるようになるために専門家の助けを借りて自分たちでリハビリに取り組むことができる。

シェア・インターナショナル2023年2月号
印刷版全内容

  • 覚者より 新たな始まりの先触れ
  • 覚者より 最高位からの贈りもの
  • 「分離は全くありません……..」エベン・アレグザンダー博士へのインタビュー             シェリーン・アブデル=ハディ・テイルズ
  • 偽善的な環境政策に対する警告
  • 根本的な法則:原因と結果 グラハム・ピーブルズ
  • 余暇の真の価値 エリッサ・グラーフ
  • 「私たちは今、かつてないほど平和を必要としている」
     ブレッド・ウィルキンス
  • 時代の徴 世界中の徴 ダブル・ミラクル、クリスマスのハート
  • ポール・ホーケン著『リジェネレーション:気候危機を一世代のうちに終わらせる』          シェア・ギルモアによる書評
  • 世界の五大国が核戦争の回避を誓う 
  • 刑務所が収容過剰になった時 アナ・ビエによる報告
  • 世界情勢 税金! 税金! 今すぐ私にもっと課税を!
  • Rアーバンプロジェクト:都市のコミュニティーのつながりを再創造する               ヴィンセント・マトス
  • 調査して、現実に目を向け、行動を起こすことが 今ほど重要な時は、他にはない           トム・ハートマン
  • 編集長への手紙 癒しの愛 他
  • 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム

 シェア・インターナショナル誌をオンラインでお楽しみいただけましたか?

シェア・インターナショナルの雑誌を定期購読して、ご自宅にお届けすることもできます。印刷版では、ここに掲載されているすべての抜粋の完全版に加え、追加記事、インタビュー、書評、質疑応答などが掲載されています。

Copyright © 2023 Share International. All rights reserved.

contents