シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。
印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。
シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は35年近くにわたって毎月記事を提供してきました。これらは書かれた時点だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載されることを意図していました。
――覚者より 自由と正義の未来
ベンジャミン・クレーム筆記
世界がこれほどまでに様々な問題に悩まされたことはこれまでほとんどなかった。地球全体にわたって、ほとんどすべての国において、あらゆる均衡と安全を妨げるフォース(力)が働いている。無秩序と暴力の規模はますます大きくなり、恐怖は増大する。何百万の人間がもっとも悲惨な苦難に喘ぐかたわら、国全体が変化の激痛の中で痙攣する。
この激しい動揺の中に、キリストはやって来られた。認知されようとされまいと、キリストの御手が外的な混乱の背後に見られ、フォース(エネルギー)を良い方向に導き固めておられ、最終的な勝利を確実にする。まったくそのようには見えないかもしれないが、新しい秩序がこれらの相争うフォースからつくり出されている。死滅する形態の灰から新しいいのちが生まれる。
商業至上主義がその癌を世界中に広げて、人間の生命線である商業と政府を毒するにつれて、ますます多くの人々がその危険に目覚め、新しい関係と貿易の様式を探し求める。
残酷な野心的な人間が自分たちの祖国に破壊をまきちらし、国民の心の中に長い間眠っていた憎悪の火を焚きつける一方、その犠牲者たちを助け、その攻撃に対抗しようとする新しい意図が国々のフォーラム(公開討論の場)の中に頭を持ち上げつつある。
キリストの手は決して舵から離れることはない。法の成就のみが、キリストの行動範囲を規制する。キリストのフォース(勢力)はいつも目ざとく、あまりにも重過ぎる荷が人類の大義を打ち砕きそうなときには、介入する用意がある。
であるから、これらの火と恐怖の日々は終わることを知って、勇気を出しなさい。人間の長い間の苦難と苦痛は間もなく終わるだろう。人類は孤立していないことを、人類の兄たちが、この痛々しい変遷の過程を一つ一つ知っており、そして見守っていることを知って、勇気を抱きなさい。
今、未来を見、そして築く用意をしなさい。それがあなたの最高の志向の中に包まれるのを、心に描きなさい。現在の混沌の直中で、無執着になることを学びなさい。そしてあなたの恐怖を差し迫ってくる闇にさらに加えないようにしなさい。あなたが思うよりもずっと近くに歓びの日がある。憎悪もまた、そのコースを走り終えるだろう。
もうすぐ、その新しい日に目覚めなさい。各々の明るい志向をまた新たに磨きなさい。新しい光、「世界の光」が今、再びあなたたちの中にある。いま生きとし生けるもの一つ一つの中に入る増大する光を明示しなさい。そして古い不均衡を正しなさい。
わたしたちは見守り、待ち、あなた方と共にいる。日ごとにわたしたちの存在をあなた方の視界により近づける。あなた方がわたしたちを見るとき、人類種族の護衛のために共に働くときがやって来たことを知るだろう。もはや「市場主義のフォース」が人間の上昇への道に破壊をもたらしてはならない。もはや残酷な野心が国民の生活を左右するようであってはならない。大勢の人間が豊かな世界の直中で飢えることが、再びあってはならない。若者たちの未来が彼らの頭上で売られてはならない。自由と正義の未来が招く。それを受け入れなさい、受け入れなさい。
(シェア・インターナショナル誌1993年5月号)
編集部より
周知のように、法の支配はどの文明の存続にとっても必要不可欠である。それは国際関係において決定的に重要である。世界が根本的な基準として定めてきたあらゆる国際的な条約や協定、道徳規範の尊重と順守は、万人のための正義を確実にし、信頼と平和を可能にする。
この枠組みが崩れたり故意に反故にされたりするときに何が起こるかは、知られていないわけではない。歴史には、法の支配と基本的な道徳規範の崩壊の傷痕が散らばっている。すべての人の安全や生存、繁栄を確実なものとするために、私たちはそうした規範を拠り所として生き、行動する。しかし、私たちは比較的最近の歴史でさえも忘れてしまったのだろうか。「二度と繰り返さない」ことに皆が同意し、望んでいたのではないか。
歴史に関する問題は、もちろん、それが記憶であり、主観的になりやすいということである。そのため、人類全体という集団の利益の代わりに、私たちは他者に対して行われる不正義には目をつぶる一方、自分たちは苦難の歴史を歩んできたからと言って、自らの復讐の権利を要求する。こうして、苦痛を与えたり傷を抱えたり、相互に非難し合ったりして、おぞましい苦しみの連鎖が続き、傍観者たちを残虐性の泥沼に引きずり込んでいくのである。
私はホロコースト、あなたはナクバというように、犯罪や過ち、苦しみを同一視することに時間を費やすのは正気の沙汰とは思えない。交渉の出発点として、なぜ正義と賠償の平等を求めないのか。いつ、どのように終わるのか。世界は、罪悪感と復讐の間で揺れ動き続け、そうすることで、武器売却や地政学的利益、膨張と拡大を通じて、少数の億万長者にさらなる富をもたらす絶好の機会をつくり出していかなければならないのか。不必要なのだがよく植え付けられた罪悪感が、あまりにも長い間、私たちを人質に取ってきた。そのため、私たちには今日の悲惨な現実が見えなくなっている。
世界が未来を持つためには、交渉が行われ、正気が優勢とならなければならない。これは、スーダン、イエメン、ウクライナとロシア、イスラエルとパレスチナの紛争など、地球上のあらゆる紛争地域に当てはまる。しかし、戦後賠償においては、これが決して対等な戦いではなかったことが認識されなければならない。現代政治の構造の中には誤った物語が根付いている。何十年もの間、土地を奪われたパレスチナ人にとって正義はなく、その結果、イスラエルには法に基づく安全保障が欠如しているという明白な真実が、世界の指導者たちによっていまだ認識されていない。指導者たちは道徳的な指針を失い、明らかに人間性も失ったように見える。このようなひどく不快で残虐な殺戮に加担せずに傍観することなど、どうしてできようか。私たちが目撃しているのは、明白なジェノサイド(集団殺害犯罪)であり、明らかな民族浄化であり、間違いなく戦争犯罪と人道に対する犯罪である。新しい公正な社会へと指導者たちを導くのは民衆であることを、私たちは知っている。数十万人が国を失い、数万人が命を失おうとしている。もし沈黙していれば、私たちは人間性を失うことになる。
沈黙していることができるだろうか。一つの民族全体の生命や国だけでなく、私たち全員の人間性が危機に瀕しているときに、私たち民衆は何もしないでいられるだろうか。これは、私たちの本質──つまり人間性──への攻撃である。私たちの精神(マインド)と心(ハート)が危険にさらされている。歴史上のこの時期は、国際社会にとって決定的な転機ではないにせよ、試練の時である。この非人道的な時代に、停戦や正義、虐殺の終結を要求する勇気を見いだすことができないならば、私が考えるに、私たちはさらなる悲劇と、人間性を奪い取るこのフォース(勢力)とのさらに恐ろしい戦いに身を委ねなければならなくなる。中東だけの話ではない。すべての市民が、汚染されていない豊かな自然環境の中で、幸せで、健康的で、快適で、安全で、教養のある、創造的な生活を送っている国は、この地球上にはない。人々と地球を守るためには、より良い統治と政策が必要であることを、私たちは知っている。すべての人のための真の正義、新しい道徳規範、文明社会についてのより明確な定義が必要とされている。
今月号には、ベンジャミン・クレームの師による多くの記事や、ベンジャミン・クレーム自身による、難しいが今の世の中にふさわしい質問に対する回答が含まれている。また、もし真摯に受け止めれば、私たちの魂を救うことができるような情報を明らかにする記事や統計も掲載されている。こうした情報は、私たちが交渉や、真実と和解、賠償、巨大な集団的努力の過程を開始するのを助けるだろう。それは、正気さと地球の未来に向けて、再構築し、再定義し、人々を方向転換させるための努力である。
ベンジャミン・クレームの師は「人類の歴史的選択」という記事でこう書いておられる。「人間が歴史的選択をするときは到来した。間もなく人類は極めて重大な決断を、すべての男、女、子供の未来を、まさに地球上の生きものすべての未来を決める決断をしなければならないことに気づくであろう──惑星地球において途切れることなく、限りなく発展する創造性か、あるいは、われわれの住処(ルビ:すみか)であるこの惑星上の人間および人間以下のすべての生命の恐ろしい滅亡かの間の選択である。……
分かち合いと正義のみが平和をもたらすだろう、とわれわれは言う。すべての人間が、心(ハート)の中で、平和を願う。われわれの勧告は本当に単純である、しかしこれまで、人類にとってそれを把握することは困難であった。人間は神聖なる自由意志を持ち、彼らの運命の支配者である。分かち合いと正義の道を取りなさい、とわれわれは勧告する。それは『同胞団』の衣であり、それなしには、人は十分な人間とは言えない」(シェア・インターナショナル誌2013年3月号)
読者質問欄
この欄では、インタビューや講演の膨大な記録の中から、ベンジャミン・クレームと彼の師である覚者が40年以上にわたるたゆみない奉仕の一環として提供してきた、幅広い話題に関する質問への回答を紹介する。
Q:マイトレーヤの優先事項の一つは中東紛争の解決策を見いだすことであり、それは彼が実際に公になるまで解決しないだろうとあなたは言われました。それは、中東の異なった信条の人々(イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒)が、世界教師としてのマイトレーヤに反応して、彼が万民のためにやって来たということを認め、彼らの分離主義がその反応から変化し始めるからでしょうか。
A:すべての宗教の原理主義者はおそらく最後までマイトレーヤを認知せず、反応しないでしょうが、徐々に認知するようになるでしょう。パレスチナ・イスラエル問題は、中東問題の中心にありますが、マイトレーヤの行動を通してのみ解決されるでしょう。しかし、マイトレーヤでさえ解決策を押し付けることはできず、助言するだけです。しかし、彼が世界の数え切れない人々から受け入れられ、霊的教師として、指導者として尊敬されているということが、最も狂信的なイスラエルのユダヤ人とパレスチナのイスラム教徒にとって、共存の必要性を受け入れるのを容易にするでしょう。それはパレスチナ人に正義が与えられたときにのみ起こり得るでしょう。完全に正義が行われたときにのみ、イスラム教徒にとってその解決策は受け入れられるものとなり、渋々ながらイスラエル人にも受け入れられるものとなるでしょう。彼らは徐々に共存することを学び、正義の状態の中でのみ共存することができるでしょう。さもなければ、必然的に両者の間の戦いは続くでしょう。
中東問題が解決しない限り、世界に平和が存在することは決してなく、平和が存在しなければ、人類の未来は非常に危ういことを私たちは知っています。イスラム教徒はイマム・マーディを待望し、ユダヤ教徒はメシアを待っています。多くの人々はマイトレーヤをそのような存在として認知するでしょう。このことが、彼らのお互いに対する立場を和らげると確信します。
しかし重要なことは、パレスチナ人に正義が与えられなければならないということです。西岸地区はパレスチナ人の祖国としてヨルダンの故フセイン国王から与えられたものであり、それが意味するのは西岸地区全体であり、これまでパレスチナ人に与えられた小さな部分のことではありません。主にレバノンに留まっている470万人の難民を祖国に帰還させる必要があり、エルサレム──イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒にとって非常に重要な都市──の地位は、これら三つのグループすべてにとって開かれた中心的な都市に変わる必要があります。この和解をもたらすにはマイトレーヤの出現が必要だと思いますが、そうなるでしょう。
Q:もしも、あなたの師やキリストが今日、国連安全保障理事会と世界の指導者たちに直接語りかけることができるとすれば、中東の、またイスラム世界全体との真の永続的な友好関係を固めるために何を助言されるでしょうか。
A:世界中に必要不可欠な資源を分かち合うことで、正義と自由を創造することです。分かち合いは不可避であり、そのことを理解し実行するのが早ければ早いほど、すべての人々にとっての平和と安全も早く達成されるでしょう。
これは中東にとっても、世界全体にとってもそうです。
(出典:『人類の目覚め』)
Q:パレスチナとイスラエルの両者に、平和と寛容に達するための交渉に応じなければならないと確信させるためには、何が必要でしょうか。(2009.1)
A:彼らが交渉しなければならないと言うのは簡単ですが、双方の隔たりは非常に大きく、彼らが共存していくためにはマイトレーヤの存在が必要であると私は確信しています。交渉による平和は、公正で持続するものでなければなりません。これまでのところ、パレスチナは公正で正義にかなった解決策を提示されていません。イスラエルもまた本質的な違いのある事項について交渉に応じていません。
かつて南アフリカをアパルトヘイトの廃止に追い込んだような世界的な通商停止措置が、イスラエルを交渉のテーブルにつかせるための最も効果的な方法だと思います。
Q:(1)マイトレーヤは、(テレビインタビューで)ガザの封鎖が世界の注目を集めているイスラエルとパレスチナの状況について質問を受けましたか。そうだとすれば、(2)彼の答えは一般的にどのようなものでしたか。(2010.8)
A:(1)はい。(2)マイトレーヤはパレスチナの悲劇的な現状を嘆き、彼の見解をはっきりと述べました。彼はアメリカに対し、イスラエル政府の残酷な行為を支援するのではなく、この非人道的な封鎖を終わらせ、和平交渉を始めるためにイスラエルに対する影響力を用いるべきだと述べられました。
Q:『シェア・インターナショナル』誌は、中東問題、パレスチナ・イスラエル問題のような地域の問題に多くの関心を寄せているようですが、なぜこれらの記事に多くの頁を割くのですか。(2006.1)
A:なぜなら、そこで起こっている紛争を解決することが世界平和に不可欠だからです。
(出典:『多様性の中の和合』)
編集長への手紙
シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。
活動家の仲間
2008年7月15日の土曜日にロンドンで、急遽呼びかけられたデモに参加しての帰途でのことでした。そのデモは、ジョージ・W・ブッシュの来訪と女王の歓迎、その夜の英国首相との晩餐への招待に反対するためのものでした。
私は地下鉄のプラットホームに立っていて、「分かち合いと正義が平和をもたらす」と書かれた私の旗を見ている人々の目が少し気になっていました。やっと列車が到着し、ちょうどドアの方へ移動していたとき、私の横から声が聞こえてきました。「あなたがデモにいたのを見かけたわ」。いったん列車に乗ると、私の仲間は、中年で熱意のありそうな顔立ちの女性で、分厚いレンズの眼鏡をかけていました。彼女は黒髪で、あらゆる類の活動家のバッジで覆われたジャケットを着ていました。彼女は真面目な様子で前かがみになって、本当に短期の告知で大勢の人々が参加したことや、非常に質の高いスピーチについてコメントし始めました。
私たちはグアンタナモ湾で囚人となっていたモザム・ベッグのスピーチについて話しました。彼は文化的で知的な人物として、刑務所内での扱いを描写し、私は感動して涙が出ました。もう一人のスピーカーはウォルター・ウォルフガングで、数年前の労働党会議で逮捕された社会主義者です。彼はデモに来た人々や共感している世界中の人々が、ブッシュと彼のパートナーたちが過去に踏み留まっている間に、未来をつくっていくのだと言いました。別のスピーカーは、メディアが西側に住む人々に対してイラクでの戦争やイスラエルによる西岸地区の占領とガザ地区の支配について報道しないことによって、ごまかしを生み出すことに共謀していると言いました。
それから、その女性は私に尋常でないことを言いました。「アメリカで唯一成長している分野は、軍事と刑務所よ」
私の降りる駅が来たので、お別れを言って降りなければなりませんでした。この人が覚者であったのかどうかお尋ねしたいのです。
スザンヌ・フィリップス
英国、ウェストサセックス
【ベンジャミン・クレームの師は、その『女性』がマイトレーヤであったことを確認した】
(シェア・インターナショナル誌2008年11月号)
呼びかけ
私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。
誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。
インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。
ご支援ありがとうございました。
時代の徴
ベンジャミン・クレームの師によって確認されていない「希望の徴」と「時代の徴」をここに掲載する。それらの「奇跡的な」特性を検証することはできないため、判断は読者に委ねたい。
UFO 2023年9月13日、ウィスコンシン州ピウォーキー


アメリカ──2023年9月13日、ウィスコンシン州ピウォーキーの目撃者は車を運転していて、非常に明るい物体を目撃した。その物体は夕日の上の暗い雲から素早く落ちてくるように見えた。目撃者は車を止めて物体の写真を撮ったが、物体は飛行機やヘリコプターとは異なり、音もなく動いたという。(国立UFO報告センター)
「ベンジャミン・クレームによれば、UFOとUFOに乗っている人々は、人類の負担を軽減し、この惑星をさらなる急速な破壊から救うという霊的な使命に携わっている。現在私たちの中に住んでおられる世界教師マイトレーヤに率〔ルビ〕いられた私たちの惑星のハイアラキーは、この地球に正気を取り戻すための友愛的な事業において、宇宙の兄弟たちと共に精力的に働いている」
マイトレーヤと民衆の声―選集
Maitreya and the voice of the people──a compilation
世界教師マイトレーヤ、世界における彼の臨在、私たちの人生を鼓舞するような彼の影響力についての引用文の選集を掲載する。この選集は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第1巻、第2巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。
正義(公正)のみが人間が欲する平和をもたらすだろう、そして正義が支配するときにのみ、戦争は褪せた過去の記憶となるだろう。ほとんどすべての国において、マイトレーヤはあらゆる分野にヘルパー(助け人)たちのネットワークをつくっておられる。そのようにして彼は新しい時代の骨組みをつなぎ合わせておられる。
これらの選ばれた働き人(ワーカー)は彼らの任務を良く知っている。彼らは間もなく表面に出てきて、新しい思考を世界にもたらし、正義を人間の第一の目標にすることがいかに緊急なことかを示すだろう。このことのみが戦争の災いに、恐怖という疫病に、永久に終止符を打つことを示すだろう。そしてわれわれの経済制度の合理的な再構築のみが正義を可能にし、信頼という基盤に基づいて人類を共に歩み寄らせるだろう。そのようになるだろう。かくしてマイトレーヤの智恵と教訓は人間の思考に浸透し、影響するだろう。
(『覚者は語る 第1巻』─前例のない時─より)
わたしが、現在非常に必要とするのは、わたしのビジョンを分かち合う者たちが、行動する責任を引き受けてくれることである。人間の窮乏を知り、そのビジョンを見ていながら、時の緊迫性を知らない者たちが世界に大勢いる。兄弟たちの窮乏を知り、非常に多くの者たちの苦しみに同情の思いを持ち、そしてそれらすべてを変える意志を持つ者たちに、わたしは頼る。わたしが召集する者たちの仲間に、あなたがたも加わるように。そして共に新しい、より良い世界を招じ入れることができるように。
(『いのちの水を運ぶ者』第46信より)
マイトレーヤは言われます。「何事もひとりでに起こるものはない。人は行動し、その意志を実行しなければならない」(メッセージ第31信)。私たちはただ座ってほかの誰かがやってくれるのを待っていてはいけません。変化を起こしたければ私たちがそれをしなければなりません。変化を要求し、デモ行進に参加し、連帯し、合法的なあらゆる方法を使って変化を生み出すことのできる人々に変化への欲求を伝えなければなりません。誰もが、道を先導し、変化を要求し、すべての人のための正義と自由を要求する機会を持っています。……マイトレーヤにできるのは、人間を教育し、知らせ、鼓舞し、頼りになる器──世界のすべての国の民衆の声──をつくることです。それに対して世界のどんな国の政府も立ちはだかることはできません。明確な表現能力を持つ民衆を生み出すことです。平和、正義、自由を求める、知らされ、教育された世界的世論がとても必要です。そのようにして変化は起きるでしょう。
(『人類の目覚め』)
人類は平和に共に生きるべきであるという希望を分かち合う者たちはすべて、わたしのために働く者たちである。平和と分かち合いと正義が、わたしの教えの中心である。この真理の光の輝くところに、わたしは目を向ける、そしてその光の管を通してわたしの愛を送る。そのようにして、わたしは働く。そのようにして、わたしはあなたがたを通して世界を変えていく。
(『いのちの水を運ぶ者』第92信より)
デニ・ムクウェゲ医師:
畏敬の念、感謝、奉仕の必要性に駆られて
ポーリン・ウェルチ
婦人科医、ペンテコステ派の牧師、そして慈善家であるデニムクウェゲ医師は、コンゴ民主共和国 (DRC) 大統領選への立候補を発表した 2023年10月2日時点では、提示すべき具体的な政策を持っていなかったかもしれない。しかし、彼の献身、人間性、そして勇気には疑いの余地はない。 また、正義と癒しという生涯をかけた使命のために、どんな手段を講じてでも彼を支え、守ろうとする何千人ものコンゴ人女性の支援についても疑いの余地はない。….
1983年に資格を取得した後、ブカブ近くのレメラ病院で小児科医として働き始めたが、適切な医療の欠如により不必要に死亡する女性が多かったため、彼は女性を助ける仕事へと移行していった。 1989年にはフランスで婦人科と産科の修士号を取得し、 女性器再建手術のスキルを身に付けたので、 「ドクター・ミラクル (奇跡の医師)」として知られるようになった。
1990年代半ば、ムクウェゲ氏とその病院は、 コンゴ内戦による政治的および部族間の銃撃戦に巻き込まれた。 患者の多くは集団レイプ(強姦)され、ひどい性器切除を受けた女性たちだった。 政府軍が彼に対して誰を治療するか、治療できないかを指示することを拒否し、最終的にツチ軍によって病院が破壊された後、彼は命からがら逃げ出さなければならなかった。
1年後(1998年)、 妻と娘たちと共に帰国し、 1999年にブカブ郊外のパンジで立て直しを図った。母性と性の健康を専門とし、 戦争での性暴力によって引き起こされる被害の治療を強化した。そうすることで、 自分が単に女性の命のために闘っているのではなく、家父長制や、こうした犯罪が裁かれることなく継続することを確実にする司法制度と闘っていることに気づいて いった。 彼の見解では、継続する紛争は経済的なものであり、「コンゴ人女性を虐待することによって引き起こされている」。 コンゴ民主共和国は、銅、コバルト、金などの膨大な鉱物埋蔵量に恵まれているが、依然として世界で最も貧しい国の一つであり、 汚職が蔓延している。….
消極的な候補者
ムクウェゲ氏は、戦争兵器としての性暴力をなくす活動で、 2018年のノーベル平和賞や国連人権賞など多くの世界的な賞を受賞した。また、タイム誌の「最も影響力のある人物100人」にも選ばれている。それでも、大統領に立候補するよう求める声には抵抗した。
ムクウェゲ氏が12月20日の選挙に出馬することに同意した今、 多くの支持者たちは喜んでいる。彼は大統領選に向けた選挙活動について次のように述べた。「私がやろうとしていることは、過去40年間にわたる国民への奉仕である 私の行動と献身を継続することです」
ムクウェゲ氏には影響力を買うだけのネットワークもお金もないが、 40年間にわたって並外れたレベルの試練を受けてきたことを知っているすべての人々の支持があり、彼らが彼を信頼してきたように、 彼も彼らを信じ続けてきた。 ムクウェゲ氏はこう述べている。 「人々が権力を握ると決めたら、いかなる体制もそれに反対することはできません」
(The Guardian, 2021; BBC News; France24; panzifoundation.org)
もし私たち全員が知っていたなら
──おそらく私たちは知っている
「もしアメリカ人が知っていたなら(If Americans Knew)」は、2001年2月と3月にヨルダン川西岸地区とガザ地区を単独で旅したアメリカ人のフリージャーナリスト、アリソン・ウィアー氏によって設立された。彼女が見たことや経験したことは、アメリカのメディアで報道されていたものとは全く異なっており、驚くべきものだった。実際、現地の現実と米国の報道が伝えるイメージとのギャップは非常に問題であった。アメリカ人には、世界の他の国々が知っている情報が与えられていなかったのだ。この状況は変わったのだろうか。こうした疑問は、今もウィアー氏を悩ませ続けている。11月16日、フェリシティ・エリオットは、シェア・インターナショナル誌のためにウィアー氏にインタビューを行った。
シェア・インターナショナル(以下SI):あなたとは以前にも話したことがありますし、私の同僚が何年か前(2006年9月、2014年9月)にあなたにインタビューをしたこともあります。10月に再びあなたのウェブサイトを拝見して、統計自体がすべてを語る、事実に基づいた分かりやすい説明に感銘を受けました。何十年もの間、パレスチナ人が生きることを余儀なくされてきた環境、私たち世界が目を背けることを選んできた環境と言うべき日常的な現実が、不公正、不平等、抑圧、疎外、そして単なる狂気であることを、次から次へと示すグラフ以上に明確に示すものがあるでしょうか。しかし、私たちは知らなかった、誰も教えてくれなかった、と言う人が多いでしょう。ですから、あなたは「もしアメリカ人が知っていたなら」でそうした仕事を引き受けたのですね。
あなたはガザ地区と西岸地区の状況に精通しています。現在の危機は予期しなかったものですか。
アリソン・ウィアー:ご存じのとおり、パレスチナ人は少なくとも16、17年もの間、圧力釜のような巨大な強制収容所で暮らし続けています。私が2001年にそこに行ったとき、すでに封鎖されているような状態でした。多くの人が知っているよりもずっと長く続いているわけです。ほとんどのアメリカ人は知らないと思います。
SI:私は、政治家、指導者、メディアが無知であることに驚いています。この地域の歴史に無知であり、まるで10月7日に突然、噴火が起こったかのようです。1967年や1917年の出来事、そして1948年のナクバについてどう思っているのでしょうか。
ウィアー:それよりもさらに前の1897年の第1回シオニスト会議から始まったと言えますが、今日に話を戻しましょう。アメリカ政府はイスラエルに資金を提供し、国際舞台でイスラエルの後ろ盾となっているので、アメリカ人にとってはかなり厄介な問題です。アメリカ人が最も情報に疎いのはおそらくそのためです。….
SI:何十年にもわたって抑圧され、屈辱を受け、敬意を払われず、日々尊厳を奪われ、基本的人権は全く無視されていること、そこでは人生のあらゆる側面が別の力によって規制されたり制限されたりしていることを、人々は知りません。彼らには機会がないこと、劣悪な状況の下で育ち、成長しなければならないということを、親としてどのように子供たちに説明するのでしょうか。親自身がいじめや屈辱にさらされるのを目にしている子供たちに、どうやって理解させるのでしょうか。そして今、それは想像を絶するほど悪化しており、完全なる絶滅とも言える状況なのです。
ウィアー:自分の子供たちさえ守れないとき、何の権利も持たないとき、どんな気持ちなのでしょうか。事情を知る人は、ガザ地区が巨大な強制収容所であることを認めていますが、ヨルダン川西岸地区も同様です。西岸地区の町から町へ移動しようとすると、至るところに検問所──軍人が配置された検問所──があります。西岸地区でもガザ地区でも、パレスチナ人は自由に移動できません。パレスチナ人が囚われの民であることを忘れてはいけません。囚人なのです。イスラエルはパレスチナ人の出入りは制限できるかもしれませんが、その人生までコントロールすることはできません。すべては外国の力によって決められるのです。それを自分の国で想像してみてください。….
SI:今考えるとするなら、イスラエルの意図が何なのかを問わなければなりません。最終的な目標は何なのでしょうか。次の仮説を考えてみましょう。ハマスによるひどい攻撃は、現イスラエル政府と主戦論者たちにとって、懲罰として激しい攻撃を続ける絶好の機会を与えましたが、その後も継続して「大イスラエル」樹立に対する障壁をすべて取り除くための機会を得ているという仮説です。戦時内閣にとって、唯一の「善良なパレスチナ人」とは、死者か、離散ユダヤ人のために先祖伝来の土地から逃れてきた人のように思えます。この説は間違っていますか。
ウィアー:過激派のシオニストがパレスチナ人を排除したがっているのです。
SI:極右、入植者、過激派のことですか。
ウィアー:そうです。しかしそれは賢明ではありません。人々は目覚め始めています。何が起きているか──土地の強奪、暴力、脅迫──分かっているのです。世界中の人々がこの状態を長く受け入れるとは思いません。アメリカ人は目を覚まし始めています。私はサンフランシスコ近郊に住んでいますが、つい先週末、抗議デモのためにゴールデンゲートブリッジが封鎖されました。前回それが起こったのはイラク戦争の時です。
もし世論がひっくり返れば、過激派ではないシオニストは、パレスチナ人の残存者と彼らのための限られた土地──今よりもさらに少ない土地であっても──を受け入れなければならないかもしれないと分かっています。重要なことは、変化は遅いかもしれませんが、アメリカ人が目覚めつつあるということであり、それこそが変化をもたらすために必要なことなのです。問題は残ったままです。私たちアメリカ人がイスラエルに資金を与え続ければ、イスラエルはしたい放題するだけです。….
SI:これは極めて重要なことであり、私たちの文明の汚点であり、私たち人類の瑕疵です。私たちは無法が蔓延る時代に生きています。あらゆる条約、国連憲章、人権宣言、あらゆる一連の原則、ジュネーブ条約、国際法が、単に無視されているのではなく、露骨にかつ明確に無視されています。戦争と騒乱で利益を得ようとする団体や政府の支援があるため、人道や人間性の喪失に対する犯罪は、法の支配と同様に、何のお咎めもなく無視されたままです。
ウィアー:そのとおりです。戦争と騒乱で利益を得ようとする団体や政府は、私の税金を使って人々を買収しており、ヨルダンとエジプトを買収しました。幸いなことに、国民と政府は別物です。政府がこれほど露骨であるなら、国民は自分たちの声を上げなければなりません。….
詳細についてはIfamericansknew.orgをご参照ください。
シェア・インターナショナル2023年12月号
印刷版全内容
- 覚者より ベンジャミン・クレーム筆記 “野蛮な時代” の終わり 自由と正義の未来
- 編集部より
- 視点 宗教指導者たちへの演説 COP28に先立つ宗教者サミットにて、2023年11月6日、アブダビ ジェフリー・D・サックス
- ジュネーブ条約
- デニムクウェゲ医師: 畏敬の念、 感謝、 奉仕の必要性に駆られて ポーリン・ウェルチ
- どのような道徳世界に?
- もし私たち全員が知っていたなら-おそらく私たちは知っている
- エルダーズから-バイデン大統領へ イスラエルとパレスチナに関する公開書簡 2023年11月16日
- 戦争意識という虚無 デニス・クシニッチ
- 地球外生命体の惑星的使命 ウィラルー・ファイタ
- 時代の徴 世界中の徴
- 民衆の声 世界各地に広がるパレスチナ支持のデモ
- S.O.P.-われわれの惑星を救え! デンマークの植物性食品への移行計画 他
- ある臨死体験 マーク・ウッド
- UFOに関する最初のヨーロッパ会議 アンドレ・ヒピウスによる報告
- マイトレーヤと民衆の声-選集
- 編集長への手紙 平和を支持し人類の味方をするとはどういうことでしょう? 他
- 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム
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