シェア・インターナショナル 2022年4月号

シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。

印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は35年近くにわたって毎月記事を提供してきました。これらは書かれた時点だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載されることを意図していました。

contents

マイトレーヤのお出まし――覚者より 

今のように、人間が岐路に立ち、どちらの方向に行けばよいのか道案内を待つときには、人は助けを求める叫びを発する。必然的に、その叫びが一定のピッチ(音調)に達するとき、あなた方の兄たちであるわたしたちは反応し、応える。人間は自分たち自身がつくり出した大混乱の中でやみくもにもがき回り、彼らをさらなる混沌から救ってくれる唯一のステップを取ることを恐れている。今日もまた然りである。
この大渦巻の中にマイトレーヤは今まさに入っていこうとしておられる──前方に横たわる任務について完全に意識しながら。マイトレーヤのように計り知れない叡知を持つお方のみが、そのような任務を引き受けることができるのである。
現在の無秩序の状況の中から、マイトレーヤは新しい、より良い秩序を築かなければならない。何千万の人間の苦悩の中から、彼は新しい世界をつくり出さなければならない。
誰が、マイトレーヤの救助の仕事を援けるのか?
誰が、マイトレーヤの大義のために馳せ参じて、兄弟姉妹を助けるだろうか?
今こそ、かつてないほどに、労して世界に奉仕する機会がある。新しい世界が生まれようとしているのだ。
マイトレーヤは、人間を彼ら自身の生得の権利の中に掲げようとしている。
新しい、そしてより幸せな世界の創造を鼓舞しようとしている。
偉大なる主は、一人ひとり個々の人生に尊厳と価値を付与しようとしている。
マイトレーヤは、彼のヘルパー(助力者)たちをどこに見つけるだろうか?
応える用意のできている者は誰か?
愛の主を援助する勇気を持つ者は誰か?
マイトレーヤは、すでに彼が頼ることのできる者が誰かをご存じである。
マイトレーヤを見る用意をしておきなさい。
あなたの決意をピカピカに磨いておきなさい。
任務の膨大さにうろたえてはならない。
何事をするにも、気取らずに、真心を込めてやりなさい。
マイトレーヤは輝かしい白馬に乗って急速に近づいてくる。
マイトレーヤのマントラ(言霊)は、「恐れるな!」
やがて、すべてが新たになるだろう。
やがて、すべてが「光」のもとへ戻るだろう。
これを念頭に置きなさい──「あなたの兄弟の必要をあなたの行動の尺度となして、世界の問題を解決しなさい。それ以外の道はない」
あなた方の不幸に満ちた世界に、マイトレーヤは、今歩み入られる。あなた方の苦しみと苦難を彼はあなた方自身よりよくご存じである。なぜなら、あなた方の生得の権利である歓びもまたご存じであるから。
その歓びを、彼はあなた方に十分にそして完璧に取り戻させるだろう。そのことのために、マイトレーヤはあなた方の中におられる。
マイトレーヤをあなたの心(ハート)のうちに受け入れて、あなたに奉仕してもらいなさい。彼をあなたの友として、「大昔の兄」として知りなさい。彼に導いてもらいなさい。教えてもらいなさい。かくして、あなたは自分の神性へと成長するだろう。
あなたがマイトレーヤのお顔を見る時がやって来た。彼の愛の微笑みがあなたを彼の側に招くだろう。あなたの愛が何千倍にも拡大されるのを知るだろう。それを彼の大義への奉仕に捧げ、あなた方がその一部である大計画の中に入りなさい。
(シェア・インターナショナル誌2001年12月号)

これらの記事は、ハイアラキーの上級メンバーである覚者によるものである。彼の名前は秘教界ではよく知られているが、まだ明かされていない。マイトレーヤの出現に関する主要なスポークスマンであるベンジャミン・クレームは、覚者と常にテレパシーでコンタクトをとっており、彼に記事を口述していた。

覚者による他の記事を見る

ウクライナ侵攻— —質問と回答と洞察(抜粋)

ロシアによるウクライナ侵略を受けて、現在の暗い時代における慰めと実際的な利用と再確認のためになることを願って、以下の質疑応答と記事を集めた。これらの記事は新しいものではないが、その内容は再掲載にふさわしいものであると信じる。

「目覚めようとしている! 目覚めようとしている! 世界は人類のものだよ、兄弟。……今日は兄弟姉妹たちが真理を語り、嘘を、嘘を、暴き出すのを聞くことができて誇りに思うよ。これは素晴らしいことだ。若い世代全体が、黒人も白人もみんなこの場所に集まってきている。こういうのを見るのが大好きなのさ。100万ポンドに代えても見逃したくないね。それに、ここにいる私の幼い兄弟たちみんな、私の幼い兄弟姉妹たちみんなが、遠いところからはるばるやってきているのだよ! 嬉しいよ、本当に嬉しいよ! われわれは目覚めようとしているのさ!…・c」
「兄弟よ、目覚めないか! 信じていろよ。褒美から目を離さないようにしろよ。その褒美は人類そのものさ! 人類はわれわれみんなのものだからね」(マイトレーヤは2003年2月15日、ロンドンのハイド・パークで行われた大規模な平和デモにアフリカ系カリブ人の外観で現れた。シェア・インターナショナル誌 2003年4月号参照)

この惑星全体に広まる現在の物質主義の不正を、心(ハート)のうちで拒絶する人々が今日たくさんいる。彼らは正義と平和を願い、それらの達成のために行進しデモをする。ますます多くの世界の民衆が一緒になるとき、強力な男たちの行動を変えるだけの力を持つことを認識し始めている。かくして、マイトレーヤは民衆を信頼し、彼らの要求に声を与える。かくして、彼は民衆の行進に参加し、彼の声を彼らの声に加えられる。(ベンジャミン・クレームの師、「暗闇の終わり」より、シェア・インターナショナル誌2005年7・8月号)

祈りには真の価値があります。祈りが心(ハート)からのものであれば、神の代理者としてのハイアラキーからの助けを喚起します。しかし、私たちはただ祈るだけで、世界の問題を「神」に任せていてはなりません。それらは私たちの問題であり、私たち自身のあるいは人類の行動および非行動の結果です。私たちが成長し、真の人間(そして本当に聖なるもの)となるために、世界中の兄弟姉妹たちの苦難や苦しみや問題に対する責任を受け入れなければなりません。私たちは彼らと分離した存在ではありません。ですから行動と祈りは両立し得るのです。(シェア・インターナショナル誌1986年7・8月号)

Q:1945年に起こったことの後で、マイトレーヤをロンドンに呼んだのは祈りではなかったのですか。
A:可能な限り早く戻ってこられるというマイトレーヤの決断が発表されたのは1945年
でした。この決断は、その大部分が、人類からの助けを求める祈願の叫びに応えてなされました。……
人々はあらゆる言語で、特にマイトレーヤにではなく、「天上にいる」神に対して、「どうか、どうか、神さま、お助けください!」と叫びました。私たちが神に向かって、あるいはマイトレーヤや誰に対してでも、平和のために祈るのは、私の考えでは間違ったやり方だと思います。私たちは自分でそれをしなければなりません。平和をもたらすために、援助やエネルギーや導きやインスピレーションを求めて祈るのは結構ですが、平和を「つくる」のは私たちです。私たちはただ座って神が平和を生み出すと考えることはできません。神は平和をお持ちであり、神は平和です。平和はすでに存在しており、私たちがその平和を乱しているのです。(シェア・インターナショナル誌2003年12月号)

マイトレーヤのメッセージは「分かち合って世界を救いなさい」という数語に要約できる。彼はこのようにして私たちが戦争、暴力、不和、飢餓、抑圧、恐怖の脅威を終わらせることができると確信している。彼はまた、私たちが彼の示唆を受け入れ、私たちが今やユニークな平和の時代の門口にあることを確信している。このことは、「第三次世界大戦は起こらない」ということを意味する。(シェア・インターナショナル誌1982年1月号)

編集長への手紙(抜粋)

シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のためにこれらの手紙は提供されている。

移動する光

それは2009年12月8日の午前1時30分頃のことでした。私がベッドに入ると、柔らかな白い光が壁の上をゆっくりと移動するのが見えました。その光は海の中の発光性の生き物のように優しく輝いていました。数日前に同じ光を見た時には、外からカーテンを通して車のヘッドライトか何かが入ってきたに違いないと思っていました。けれども、この時には光が楕円から十字へと形を変えていき、その後、移動しながら十字から楕円へと変化したのです。それから光がちょうど、数カ月前に亡くなった私の飼い猫の写真の所へ来ると、写真の上で輝く小さな光の十字・ヒになりました。それはあまりにまぶしかったので、猫の姿がはっきり見えたほどでした。その後、光は消えてしまいました。
それは何だったのか教えていただけますか。
匿名希望
【ベンジャミン・クレームの師は、その光がイエス覚者によって創られたことを確認した】

微笑み続ける理由

2008年9月に、私は歯医者に行って、自宅へ戻るところでした。中央公園内を歩いていくと市立図書館がありました。公園の真ん中に噴水があり、訪れた人々が休憩し、その場所の美しさを楽しむためのたくさんのベンチがありました。私は歯医者に行った後、いくつか買い物も済ませていたので、足が痛くなっていました。
そのベンチにはしばしばホームレスの人たちが腰掛けていました。その時には2、3人の男性を見かけました。その人たちの所を通り過ぎた時、私はどういうわけか立ち止まり、振り返ったのです。彼らのうちの一人は非常に大柄な男性で、周りにたくさんのバッグがあり、帽子を自分の前に置いていました。私は戻って、財布から少しお金を取り出し、彼の帽子に入れました。彼からの力強いエネルギーの衝撃を受けました。最初、私は混乱しましたが、その後、気分が良くなりました。あまりにも気分が良くなったため、その後の数日間は文字通り笑みが絶えませんでした。幸福感が一週間続きました。この『大柄な』男性をそれ以来二度見かけています。
アンネリ・カウハネン
スウェーデン、クリッパン
【ベンジャミン・クレームの師は、その男性がイエス覚者であったことを確認した】

雲の不思議

2009年8月のある晩、英国にいた時、エセックス州のコルチェスターに向かって、私は友人とドライブをしていました。街に近づくと、まだ明るい空は雲でできたたくさんの巨大な十字架でいっぱいになっていました。飛行機雲にしてはあまりにも数が多く、あまりにも近くにありました。私の友人はそういった物事に対して懐疑的でしたが、「このようなものは見たことがないわ。ああ、マイトレーヤに違いないわね」と言ったのです。私は何も言いませんでした。私たちは長年の友人同士ですが、私が真実だと知っていることに対しては、共感を示してくれたことがほとんどないのです。それでも、何らかの存在がそれらを現したのだろうか、と私が不思議に思ったのは確かです。
ジル・ブラウン
シチリア、カターニア
【ベンジャミン・クレームの師は、その『十字架』がイエス覚者によって現されたことを確認した】

呼びかけ

私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。

誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。

インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。

ご支援ありがとうございました。

時代の徴

溢れる徴

NASA―― 2022年1月28日、NASAの太陽圏観測衛星(SOHO)が異なる時刻に撮影した太陽近くの巨大な未確認物体。
(soho.nascom.nasa.gov)

NASA SOHO 28 January 2022 06:36 —一部拡大

NASA SOHO 28 January 2022 11:12

NASA SOHO 28 January 2022 11:12 — 一部拡大

アメリカ──2021年11月23日の夜、ユタ州マレーでビデオに撮影された明るい星型の物体は、点滅し、球体からダイヤモンド型に形を変化させた。目撃者によると、物体はやがて飛び去り、視界から消えた。(この物体は本誌の既刊号に掲載された「マイトレーヤの星」の画像に似ている)
(mufon.com)

諸国民の同胞愛――選集(抜粋)

The brotherhood of nations ── a compilation

 「諸国民の同胞愛」というテーマに関する引用文の選集を掲載します。引用文は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第Ⅰ巻と第Ⅱ巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものです。

世界的相互依存というリアリティ(現実)がわれわれの認識の中で確立された事実となるだろう。そうなる時、「すべての人間は兄弟姉妹である」という事実が制度機構や実際的活動計画の中にますます取り入れられて、この実体を反映するものとなるだろう。諸国家も同胞愛、共通の目標、共通の抱負を体験することができ、そうなるだろう。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

マイトレーヤと覚者たちの一団のインスピレーション(鼓舞)と導きのもとで、人間は、正しい決断を行う能力、大計画との関係の中で正しく行動する能力が増大することを知るだろう。これが必然的に同胞愛についての感覚の増大につながり、人間は共に行動することによってのみ前進があるという理解につながるだろう。
(『覚者は語る(Ⅰ)』─同胞愛の夢─より)

ようやく多くの政府は多少なりとも定期的に会い、問題を討議し、それについてどうすべきかを検討しています。これは新しい成熟です。人類は一体であり、ひとつの人類の兄弟姉妹であるという感覚の増大です。ある計画、ある役割を果たすためにこの惑星にいるということの認識です。それはいまだほとんどの人には感じられていません。しかし、個々のグループが長い間政府の注目を引こうとしてきた問題をやっと人類が真剣に受け止めているということは、人類が自分たちの弱さと一体性を認め始めたことの徴です。
(『協力の術』)

忘れるでない、我が友よ、あなたがたは一つであることを、すべての者の御父が、あなたがたを聖なるイメージに似せて創られたのであることを。あなたがたを通して同じ聖なる愛と真理の光が輝いていることを。時は近づけり、我が友よ。真理の光があなたがたの周りすべてに輝き、人が兄弟を己の心に迎え入れ、己自身としてお互いを知るようになる時がやってくる。
(『いのちの水を運ぶ者』第51信より)

これは、最近発表された覚者の記事「和合」の後半部分に主に語られているものです。すなわち、世界への危機とすべての人間による気づきの必要性についてですが、特に教育を受けた人、権力行使の立場にある人、自らの意志を表明できる人が、国家間の垣根を越えたレベルでの和合の必要性を理解し、悟り、知らしめることの重要性です。それゆえ、すべての国が共に働く必要があります。それが起こらなければ何も変らないでしょう。
(『多様性の中の和合』)

マイトレーヤご自身が非常に間近な将来に出現されるとき、われわれのすべての行動の中に和合の必要性を強調されるだろう。われわれが、人間の問題を解決するに当たって、人間として、国家として、目的のアイデンティティーを見つけることがいかに大切であるかを、マイトレーヤは示されるだろう。かくして、われわれの強力な個人性をグループのために供するのである。
(『覚者は語る(Ⅰ)』─和合─より)

人類の歴史的な選択(抜粋)

 こうした記事から、助言や洞察、深い英知、慰めを引き出すことができるかもしれない。すべて、ベンジャミン・クレームの師によって書かれたものである──人間が知り得るあらゆる喜びと哀しみを経験してきた知恵の覚者によって。驚嘆すべきは、マイトレーヤと覚者方は常に、災厄を達成へと変え、破壊を、いのちを肯定するものに変え、奈落の底のように見えるかもしれないものを山の頂きへと変えるということである。このことにおいて私たち人類はある役割を担っている。つまり、共通の利益を選ぶ責任を負うことである。

戦争の終焉

代価を数える時が来るとき、人間は戦争の空費に仰天し、そして恥じ入るだろう。人間の活動のいかなるものよりも、戦争は資源と人命を貪欲に喰い尽くす。“敵”なるものを征服するための努力には何も惜しまず、すべてが勝利の達成のために犠牲にされる。かくして、人間はその隣人に対して容赦なき闘争を行い、それは必ずしもいつも自己防衛の闘いではない。非常にしばしば戦争は、領土の拡大や略奪品の蓄積、あるいは最も忌まわしき奴隷捕獲のために使われてきた。ほとんどの戦争の底に横たわる目的を描写するために“戦利品”という言葉が安易に使われている。
今日、人間は戦争を終焉させるための仕事に真剣に取り組まねばならないときに達したのである。いかなる問題にせよ状況にせよ、解決するために、あるいは癒すために、戦争が必要とされるものではないことを、人は理解しなければならない。そうであるから、諸国家は共に働いて、人間のあの破壊的性向を永久に終わらせなければならない。
それをやり損なうならば、人類種族の生存そのものを脅かすことになる。平和はもはや人間にとって一つの選択ではないのである〔訳注=それ以外の選択はない〕──彼らは今やその手の内に、これまでかつてない最も破壊的な凶器を握っている。もしそれが大きな戦争に使用されれば、この惑星を冒 し、永劫の時の間、生命の存在しない死んだものにするだろう。ではなぜそのような災害を、そのような終局を招こうとするのか。
マイトレーヤは出現されるとき、このように語られることは確かであろう。小さな戦争が悲惨な結果につながり得ることを、それが人間を自己破壊という危険な坂道にもたらすことを、マイトレーヤは示されるだろう。彼は厳粛に勧告し、そして人間を考えられないような行動から引き戻させるだろう。油断することなく、しかし恐れないでいなさい。マイトレーヤが人間の行動を賢明に導いてくださることを信頼しなさい。あなたの兄弟姉妹を教育する任務におけるあなたの役割を果たし、マイトレーヤの荷を少しでも軽くして差し上げな
さい。
聞く耳を持つ者たちすべてに、待望されているお方がここにおられて、公に彼の任務を始める用意があることを伝えなさい。彼は善意の男女が平和と正義、自由と愛のために彼と共に働いてくれることを当てにしておられる。彼らにこのことを伝えなさい。マイトレーヤが世界の苦難に対して単純な答えを持っておられることを告げなさい。分かち合いは信頼を生み、それが扉を、そして人間の心(ハート)を、祝福された平和に向けて開くだろう。
そうすると同胞愛と協力の中で人間の霊魂の開花を見るだろう。そうすると様々な問題や行き詰まり状態は溶け去り、溢れるような善意の中で克服されるだろう。
そのようになるだろう、そのようにしてわれわれは忌まわしき戦争の終焉を目撃する。それがマイトレーヤの目的であり、その達成に対する彼の意志は固い。
(シェア・インターナショナル誌2006年3月号)

ばくち的ジェスチャー

人々が正しい関係に向けて断固たるステップを取るときはいつも、対決に向けて同様の断固たるステップを取る人々が必ずいる。大勢の人間がより大きな自由と正義のために働き、そして死んでさえいる──と同時に、他の勢力は減少する彼らの力(パワー)を強固にするための冷笑的な試みで平和を脅かす。その間、全体としての人類は、放棄され克服されるべき昔の古い憎悪の思考の再発を目撃して、恐れおののきながら見守る。
あなた方の兄たちであるわたしたちもまた、この危険なやり方を注意深く見守るが、恐れてはいない。良識は、得るものと失うものとを大体、はかりにかけてみるとき、少なくとも不安定な平和を受け入れることを強いることを、わたしたちは知っている。
これからは、このシナリオが世界中で繰り返されるだろう。“大国”は彼らの力を維持しようと、あるいは増強することさえ試みるだろう、しかしながら、現状維持を損なわないように慎重にやらなければならないことを知っている。
一体いつまで、諸国家はこの無益なゲームをすることができるのか。唯一の分別あるコースは、すべての者のための平和と繁栄のために、共に働くことである。この方法によってのみ、諸国は国民に、平和の歓び、正義(公正)の繁栄、そして分かち合いの至福を得るための用意をさせることができるのである。
(シェア・インターナショナル誌2014年6月号)

人類の歴史的選択

人間が歴史的選択をするときは到来した。間もなく人類は極めて重大な決断を、すべての男、女、子供の未来を、まさに地球上の生きものすべての未来を決める決断をしなければならないことに気づくであろう──惑星地球において途切れることなく、限りなく発展する創造性か、あるいは、われわれの住処であるこの惑星上の人間および人間以下のすべての生命の恐ろしい滅亡かの選択である。
残念ながら、人間は原子の核に隠された恐ろしいパワー(力)の秘密を発見して、それを戦争のために利用してきた。人類は競争や貪欲、権力への渇望によって非常に分離しており、偶然か故意による絶滅の危険は絶えず存在する。であるから、人はより安全に生きるための道を探さなければならない。今日、人類および諸国家の個性はあまりにも強力であり、人生の奮闘の中であまりにも分離しており、彼らは道を見失ってしまった。人は生き延びるために速やかにそれを見いださなければならない。
かくして、偉大なる者たち、あなた方の兄たちは平和への唯一の道を示そうとしてきた。分かち合いと正義のみが平和をもたらすだろう、とわれわれは言う。すべての人間が、心(ハート)の中で、平和を願う。われわれの勧告は本当に単純である、しかしこれまで、人類にとってそれを把握することは困難であった。人間は神聖なる自由意志を持ち、彼らの運命の支配者である。分かち合いと正義の道を取りなさいと、われわれは勧告する。それは「同胞団」の衣であり、それなしには、人は十分な人間とは言えない。
(シェア・インターナショナル誌2013年3月号)

本誌通信員より

歴史的観点から見たサンジェルマン伯爵─第一部(抜粋)

ドミニク・アブデルヌール

「18世紀後半にヨーロッパを驚かせた謎の人物、サンジェルマン伯爵については、多くのことが書かれ、多くのことが考えられてきた」と、ポール・シャコルナックは伝記『サンジェルマン伯爵』の序章で書いている。

一つ確かなことは、この特異な人物が18世紀に実在したということだ。そして、ルイ15世とその寵児プロイセン大王フリードリヒ2世、ヘッセン方伯、大使、大臣、最高のサロン(18世紀におけるピアノ、歌、お茶などを楽しむ上流社会の文化的集まり)などといった、ヨーロッパ宮廷の主要な指導者たちと連絡を取り合っていた。数々の著作が、彼の存在と影響力を証明している。

以下の引用文は、当時のサンジェルマン伯爵がどのような人物として認識されていたかを表している。

1761年1月12日付オランダ公報には次のように記されている。「いわゆるサンジェルマン伯爵は、名前も出自も地位も何も分からない不可解な人物である。収入はあるがそれをどこから得たか誰も知らない。知人もいるがどこで知り合ったのかを知る者はない。大公たちから成る内閣に入っている。……」(*1)

ヴォルテールはプロイセンのフリードリヒ大王に宛てて次のように書いた。「この人物は決して死ぬことがなく、また、すべてを知っている」(*2)

H.P.ブラヴァツキーはサンジェルマン伯爵のことを「生きる神秘」と語っている。「素晴らしい才能と教養を持ち、社会的地位を正当に裏付けするための十分な手段をもつ紳士。彼は、小さなダイヤモンドを大きなダイヤモンドに融合させる方法と、金属を変化させる方法を知っていると主張した。一見無限の富と、稀に見る大きさと美しさを持つ宝石のコレクションを所有し、その主張を実証した。策士とは、こういうものなのだろうか。この偉大な人物の記憶、インドやエジプトの秘教の祭司の弟子であり、東洋の神秘の知恵に精通していたこの人物が、西洋の著述家たちから受けた扱いは、人間の本性に傷をつけるものである」(*3)

「サンジェルマン伯爵は、前世紀のヨーロッパにおいて最も偉大な東洋の達人であったことは間違いない」(*4)

ヘッセン州のシャルル大公は次のように記した。「サンジェルマン伯爵は、おそらく世界で最も偉大な哲学者の一人だろう。人類の友であり、貧しい者に与えるためだけに金銭を欲し、動物の友でもあり、その心を満たしたのは他者の幸せのみであった。新しい楽しみ、そして、より美しい布やより美しい色をより安い値段で提供することによって、世界を幸せにすることができると信じていた。……私は、彼ほど明晰な頭脳を持った人物に会ったことはなく、特に古代史においてこれほど博学な人物を見たことはほぼない。ヨーロッパのすべての国を訪れたことがあり、長期滞在していない国はほとんどない。そのすべてを知り尽くしており、コンスタンティノープルとトルコにしばしば滞在していたが、彼が最も愛した国はフランスだったようだ」(*5)

ヘッセン=カッセル方伯

・・・・

1779年、88歳になったサンジェルマンは、ヘッセン=カッセル方伯に会うことを強く希望した。気乗りしないヘッセン=カッセルは抵抗したものの、結局、シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州の自宅にサンジェルマンを招いた。サンジェルマンは、「人類のために成し遂げたい偉大なこと、色彩の装飾、金属の改良について話した」。「彼が改良の仕方や使い方を知らないものは自然界にほとんどない。そして、自然界の知識のほとんどすべてを私に託した。……私は彼の弟子となった」(*5)
サンジェルマンは1784年2月27日に死去し、ドイツのエッカーンフェルデに埋葬された。後日、彼の墓が開かれたが、その中には何もなかった。

出典
*1 イザベル・クーパー・オークリー『サンジェルマン伯爵』 
*2 ピエール・レルミエ『サンジェルマン伯爵』
*3 H.P.ブラヴァツキー『著作集(Collected writings)』(ブラヴァツキーは1887年10月までザ・セオソフィスト誌の編集者であった)
*4  H.P.ブラヴァツキー『神智学用語集』
*5 ヘッセン州のシャルル公爵『私の時代の回想録』

アンネ・マリエ・クヴェルネヴィック、アンジャ・アスケランド

シェア・インターナショナル2023年4月号
印刷版全内容

  • 覚者より マイトレーヤのお出まし
  • 今月号の内容概説
  • 視点 民主主義の危機と約束:ウクライナ危機をきっかけに行動を起こそう
    フランシス・ムーア・ラペ、マックス・ボーランド
  • 諸国民の同胞愛-選集 The brotherhood of nations — a compilation
  • 「平和のヒートポンプ」計画がバイデン政権下で勢いを増す
     アンドレア・ゲルマノス
  • 人類の歴史的な選択
  • 歴史的観点から見たサンジェルマン伯爵——第一部
    ドミニク・アブデルヌール
  • 時代の微 溢れる徴 ウクライナの白い鳩の2本のビデオ/『聖ムイハイール黄金ドーム修道院』上空の白い十字架
  • 先住民にとっての大きな勝利
    ジェシカ・コーベット
  • 健康の社会的決定要因に関するポール・ファーマー氏の活動を続けなければならない。
    イフェニイ・ンソフォア
  • 時代の徴 奇跡が世界中に溢れる 他
  • 心を開いて、行動してください 気候変動への無関心に取り組むアフリカの若い活動家たち
  • いかに不平等が気候変動の影響を悪化させるか、そして私たちに何ができるのかをIPCCの報告書が明らかにする
    ハープリート・カウアー・ポール
  • 二つの難民危機の話
    レイチェル・レイリー、マイケル・フリン
  • マイトレーヤの優先事項 自由市場――「何かが間違っている」
  • 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム
  • 編集長への手紙 移動する光 他

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