シェア・インターナショナル誌のオンライン版では、印刷版からの抜粋を紹介しています。各オンライン版には、ベンジャミン・クレームの師による完全な記事が含まれています。幅広いトピックをカバーする他の記事のほとんどは抜粋です。オンライン版には通常、Q&A、読者からの手紙、マイトレーヤ臨在の徴の写真も含まれています。
印刷版の目次は、ページの下部をご覧ください。
シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師は35年近くにわたって毎月記事を提供してきました。これらは書かれた時点だけでなく、世界情勢に応じて適切な時に掲載されることを意図していました。
神の代理者――覚者より
人間は、前進への道に迷ったとき、問題解決の道を見いだせずに希望を失ったときはいつでも、救いを求める本能的な叫びを、苦悩の中で神に助けを求める訴えを発する。このようにして、20世紀の始めの(世界)大戦中に人類がくぐり抜けてきた労苦がキリストを呼び、彼を再び世界の中に呼び招いたのである。過去のあらゆる変遷を通じて、今ほど多くのことがキリストの到来にかかっていることはなかった。なぜなら、人間がこれほどの破壊力を支配したことはかつてなかったから。
今日、国家は限りなく分裂している。それぞれが世界の智恵の貯蔵庫であることを主張し、人間に自由と正義のどちらかの選択を提供する。人間がそのような選択を迫られるとは何とばかげたことであろうか。自由と正義は(どちらも)聖なるものであり、神性なるものは不可分である。正義なしに自由はあり得ず、自由を奪われた正義は存在しない。間もなく人間は、真理のこのひどいこじつけを永遠に終わらせ、国家間の不和を癒す機会を与えられるだろう。人間はすべて聖なる存在であり、神の贈り物と計画を分かち合う平等の権利を持つことを認識することのみが必要である。そのような認識なしには、人間は平和を知ることはないだろう。
人類がキリストを見るとき、自分たちが孤立した存在ではないことを、神の代表者が人類の呼びかけに応えて援助するために戻られたことを知るだろう。キリストは、人間がその本源を神の中に有することを、そして彼らすべてが兄弟であり同族関係であることを思い出させるだろう。キリストは人類の前に、未来の選択を示し、勧告する資格を有する彼の権利を行使するだろう。すべてのためにより良き人生へ向かうステップの輪郭を描かれるだろう。それは人間の霊的本性により適った生活である。キリストは、教え、導き、かくして人間の行動を通して、世界を変えるだろう。
はじめは、人間が変化の恩恵に慣れるまでは進歩は遅いかもしれないが、やがてその速度は早まり、すべての者が沸き返るような変動の中に誘い込まれる。その過程を止めることのできるものは何もない。なぜなら、それは神の御心の中に源を発しているのだから。神の大計画の磁力に長い間抵抗し得るものは何もない。
大計画が成就されるのを妨げる最大の要因は、疑いもなく人間の恐怖心である。人間は自分たちの周りに敵意ある世界を見、あらゆる側において貧窮と欠乏に脅かされている。核の脅威は、すべての者の上に重くのしかかっている。マイトレーヤは、人間は彼ら自身の恐れ以外に恐れるものは何もないことを勧告されるだろう。人間が自分たち自身にとっての最大の利益のために行動しさえすれば、祝福された未来が待つことを、そして神の意図こそが人間の持つ最良のものであることを示されるだろう。人間は、自分たちの欲する世界を創造するために行動しなければならないことを示され、彼は救うためではなく、道を示すために来ることを、示されるだろう。マイトレーヤは、奉仕の重荷と歓びを自ら担う者すべてに力を与えるだろう。彼の重荷を分かつ者すべてに油をそそいで聖別されるだろう。
古いあり方を保持する者は危険を感じるが、負け戦を戦い続ける。彼らは城の壁を強めようとして空しい努力をする。正義の潮の流れが変わるにつれて、彼らの塁壁は弱まる。人間が自由に向かって突き進むにつれて、彼らの擁護者は彼らを裏切る。この混乱の中にマイトレーヤはやって来られた、ご自身の聖なる資質を人間のために喜んで供するために。
(シェア・インターナショナル誌1987年7月号)
これらの記事は、ハイアラキーの上級メンバーである覚者によるものである。彼の名前は秘教界ではよく知られているが、まだ明かされていない。マイトレーヤの出現に関する主要なスポークスマンであるベンジャミン・クレームは、覚者と常にテレパシーでコンタクトをとっており、彼に記事を口述していた。
覚者による他の記事を見る
質疑応答(抜粋)
世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。
どうやって自分自身を見いだせばよいのでしょうか。個人的な使命をどうやって知ればいいのでしょうか。伝導瞑想をすればできますか。
確かに伝導瞑想はあなたが魂と接触するのを助けます。どんな瞑想であれ、それが瞑想の目的です。瞑想によって科学的な度合いは違いますが、瞑想は人が自分自身の魂と接触するための手段です。自分自身を見いだす最初の方法は瞑想を通じてです。
瞑想はすべての人のためのものであり、進化の道を辿るにつれて次第に、魂はその人を導き、物質界の男女を何らかの瞑想へと導きます。最初はとても微弱なものかもしれませんが、次第にそれはその人の生活の強力な一部となり、これが魂との連結をもたらします。そして魂はその反映である物質界の男女を掴むことができ、その意志と目的へと方向づけます。魂の目的は奉仕することであり、魂と接触するや否や、人は奉仕したいと欲するようになります。それは自動的なものです。魂の目的は奉仕することだからです。奉仕したいと思うのは、パーソナリティーではなく魂です。ですから、奉仕への欲求なしに魂と接触することはあり得ません。奉仕するかどうかはあなた次第ですが、それがあなたの魂の目的であれば、もちろん、奉仕しないよりはした方が良いでしょう。
編集長への手紙(抜粋)
シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のためにこれらの手紙は提供されている。
ビブーティの奇跡
2022年4月16日(イースターの週末)の朝に、私たちの娘ラヘルが、のどに痛みがあり少し具合が良くないと言ってきました。繰り返し吐き気を覚えていましたが、この時にはさらに少し深刻なようでしたので、数時間後、私たちは娘にコロナの簡易検査をすることにしました。思ったとおり彼女は陽性でした。私たちの地域の指針に従って、すぐに娘の部屋を支度して、家族全員がマスクを着けて、様々な予防策を講じ、5日間のロックダウンに備えました。私たちは数時間、ビデオチャットのおしゃべりをしたり、娘を含めた家庭内行事を行ったりして過ごし、・サの後夕食になりました。
夕食前に私は娘の部屋に行き、少しビブーティを渡しました。それはたくさんのビブーティが現れている個人のお宅からの贈り物で、(元はグループのメンバーたちへのもので)グループメンバーから私たちに贈られたものでした。私たちの誰か、あるいは知人の誰かがウイルスに感染した場合に備えて、私はそのビブーティのごく一部を取っておいたのです。ラヘルはごく少量のビブーティを手に取って、それを舐めました。部屋を離れた直後に彼女が呼ぶ声が聞こえました。
「ビブーティが戻ってきた」という声でした。
彼女の手を見ると、左の手のひらの中央にビブーティの薄い線が見えました。
「そうだね、ビブーティは少し残ることがあるよ。それを舐めてみて。携帯を取ってくるから」と伝えました。
携帯電話を持って戻り、彼女の手を見ました。ビブーティは戻っていました。同じ場所に、同じ細い線になっていました。私は娘の手の写真を撮り、それからビデオ撮影もしました。
「ビデオを撮っているから、もう一度手を舐めてみて!」と伝えました。
ラヘルは自分の手をしっかりと舐めて、それをカメラに向けると、完全に無くなっていました。私たちは15秒ほど待ってから、彼女が手を眺めて閉じたり開いたりして、再び見つめていました。それから私に見せてくれました。ビブーティは戻っていたのです! 驚くべきことです!

ラヘルはもう一度舐めてから手を洗いましたが、その時には戻ってきませんでした。ビブーティが現れたことで大変心強く感じられました。ラヘルは大丈夫だろうと分かって、私たちは皆とても安心できたのです。
翌日はイースターの日曜日で、ラヘルはまだ少しもうろうとしていましたが、全体的にはとても回復していて、かなり良い気持ちで目が覚めました。私たちは検査を受け続けました。娘はしばらくの間、陽性反応が続きましたが、症状はほんのわずかで、私たちの誰も彼女から感染しなかったのです。
T・B
(写真提供:T・B)
米国、アルバータ州セント・アルバート
呼びかけ
私たちの情報をウェブサイトだけで受け取る人が増え、シェア・インターナショナル誌を購読するためのわずかな費用を惜しむ人が増えていることに気づきました。
誰もがインターネットを使えるわけではないし、そうであるわけでもありません。つまり、印刷された雑誌が必要です。もちろん、それにはボランティアによる多くの作業と、制作・配布のための多くの資金が必要となります。ハイアラキーはこの仕事のためにお金を出しているという考え方があるかもしれませんが、そうではありません。シェア・インターナショナルの購読料は、私たちの活動を維持し、一般の人々に届けるために不可欠なものです。購読料は可能な限り低く抑えられており、雑誌は広告による補助を受けておらず、印刷代や郵送料は常に値上がりしています。
インターネット上の情報を読む読まないにかかわらず、この活動を真剣に信じるすべての人が、この雑誌を支援したいと思うことは、きっと誰もが認めることでしょう。
ご支援ありがとうございました。
時代の徴
ベンジャミン・クレームの師によって確認されていない「希望の徴」と「時代の徴」をここに掲載する。それらの「奇跡的な」特性を検証することはできないため、判断は読者に委ねたい。
世界中の奇跡

木材を切断していたとき、昔の彼女がノコギリでいくらかの木材を切り、手伝ってくれていました。彼女がカットした木材の内側にハート形の模様があることにたまたま気づきました。おそらくこれは覚者からの「メッセージ」なのでは?
(H.E、スウェーデン)

ノルウェー ──2022年7月7日の早朝、ベルゲンを出発しようとしていた訪問者がホテルのバルコニーから撮影した画像。後に見返すと、光る円盤型の飛行物体が低空に写っていた。
(mufon.com)
マイトレーヤの教え(抜粋)
ベンジャミン・クレーム
キリスト・マイトレーヤの教えの概要をジュワル・クール覚者がわれわれのために記述してくださった。その教えは、われわれすべてが生まれながらにして知っており、真理であると認めているものであることに気づくだろう。正しい関係はわれわれの生活の基礎であり、そのような正しい関係をつくるために、われわれは何度も何度も生まれ変わってくる。マイトレーヤはその必要を繰り返し語り、実行に移す方法を再び示されるだろう。
正しい人間関係の創造への最初のステップは、われわれの政治、経済、社会の構造の変革である。人間は今日、霊的精神的危機を通っており、それがこれらの分野に集中して顕れている。そして、経済問題の中核に分配、再分配の問題がある。正しい人間関係は人間が次に達成すべきことであり、神によって定められたものである。われわれが贅沢と浪費の中で生活しているのに、他方、第三世界の何百万もの兄弟姉妹たちは飢え死にしている。そのような状態の中で、われわれは彼らと正しい関係にあるとは言えない。
解決法は明らかである。この豊かな世界の資源を分かち合うことが正しい関係への欠くべからざる最初のステップである。マイトレーヤはこのことを明らかにされ、この目標に向かって人類が行動することを鼓舞されるであろう。分かち合いと正義を、真の平和への(したがって人類の存続と世界の救済のための)唯一の道として、呼びかけられる。それは、本質的には、正しい人間関係の確立と今日の世界にある明らかに悪い関係を廃棄することへの呼びかけである。個人的、国家的、国際的競争と貪欲、かつてないほど強烈な世界的な憎悪と暴力、分離主義と排他性、自分自身の理想に対する狂信的執着、われわれを自己破壊の淵までもたらしたすべての痛恨と不信を廃棄することである。
裂開の刀
マイトレーヤの愛のエネルギー ──「裂開の刀」──の効力が現在の世界にある極化をつくり出したのであり、それは人類に前進への道をはっきりと示すであろう。包括性と愛、正義と人間の精神の自由のために闘う者はすべて、彼の周りに集うであろう。分離主義と搾取、競争と貪欲に味方する者は、同じく明らかになるだろう。そして人類の前にある選択は非常に明瞭になるだろう──愛と憎しみ、分かち合いと貪欲、平和と戦争、生と死との間の選択である。
マイトレーヤは(メッセージ第11信の中で)言われた。「わたしの心はあなた方の答えを、選択を・mっている。そして喜んでいる」と。彼の愛のエネルギーに応えて、人々はすべての国々において、様々なグループをつくり、正義と平和と正しい関係を要求するだろう。(それはもうすでに始まっている)。間もなくこれらのグループは世界で最も大きな、最も強力な勢力となり、平和と善意の新しい時代を招じ入れるだろう。
新しい時代の教育(抜粋)
教育は、社会の中で生きることから十分に恩恵を受け、社会に貢献する能力を促進する、と今日考えられている。また、教育は、人が「潜在能力を発揮する」ことを可能にするものと見なされることも多い。
ベンジャミン・クレームの師による以下の記事は、「良き市民」という考え方を当然と見なすだけでなく、はるか先を行っている。新しい時代のための教育の本質的目標は、人が転生している魂としての自分自身についての理解を増大させることを可能にすることである。深い確信をもってこのことを知っていれば、私たちは社会における地歩を得るとともに、喜び、意義、すべてのいのちの一体性についての理解をもって社会に貢献することができるようになる。この増大する認識に比べれば、一般に教育の目標として考えられており、人が社会で地歩を得ること──あるいは、ある場合には世界をつくり直すこと──を可能にする知識や技能は二次的なものになるだろう。私たちが転生している魂であると知ることは、他のあらゆるものの根幹である。
新しい教育――覚者より
──覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記
新しい時代における教育の方向について洞察するにあたって、教育が果たす基本的な目的を確立し、そうして現在の教育のアプローチの不十分さに光を当てることは有益であろう。
第一に、教育が誰のために存在するのか、そして教育がその機能を果たしていく過程が理解されなければならない。これは見かけほど明白ではないかもしれない。なぜなら、人は長い間自分自身の本性と構成について無知であったし、部分にすぎないものを全体であるとして見、己自身の本質的存在を、大体において無視してきたのであるから。
転生している魂としての人間は生まれつつある神である。そして「再生誕の法則」を通して、その神性をまばゆいばかりに実演するためにゆっくりと向上しつつある。教育の本当の意味は、個人が意識的な認識を徐々に拡大していくことを通して、その目的に適うようになり、また自分自身をそれに合わせるようにしていく手段である。この過程を助けるものは、その方法が公式だろうが非公式だろうが、すべて教育である。
今日の感覚では、教育はまさに薄弱である。人間の環境を理解し、コントロールするための最小限の必要条件しか請け合わない。人生の意味と目的について初歩的なこと以上を学ぶ者はなく、ほとんどの人間が生存のための日常の闘いに気を取られている。
今日、すべての国家がいまだ文盲以外の何ものでもない。至るところに、事実で詰まったマインド(識心)が意味ある仕事を欠いてぼんやりしている。職業のための教育が人生のための教育に取って代わり、他方そのような不均衡のストレスと緊張がますますあらゆる種類の暴力に爆発する。
教育は内在する神に接触し、これを知り、それに表現を与える手段として理解されるべきである。伝統的には、宗教がこの目的を果たすものとして見られ、宗教教育が今日多くの国においてその防壁として残っている。しかしながら、宗教は神へ通じる幾多の通路の一つにすぎず、すべての人間が己の神性を体験し、それを表現できる手段を見つけなければならない。
新しい教育はこの目標に応えるべきである。神の仲介である魂の事実が一般に受け入れられねばならず、この高位の原理に接触をつけるテクニックが一般的に使われるようにならなければならない。
光線構造や進化的発達や魂の目的が知られ、裏付けされるとき、より科学的なアプローチが子供と大人の両方の教育に採り入れられるようになり、その過程に新しい意味が与えられる。それによって、人は神になることを学ぶ。
このすべてが教育の分野で働く人々の熱心な努力を待っている。そのような任務にふさわしい適性を培うことが、若い者たちを教える志向者すべての目指すべきものである。今、われわれすべての前に開かれる新しい時代において、人生のための教育に挑戦しようとする用意のある者にとって、これほど良い奉仕の機会が現れたことはない。
人間が分離と分割の問題に取り組むにつれて、新しい可能性の展望が間もなく現れるだろう。これがエネルギーを解き放ち、人間をやがて神の足下に連れていく訓練や教育のテクニックが鼓舞されるだろう。
(シェア・インターナショナル誌1988年1月号)
新しい時代における教育の基本目的(抜粋)
『新しい時代における教育の方向について洞察するにあたって、教育が果たす基本的な目的を確立し、そうして現在の教育のアプローチの不十分さに光を当てることは有益であろう』
確かにそうです。もし私たちが教育の目的を知らなければ、もし教育される人々についての(本来の)特質を知らなければ、そして現在の教育方法とアプローチが変わらなければ、若い人々や成人を新しい時代の人生体験に備えて訓練するにあたってあまり進歩を期待できないのは明らかでしょう。
新しい時代における生活は、地球上における過去のすべての経験と完全に異なるでしょう。最も進化した者たちを除いて、私たちの誰も、智恵の大師(覚者)方の直接の訓育の下に、悟りへの様々な段階を通り、人生の意義を深めていく経験を持ちません。
来るべき時代には覚者方は公に世界に住むでしょう。……覚者方の多くが何らかのかたちの教育に関わるでしょう。来るべき時代には、彼らの弟子たちがまず、若い人々も年老いた人々も含めたすべてのグループの訓練と教育の主な任務を果たす人々のための教師になるでしょう。
世界が分かち合いと正義と平和を通してますます和合していくにつれて、人間の構成の特質や地球上における人生の目標が認識されるようになり、ますます多くの人々がもっと知りたいという欲求にかられるでしょう。自分が誰かについて、人生の目的について、そして自分の進化の段階について。
人々は進化について話すでしょう。それが地球上における最も重要な要素となるでしょう。人類の意識の進化、そして自然界におけるすべての王国の発展が、至るところにいる男女の思考と目的を支配するでしょう。
人々が転生している魂としての自分たちのアイデンティティーについてもっと認識するにつれて、魂の特質をよりいっそう表現し始めるでしょう。
ですから、直観が、今日ではほとんど働かない人々の中に、働き始めるでしょう。人生の外的な見かけの背後にある可能性や意味をますます直観的に知るようになるでしょう。あらゆる面において、自分が誰かを知りたがるでしょう。自分はなぜ生まれたのか、以前にも本当に生まれたことがあるのか、自分は本当に再生誕の法則を通して連綿と続いた転生の結果なのか。……
教育は認識の問題です。認識を通して、私たちは人生に対して自分自身を開きます。いのちはエネルギーとして振動しており、そのエネルギーの意味と効果について意識的な認識を増大させるにつれて、進化します。そしていのちの意味と目的によりいっそう気づいていきます。
それは直観的プロセスです。直観とは実際、意識的認識です。それが開発されるにつれ、私たちがますます魂の特質に近づくにつれ、意識はよりいっそう魂のようになります。
本誌通信員より
『限界とその先』 ウーゴ・バルディ、カルロス・アルバレス・ペレイラ編(抜粋)
シェア・ギルモアによる書評
50年前、地球上の人類の将来性に関して、最も読まれた科学研究の一つが発表された。しかし、その基本的なメッセージは、当時の主流を占める思想とあまりに相反するものであったため、その報告書『成長の限界』は大不評であった。現在、新しく発表された『限界とその先』は、最初の報告書の結論と勧告を再検討し、それが正確かつ先見的であることを明らかにした。
『限界とその先』は、最初の報告書の著者であるデニス・メドウズ氏とヨルゲン・ランダース氏の二人を含む、第一線の思想家、科学者、経済学者による論文集である。本書では、『成長の限界』が与えた影響を分析し、その基本的なメッセージ──「資源に限りのある地球は永遠に成長し続けることはできない」という当時も今も変わらない評価──にどう対処すべきかを判断しようとするものである。
両報告書に賛同するローマクラブは、ビジネス、科学、政治、市民社会など多様なバックグラウンドを持つ思想家が集まり、システム的、長期的、グローバルな視点から人類の未来を見つめることを目的として1968年に設立された。・・・
Sその目的は、未来を予測することではなく、人類が共同で未来を決定する際に利用できる、科学的な根拠に基づく一連の可能性を提示することであった。残念ながら、ほとんどのシナリオは、このまま政策が変わらなければ、21世紀前半に人類の産業文明が崩壊することを示していた。異なる意見、将来は平坦であるという予測が広まっていたため、この報告書は多くの読者に衝撃と反感をもたらした。しかし、50年後に発表された『限界とその先』には、1972年に出された最初の報告書で想定されていた出来事の一つが再現されている。それは1970年から2010年までの過去のデータをよく追跡しており、その軌跡は実際に崩壊で終わっている。・・・
『限界とその先』の中で、著者たちはこの二つの文化的な欠点を指摘し、その代替案を提示している。本誌の読者は、競争よりも協力、分裂よりも多様性を取り入れた統一、公平と社会正義、消費を抑えて生活を簡素化する必要性などが呼びかけられていることに気づくだろう。全員の著者が、より良い未来への建設的な道筋はあるが、それには深い構造改革が必要であると認めている。そして必要な変化は、大多数の人が現状から利益を得ている場所に比べて、現在人々が排除されているコミュニティーや国々では、異なって見えることを注意深く指摘している。統一が強制的になされると、必然的に一つの世界観(支配的なもの)を反映することになるため、文化的な再構築をすべて成功させるには、すべての世界観が表されなければならない。・・・
なるほど、この新書は、現在の政策と文化的プログラミング(教化)のもとでは、私たちが今なお崩壊に向かっていることを裏付けるものである。しかし、私たちは、包括的で、平等主義的で、自然界に基づいた、より高い人間の価値を反映する組織社会という代替モデルから学ぶことができる。教育を受けた人類は主体性を持っており、軌道修正をすることができるのだ。
サティア・サイババからのインスピレーションと導き(抜粋)
パトリシア・ピッチョン
2011年に死去したサティア・サイババは、幅広い国々に多くの信奉者を残し、多くの分野に重要な遺産を残した。その中には保健医療と教育が含まれ、インドのプッタパルティのアシュラムには少年少女のための大学が設立され、無料で患者を診療する卓越した病院が建設された。
彼は「人類は一つである」と教え、すべての階級の人々が共に住むアシュラムでその模範を示した。これは、未だにインドの多くの社会慣習と生活分野に根を下ろすカースト制度に対する現実的な挑戦であった。サイババはこう言っている。「カーストは一つ、それは人類というカーストである。神は一つ、それは遍在する」
彼はその包括的な手法の中で、すべての宗教の偉大な真理を賞揚し、彼が開発した「人間的価値の教育」の一部として初等教育の中にもそれを表現している。これはやがて、インド政府によって全インドの学校教育プログラムとして採用され、今では他の国々の学校にも広がっている。サイババはそれぞれの国で、社会の様々な分野において重要な形で自国の文化や福利に貢献した模範的な男女を特定するよう教育者たちに促した。また、そうした人々に関連した人間的価値についての話し合いを学校の多くの目標の一つに組み入れることを推奨した(例えば、「宗教」や「社会」や「歴史」に限るのではなく、それらを横断するものとして)。そのようにして若い人々の中に、人間はどのような価値観や美徳を持ち、讃え、培うよう努めるべきかについての認識を高めることを目指した。
高学年向けの『人間的価値の教育シリーズ・入門編 Ⅱ』では、ヒンズー教、ゾロアスター教、ユダヤ教、ジャイナ教、仏教、キリスト教、シーク教、イスラム教の祈りが教えられる。この入門書の最終段落で、サイババはこう言っている。「私たちの違いを乗り越え、悪い性質を取り除き、善きものの受け手となり、すべての国の和合のために働くことができますように」・・・
人類同胞に対する奉仕を進展させ深めるために、今以上に良い時はない。サイババは、これは神への道であると、個人的模範とインスピレーションに満ちた教えを通して示した。彼のモットーは、よく知られているとおり、「すべてを愛し、すべてに仕えよ」である。彼は多くの人々の様々な病を治癒したことを多くの人々が証言している。子供たちのために何もないところからお菓子を取り出し、喜ばせ、それをご自身の喜びとした。また、ビブーティ(聖なる灰)も生み出したが、特別な場合には個別の指示を与え、それも治癒の特性を持っていた。さらに、信奉者のために宝石さえも取り出すことがあった。聖職者たちの一団がそのことで彼を責めたとき、サイババはこう言った。「私は人々に彼らが欲しがるものを与える。それは、私が与えたいと思っているものを彼らが欲しがるようになるためである」。彼が豊富に与えたものは神聖な愛であり、多くの人々がそれを体験した。
多くの人々はこれらの体験により変容した。深い信仰と喜びに鼓舞され、生活に大きな変化を起こすことを決意し、サイババの勧める「愛することで一日を始め、愛と共に一日を生き、愛と共に一日を終えよ」という言葉に注意を払うようになった。・・・
民衆の力が生活を変革する(抜粋)
ドミニク・アブデルヌール
困難な貧困地域で生活する人や厳しい肉体労働をしている人の間で、民衆の力が様々な形で姿を現している。例えば、多くの若い人が、尊厳を持って生き、革新的なやり方で自分の運命を切り開くために活動している。肉体労働者たちは、地元の団体や政治団体において責務を担っている。
ホテルのメイドから議会へ
ラシェル・ケケ氏は1974年にアイボリーコーストで生まれ、26歳の時にフランスへ移住した。彼女は2003年にパリのイビス・バティニョールというホテルのメイドになった。ホテルのメイドは体に大きな負担がかかる仕事である。体を壊してしまうような仕事であり、「私たちはひどく疲れて、泣いてしまうことがあります」と彼女は説明している。彼女はフランス労働総同盟の援助を得て、他の20人の労働者を導き、アコー・グループに対して苦難の勝利を勝ち取った。誰も勝利できるとは思っていなかったが、22カ月の闘いの後に、賃金の大幅な上昇、労働時間の減少、職業病に苦しむ10人の労働者の配置転換の取り消しを勝ち取った。彼女たちは脅迫や威嚇に抵抗した。次のようなリズミカルな歌と踊りにより「ホテルを祝賀ムードで占拠する」などの創造的手法をしばしば使用した。「ゴシゴシ洗い、磨きますから、賃金を払ってくださいよ。奴隷制は終わりましたよ。アウトソーシング(外部委託)は終わりましたよ」。彼女たちの目的は可視化することであった。ケケ氏はメディアパートによるインタビューで次のように宣言している。「私たちは特定の人種の女性ですが、もし黒人でなかったら、このような扱いを受けていなかったでしょう。この仕事によって私たちの体が壊れ、13人がこの仕事が原因で病気になりました」。彼女が要望しているのは、政治家が移民労働者の搾取、特に多くの苦難の原因である下請け問題に対処することである。
彼女は2022年5月、「服従しないフランス」からフランス国会の議員に選出された。ホテル・イビス・バティニョールの掃除婦の苦しみの代弁者が、得票率48.62%の前スポーツ大臣、ロクサナ・マラシネアヌ氏を得票率51.38%で打ち負かしたのである。労働者階級は政治家の仕事をするための文化的、精神的な知識を持っていないという偏見に対して、彼女は勝利した。こうした偏見こそが、資本家階級の支配の強要と社会的不公正の永続化をもたらすのである。国会での最低賃金の引き上げ議論の最中に彼女は大演説を行い、フランスの国会議員は特権階級の出身者が大多数であることを示した。「1日ではなく1カ月の収入が800、900、1,000ユーロであった経験のない人には、エッセンシャルワーク(必要不可欠な労働)の苦痛を理解することはできないでしょう」
* メディアパートはフランスの独立系調査報道機関であり、2008年にルモンド紙の前編集長により設立された。
シェア・インターナショナル2023年10月号
印刷版全内容
- 覚者より 神の代理者
- 今月号の内容概説
- 視点 気候非常事態が地球を襲う今、新たな「ウォール街の責任を 追及する」キャンペーンが開始された
ジュリア・コンリー - 民衆の力が生活を変革する
ドミニク・アブデルヌール - 『限界とその先』ウーゴ・バルディ、カルロス・アルバレス・ペレイラ編
シェア・ギルモアによる書評 - 『モリヤの庭の木の葉』
- 時代の徴 世界中に溢れる奇跡
- マイトレーヤの教え ベンジャミン・クレーム
- 時代の徴 心強い徴
- 世界情勢 「国境なき外交団」:問題だらけの世界を修復する新たな奉仕活動
- 編集長への手紙 ビブーティの奇跡 他
- 新しい時代の教育
- 意識 アート・ユリアーンス
- ウクライナ戦争が激化する中、和平交渉は不可欠である
メデア・ベンジャミン、ニコラス・J・S・デイビス - ゴルバチョフ――「英雄、偉大なる人間」
- 読者質問欄 回答 ベンジャミン・クレーム
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